私は20歳からずっと建設現場で働いていましたが30歳を迎える日に今後もあと10年、20年と身体が元気なまま続けられるのだろうかと思い転職を決意しました。力仕事は今は良いけど今後は絶対身体に負担が掛かるし、怪我をする恐れもあるということで事務系仕事も出来るようになっておこうという軽い気持ちで思い立ったのですが、他の仕事もしてみたいという思いも転職を決意する発端だったのかもしれません。
職業訓練校に通う
今までの仕事を辞め職業訓練校に応募してみました。作業員から事務会計系の訓練校という異例の異業種に挑みました。まずは面接が立ち塞がりその後軽いテストを行い帰宅という流れです。就職面接や採用試験とは違い厳しい物ではないらしいのですが、就職前から就職と同じようなことをしなくてはならず憂鬱になりました。ですがそこを突破しないと資金も知識も無い、転職するための武器が何も無い状態で戦場へ駆り出されてしまいますのでド○クエを笑えない状態でした。
面接は初対面の人と優雅に話すお喋りだと思い込む
タイトルの通りです。いずれやってくる就職面接に備えようにも自分にはろくに面接をしてきた経験が無かったのでいっそのこと開き直りに近い状態で職業訓練面接へ挑みました。思い込んでいても緊張のせいで問い掛けに上手く答えられないのが面接の怖いところです。あの瞬間を録音して再生したらかなり恥ずかしい出来事になっていた気がします。
祝、職業訓練校入校。何十年ぶりの学生気分
無事面接も終わり、テストも終わり入校式も済んでいよいよ6ヶ月と長い学校が始まります。ここで会計にまつわる資格取得やエクセル、ワードの基本操作と会計ソフトの使用についても学べるので結構気合い入れて勉強しました。この訓練校の全科目を履修しきって取れる資格全部取ってようやく転職への糸口が掴めるくらいの気持ちで挑みました。
卒業からまた大変な職探し
半年に渡る学習期間も終わり卒業を迎えます。求人票とにらめっこする時期がやってきました。在校中でも求人に積極的に応募するよう言われましたが私含め大半の方は卒業してから探すという方が多かったです。数撃ちゃ当たるではないですが、片っ端から求人に応募しろなんていう講師の方々の冗談も嘘では無いかもと危機感を覚えました。
転職エージェント等の紹介は無いので全て自力で検索、応募、面接まで辿り着かなくてはならないのですが、応募、面接の材料となる履歴書、職務経歴書は基本的に在校中に作成します。講師の方が添削、修正ポイントを教えてくれますので卒業までに出来上がっていないとアドバイスをくれる方が居なくなり苦労します。
これは自分の体験談でもあります。履歴書の所持資格欄に訓練校で得た資格を悠々と書けるのは少し嬉しかったですね。半年前の自分の状態で履歴書出しても絶対選考通らないだろうと思う位色々資格を取ることが出来ました。事務系は簿記、ワード、エクセル、あとは各種ソフトの使用経験があると必要条件を満たされる事が多いので求人選定の幅がグッと広がりました。
ハ○ワの求人はやっぱり・・・?
3社ほど応募してみました。訓練校で習った内容は経理事務に向いていたのでその方面へ。うち1社はお断り、1社は建設業務系の職歴を買われ事務では無く現場作業に来て欲しいと言われました。ありがたい申し出ですが今回目指してるのはそっちではないので残念ながら辞退。残る1社は面接まで進み数日後内定を獲得しました。
内定先は創業したての数名しか社員の居ない小さな会社ですが総務経理として採用の返事を貰いました。事務経験の無い自分を何故採用するに至ったのかが未だによくわかりませんが、試用期間1ヶ月経過後正社員として登用の条件でした。しかし、試用期間はもちろん、正社員になった後も経理業務に関する作業は仕訳業務すらありません。
年間休日も求人の応募した時に120日となっていましたが4週6休となり、祭日休暇、有給合わせて辛うじて100日に届くという事が発覚し、これについて会社側は少し濁しました。
応募時の求人票を持ってくるよう言われましたが私は話が違うと反発しました。インターネットの求人情報もいつの間にか休日の欄が書き換えられており120→105に減っていましたが、これでもまだ正確な情報と言えるか怪しいレベルです。結局正社員になって1ヶ月でこの会社を退職しました。職場でのパワハラ紛いの出来事も頻繁にあったので躊躇うことなく決意出来ました。
転職して感じた大事なこと
どんな仕事でも休日は大事
肉体労働やデスクワークに関わらず休日はとても大切です。2週間に3回休みがあっても1周目で3回とも休んでしまえば2周目の休みはありません。身体を休めるためにバランス良く休日を取るためにも選べる休日数は多いに越したことはないです。残業続きの毎日が続くとどうしても身体に負担が掛かります。精神的にも追いやられます。
1週間の労働時間が40時間と規定されていますが、きちんと賃金を払えばいいという理由だけでその枠を超えて普通に働かせられる危険もあります。うつの発症を防ぐためにもしっかりと休日を取るべきだと私の経験からお伝えします。
業界経験が無くても意外と採用される可能性はある
ブラック企業に採用となる可能性は高いかもしれませんが、未経験職種への転職は思ったほど難しいものでは無いと感じたのが現状です。求人情報と実際の職場環境の差はどうしても会社に入ってみないとわかりませんので、こればかりは運で片付けたくは無いですが事前にわかるものではないのです。
面接時や社内見学をしただけでは、一概に計ることは出来ない部分でありどうしても短期間に辞めてしまう状況や理由は発生すると私は思います。
幸い私は職業訓練校で学んだことや得た資格もあるので、今後も色々な企業に応募することが出来るというのが私の強みと思うので仕事を辞めてしまっても不安や不利になってしまったと感じることはありません。
自宅~会社間の距離、通勤時間は短くした方が結果的に時間を有効活用出来るし楽
転職をすると通勤経路が変わりますが、私はあまり遠くならないように意識しています。最悪歩いて、もしくは公共機関を使って家に帰れる限度で就職先を決めます。遠すぎると往復で掛かる通勤時間が結構な痛手になりますので。
通勤のスキマ時間を使って勉強などに充てる方もいるかもしれませんが、毎日毎日の通勤で疲労が蓄積すると眠気を催し成果も落ちるので、結果的に通勤時間が短い方が良い結果にも繋がると思います。
自動車通勤の方は当然運転中なのでスキマ時間がほぼ取れませんし渋滞にハマる可能性もあります。通勤時間を利用して何かするではなく通勤時間を少しでも減らしてその浮いた時間で何かする方が自分の今後に活きてくると私は思います。通勤中は頭の中で考え事をするくらいが丁度良いです。
転職は一度してしまうと癖になる可能性がある
私のように条件が合わず辞めてしまったりすると今後も同じような事が就職先で起こった場合、またすぐ辞めてしまう恐れがあります。自分が妥協出来る部分、譲れない部分を明確にして時には我慢をして仕事を続けることも必要なのかも知れません。
ですがそれで身体や精神状態を壊してしまっては元も子もないのでその見極めが難しいのが転職ではないでしょうか。不満を解消する手段や相談できる相手がいれば長く続くのでしょうが、そういう手段に乏しい私のような方は色々と溜め込んでしまいがちです。ネット上でもいいのでストレスの発散できると仕事を続ける意欲に繋がるのだと思います。皆さんに負けず私も頑張って生きて行けたらと思います。