【退職後に転職活動を始めるリスク】先を見越した準備をしっかりとしておきましょう

転職は人によってそれぞれ理由があります。ブラック企業に勤めている人にとっては今すぐにでも退職したいでしょう。しかし転職にはそれなりにお金がいることを頭に入れておきましょう。在職中の行動はなかなか厳しいものがありますが、在職中に動いておくことをオススメします。

有給の消化をうまく利用して予定を立てるのが良いでしょう。また退職直前に行動するのではなく、退職する3カ月前くらいから行動しておいた方が後悔せずに済みます。




退職後に転職活動を始めるリスク

退職後にのんびり転職活動しようと考えている人にそのリスクを私の経験からお伝えします。退職後はたくさん時間があり、転職活動に集中できるように思いますが、実際は時間はあるもののうまく事が進みません。

健康保険や国民年金の手続き

まず退職後の健康保険や国民年金などの手続きを自分で行わなければならず、また失業証明書なども会社からすぐに送られてくるわけではないので、まず第一段階に転職後の手続きで2週間は足を止められてしまいます。そして失業保険を受ける場合、ハローワークでさらに手続きがあるため、転職活動などを始めることがなかなかできません。

退職理由が自己都合の場合、失業保険のお金を受け取れるのが、ハローワークで手続きを終えてからさらに3か月後になります。

ハローワークの手続き

早期就職を促すためにハローワークでは早期就職手当があり、失業保険の何割かを受け取ることができる制度がありますが、それにも条件があります。ハローワークなどの手続きで1カ月は転職活動を本格的に行うことが難しいかと思います。手続きが終わり、やっと転職活動をじっくり行えると思うのは甘く、次に前年度分の市民税や健康保険料などの請求がきます。

思っている以上にかなりの痛手になりますし、早く就職しなければという焦りから転職先を冷静に考える事が困難になります。お金は本当に人を精神的に追い詰めてきます。

転職活動用に貯金をしていたとしても、市民税などの通知は精神的に苦しくなります。ここで焦ってしまい、手っ取り早い就職先に就いてしまうと結局後悔してしまう事になりかねません。お金の不安を抱えながら次に来るのが、なかなか就職先の決まらない不安です。

書類選考にも時間がかかる

受ける会社によっては書類選考に2週間かかったり、応募期間後書類が集まるまで面接が行われなかったりします。2週間待ったのち、面接に行けたとしても縁がなく落ちてしまう事だってあります。1社につき約2週間~1カ月は見ておいた方がいいかもしれません。

そして1社ずつにすると落ちた時にかなりの時間ロスになってしまうため、少し時期をずらしながらうまく時間を調整して数社同時にうけることをオススメします。

ハローワークにはから求人もある

ハローワークではよくあることですが、空求人が混じっています。人を雇う気もないのに求人を出しているのです。私自身も空求人に応募してしまい、2週間の期間を無駄にしてしまいました。空求人でも面接に呼ばれることがあります。

私の実例を紹介すると、書類選考で9名の方が応募していました。そして面接に来たのも9名でした。面接に行った時、まず不思議に思ったことが書類選考で落とされた人が一人もいなかった事。そして会社で人手不足を全く感じず、面接も集団面接の割には非常に適当なものでした。人を雇う気がある場合ならば、もっと志願者に聞くべきことがあるでしょうが、質疑応答の内容が非常に薄いものであったことも不自然でした。

事務職の応募でしたが、9名の中では十分な事務経験者もいました。態度も良く、きっとこの人が受かったのだろうと思っていました。しかし、実際は誰も合格者はおらず、面接の間も面接後もその求人は相変わらずハローワークに載せられ続けていました。

ハローワークの人にそれとなく聞いてみましたが、変に言葉を濁されただけでした。おそらく人を雇う気のない会社だったのだと思います。このように期間を無駄に過ごすこともあるため、混乱しない程度の複数応募はしておいた方がいいです。

それぞれの会社はしっかり把握しておこう

複数応募した際に注意していただきたいことは、それぞれの会社についてしっかりと把握しておくことです。私はそれぞれの会社の内容を色の違う付箋に書いて貼っていました。そうすると電話があった時にその付箋を見てすぐにその会社の対応をすることが出来るのでオススメします。

複数応募していてもなかなか決まらないこともあります。焦りや不安がどんどん積もりあがってきます。家にいる事の罪悪感や近所の人の目、家族への申し訳なさ、友達付き合いなど不安からどんどん悪い方向に考えてしまいがちにもなります。

リフレッシュにどこかに遊びに行きたくても転職活動中の身と合っては贅沢にお金も使っていられません。自然と友達との遊びも減らすことになり、ストレス発散の場所がなくなっていきます。

心への余裕もなくなっていきます。自分を追い詰めるようになります。お金も無くなっていきます。ブラック企業から自由になりたくて辞めたはずが心の余裕になさに襲われることになります。

退職後に転職活動をしようと思っている人は転職活動が長引くことを見越して十分な金額を転職活動期間費用として使えるように貯金をしておいた方がいいです。

面接について

面接の受け答え方などがよくサイトなどに乗っています。そこには前向きに答えましょうや前の会社の悪口はやめましょうなど書かれています。事前に色々考えていく人も多いでしょう。しかしブラック企業で勤めていた人にとって、前の職場での出来事を前向きに伝えることはしんどいものでもあリます。

ある程度は正直に

私はある程度は正直に答えてもいいのではないかと思います。それが本当に愚痴になってしまうといけませんが、自分が受けた仕打ちを隠して嘘を並べることも疑問に感じます。言葉に気を付けて相手を不快にさせないように気を付けさえすれば、辞めた理由を話してしまってもいいように思います。自分の並べた嘘によってその会社に受かったとしても、嘘の自分がその会社で必要とされたことになります。

転職して分かった面接のコツ
は「思ったことを素直に話すこと」

自分も会社を見ているという意識を持つ

私がおすすめする面接の受け方は、「自分が相手の会社を見ているんだ」という気持ちで面接を受ける事です。相手も面接で人を見ていますが、私たち転職者自身も相手を見ていることを忘れてはいけません。ブラック企業からブラック企業への転職を防ぐためにもしっかりと相手や会社を見極めなければなりません。

面接の練習はしすぎない

また、面接の練習をし過ぎるのもあまりオススメしません。返答につまづかないように、あらかじめ言う内容をざっくりと考えておくことは良いことですが、一言一句自分の考えた文章を言おうと思うと必ず緊張から噛みます。何よりもリラックスが大事です。

自分のありのままを見てもらう事を意識し、相手に自分自身を知ってもらえるようにプレゼンしていきます。緊張しやすい人にとっては、練習しないことがとんでもないことかもしれませんが、私自身も面接などの場は以前までは緊張しやすい場所でした。しかし練習した時よりも、練習せずに行った時の方がかなりリラックスしていましたし、自分も会社側を見る余裕もできました。

気の持ちよう

気持ちの持ちようは大事です。見られているのではなく、見ている。そう思うと自然と質問も出てきたりします。職場の雰囲気や従業員の残業の様子、会社での困ったトラブルのことなど、何気ない無邪気な様子で相手に質問し、相手の反応をよく観察します。面接官も人間であるため緊張もします。

そこで引き出せる相手の表情で会社の現状を把握することもできます。質問内容で何か後ろめたいことがあれば、面接官も言葉に詰まったり、答えの内容が質問内容とずれたりなどするものです。

ブラック企業にまた勤めたくないのであれば、質問の時間にしっかりと気になることを質問することをオススメします。
私の経験上、質問の時間をゆっくり取ってくれる会社はいい所が多かったです。ちゃんとこちらの疑問に対して答える姿勢がある面接官は態度でわかります。

まとめ

転職活動で不安になる気持ち、焦る気持ちはあると思いますが、「絶対ブラック企業は避ける」という強い気持ちを持って、長い期間がかかってでも自分の納得いく会社を探す事をオススメします。
少しでも自分に心の余裕を持たせるためにも、事前に転職活動費を十分に用意しておくことは忘れないようにしてください。

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