大学病院から民間病院の看護師へ転職!心身の健康を手に入れました




前職は大学病院の手術室看護師

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私の経歴

看護大学を卒業後、大学病院で7年間勤務。その後、民間病院に転職し現在に至ります。

転職を考えたきっかけ

大学病院での勤務は7年間でしたが、業務の多さに毎日疲労度が増していき「もっと心身ともに健康でいられる働き方をしたい」と思うようになり、転職を考えました。また、業務量が多すぎて自分のやりたい看護ができない環境だったことも、転職を意識したきっかけの一つです。

退職まで

新卒から入職し、たった7年で大学病院を辞めてよいのか、まだ学ぶべきことがたくさんあるんじゃないかなどと、退職を決断するまでしばらく悩みました。ですが、やはり心身の健康は他の何にも代えられないということで、夫に相談しすんなり同意を得ることができ、上司に相談・報告し退職を認めてもらえました。

有給消化については一悶着ありましたが、なんとか希望通り(もちろん全日消化は無理でした)お休みをいただくことができました。経験からのアドバイスしては、もしも人員不足などの理由で有給消化を認められないと上司に告げられた場合には、「雇用される側の権利」「時季変更権の履行」を主張することです。(後腐れは多少あるかもしれませんが)上司に有給消化を認めないという権限は、法律上ありません!

転職先を選ぶ際の情報収集の仕方

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転職先についての情報収集は、かなり早い段階(退職する3~4か月前)からしていました。4月入職を希望していたので12月くらいからでしたが、一般的に求人が多くなるのは1~2月のようです。(年度末で辞めるスタッフが多く、病院は人員補充をしなければならない。他の病院によい人材をとられる前に早めに確保しておきたいというのもあるようです。)まずは転職サイトの求人案内を検索しました。インターネットで検索するとたくさんの紹介してくれる会社がありますので、のぞいてみて自分に合ったところを選んで登録するとよいと思います。登録しなくても情報を閲覧できるところも多くあります。ちなみに私は、3社登録しました。

希望条件などを登録すると、紹介会社の担当者さんとメールのやりとりや電話を介して、情報をもらえます。どうやら担当者さんたちは直接いろいろな病院の人事担当者や看護部長とお話ししてきているようで、インターネット上で得られる情報だけでなく、病院の雰囲気や看護部長の人柄、看護スタッフからの病院への評価(働きやすさなど)について事細かに教えてくれます。非常に参考になります。

転職サイトは面接の日取りまで病院と調整してくれます。他には、ハローワークのホームページでも検索しました。ですが、求人件数自体が少なく、さらに求人内の情報量も少ないので個人的にはあまりおすすめはしません。(もちろん希望によってはぴったりの求人と巡り合えるかもしれませんので、とりあえず活用してみることをおすすめします。)

結局私はどうやって転職先を決めたか

転職サイトの担当者とやりとりができたのは、勤務時間後でした。そのため、なかなかスムーズに進まず、心配性な私は「こうしている間に他の人に枠をとられてしまう!」と焦っていました。結果、自ら病院のホームページを利用して問い合わせをして採用面接の日取りを調整しました。

今考えると転職サイトの方には申し訳ないことをしたと思いますが、自分で調整したほうが何事もスムーズに早く進んだように思います。なので、これから転職活動をされる方は、なるべくご自分で病院との調整を行ったほうが賢明かと思われます。もちろん、転職サイトの求人で一般的な条件などについて情報収集するのはアリだと思います。

採用面接→即日採用

看護師になってから転職の経験がなかった私は、いくら看護師は引く手数多な世界と言われていても、「不採用だったらどうしよう」と、とても弱気になっていました。実際、新卒で大学病院に入って「大学の色」がついている看護師を民間は敬遠するといったことも聞いたことがありましたし、面接での印象が悪ければ即不採用になってしまうんだろうなとマイナスな方向ばかりに考えていました。

面接は看護部長のみとでした。面接に際しては、学生時代に学んだ面接のノウハウを懸命に思い出し、出来る限り印象が良くなるようとにかくハキハキした返事と笑顔を意識しました。あとは、自分の看護観をそれなりに整理し伝えられるようにしておくこと、大学での7年間でどんなことを学び、どんなふうに成長できたかについても事前によく考えて臨みました。

予め準備していたこれらのことは無駄にはならず、面接の会話の中でもどうにか交えながら話すことで部長も真剣に聞いてくださり、いろいろな質問もしてくださいました。それによってかなりアピールすることが出来た気がします。そして、めでたく即日採用をしていただき、希望部署に配属してくださることになりました。

現職は民間病院の手術室看護師

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実際に働き始めて

転職をしてからは、「どうしてもっと早くに決断しなかったんだろう」と思うほど、心身の疲労も少なくとっても健康的に働けています。大学と比較して規模も小さいということもあり、全体的に時間に追われている感覚があまりありません。(もちろん忙しいときもありますが。)自分のやりたい看護を大切にして患者さんと接することもできるようになりました。

学生時代に思い描いていた看護師像というものに少しでも近づける嬉しさもありますし、何よりモチベーションの高さが違います。時間に追われ、緊張の連続で息つく暇もなく、バタバタと過ぎていくだけのあの頃とは大違いです。きっと患者さんだけでなく、共に働くスタッフに対しても丁寧になれたと思います。

残念な点

給与面

転職して本当によかったと思いますが、残念な点についても少し挙げたいと思います。一つ目は給与面。大学時代と比較すると、月給で約5~6万円ほど下がりました。基本給も低くなりましたし、手当がまるっきりもらえなくなったことも大きいと思います。さらに、税金が前年度の収入に沿って計算されるため、転職して初年度は、給与に合わない税金の引かれ方をしていました。手元に残る金額がさみしかったのを思い出します。ですが、心身の健康を手に入れられたという点ではお金では買えないものですし、全く後悔はしませんでした。

教育面

二つ目は教育面。看護師経験はあるものの、転職先では1年生のためプリセプターがつきました。プリセプティという立場が久しぶりであり、さらに自分自身もプリセプター経験があるため、純粋なプリセプティとしてプリセプターを見ることができないのです。要するに「私だったらもっとこういうふうに教えるのに」とか「そんな根拠のない指導で大丈夫なの?」とか余計なことを考えてしまうのです。

大学病院の教育は、きっと民間病院と比較してしっかりしているのではないかと思いますし、リスク感性や倫理といった点でも常に意識を高く持っていたと思います。(大学病院はそういう職場風土だと思う。)所変わればルールや常識も違います。その点について、いかに自分を納得させられるか、うまく周囲を立てつつ(患者さんのための)自分の意見を伝えらえるかというところが難しいところだと思います。

大抵、新入りの人の意見は却下されます。正論を言っても受け入れてもらえないことが多いように思います。とにかく、患者さんの安全が第一ということを見失わずにスタッフと調和を図っていく姿勢が求められると思います。

最後に

いざ転職するとなると、いろいろ悩んで躊躇すると思います。私も最初は不安だらけでした。「条件はいいけど人間関係が最悪だったらどうしよう」「また勤務が過酷なところだったらどうしよう」とネガティブなことばっかり考えてなかなか前に進めないときもありました。ですが、転職を意識したときこそが転職活動を始動するべき時期なのだと、今となっては思います。

100点満点とは行きませんが、概ね90点くらいの仕事&生活満足度です。転職後に試練があっても必ず乗り越えられます!転職を後悔するなんてことはきっとないと思います!環境を変えたいと思っている方、もっと自分の看護をしたいと思っている方、転職をおすすめします!今よりももっと素敵な上司や先輩に巡り合えるかもしれません。
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