土日祝日休みを求めて転職開始!家電量販店を辞めた後に転職活動したらこうなった




家電量販店の仕事内容

家電量販店では、主に来客されたお客様に家電製品を説明、販売、配送の手続きが表向きの仕事内容になります。お客様に商品を販売するまでに見えないところで行っている裏の仕事もあり、新商品の展示替え、棚卸作業、防犯対策の確認、商品販売カードの補充、カタログの補充、商品の発注、など他にもたくさんあります。中でも一際大変な作業は、毎週金曜日に行う広告チラシ商品のプライスカード貼りです。

新聞折り紙広告に掲載されている広告限定商品や広告掲載限定価格はすべて金曜日の閉店後にプライスを張り替えていかなければいけません。すべてが張り終えるまで退店することができないため、とにかく数多くある商品の中から間違いがないように手作業ですべてのプライスカードに広告プライスカードを貼付していかなければいけません。集中力を使う作業であり、地味でイライラとストレスもたまるので毎週末このような作業をするのは心が折れるところです。

前職辞めた理由

前職では、好きだった接客業に携わることができ、なおかつ新商品の家電製品に関する知識を手にすることができました。私が購入したいと思ったときには社員割引を利用してお得に購入することができたのでとても魅力でした。また、大手企業だったので福利厚生も充実しており、スポンサーになっている団体やチームに関する試合の観戦券や会社の加盟している福利厚生を利用してホテルなどもお得な価格で宿泊することができました。

しかし、このような福利厚生も実際に利用できればいいのですが肝心の休みが少ないことや、2連休を取得することが難しいのでせいぜい利用できても日帰りで遊びに行けるところばかり。なので、宿泊施設に関する福利厚生は5年間務めた前職では1回しか使っていないほどでした。

シフト制であったため、午前と午後出勤で不規則な勤務体系に体は酷使されており、年に一回の忘年会を開催しても開催時間は閉店後の22時開始と非常に夜遅い時間からでした。さらには翌日がまた出勤となる人も大半いるため、日付が回った時間に自宅に到着してまた数時間後には仕事しているという仕事中心の生活に心も身体も疲弊してしまい、このままでは自分の人生でいずれ息詰まるのではと不安を感じて転職を決意しました。

転職希望先はメーカー

家電量販店でもっとも厳しいと感じたのは、気持ちのオンとオフを切り替えることができない勤務体系でした。
連休がやはりないと気持ちをたてなおすことができず、「また明日から頑張ろう」というエネルギーをチャージすることができませんでした。常に休日でも自分が販売したお客様の配送がありトラブルが現場で発生すると休日にも関わらず店舗から連絡が入りました。時には休日でもお客様の自宅にいくこともありましたし、新商品の展示をするために休日に店舗で展示改装を行うなど休日出勤もありました。

この経験があったからこそ次の仕事を探すときに最優先となるのは「休日が土日祝日」であることでした。カレンダー通りのシフトをキープすることができることは仕事をする上で最も重要な要素だと思いました。次に給与であったり、配属先部署に対するポイントでした。

また、家電量販店で働いていると身近な存在となるのが家電製品メーカーの存在でした。メーカの方はお盆休みがある上、土日もお休みなので仲良くなったメーカーの方の休日の過ごし方をきくととても羨ましいと感じていました。次第に、自分も家電量販店で身に着けた商品知識を活かしたいと思っていたので家電製品に関連するメーカーへの転職を意識しました。

仕事を辞めてから転職活動を開始

転職を決意してからはまずは悩まず会社に「仕事を辞める意思」を告げました。
仕事をしながら転職活動を考えて1か月だけ在職中に転職活動を行いましたが、急に決まる面接日には対しては調整が難しいところがありました。毎月月末にシフトを作成するので、急な変更を休み直前に依頼することになり、申し訳ない気持ちを抱えてしまいました。「在職中の転職活動は制限がありすぎる」と思い一度仕事を辞めてしっかり転職活動をする環境を整えてからスタートしようと思いました。

退職後の転職活動の苦労

仕事を辞めた後はすぐに転職サイトに登録をして、求人情報をみてはエントリーをする日々を過ごしていました。しかし、退職してから困ったのは国民年金や健康保険の毎月にのぼる請求額でした。毎月2万円~3万円ほどの出費が生きていくだけで発生していました。また、転職活動でも切手代金や交通費などで出費ばかりがかさむ一方で仕事もアルバイトもしていないため、経済的な不安が大きくのしかかりました。安定して給与が入ってくる分、経済面では不安がない在職中の転職活動ですが、仕事を辞めてからも別の問題があるんだと実感しました。とにかく貯金があるうちが制限時間だと思って急いで次の転職先をさがさなければいけないと焦燥感いっぱんでした。

新卒とは違う中途採用の面接

転職サイトからエントリーした際には、「web履歴書」を提出してから書類審査である一次審査の合否が決定します。幸いweb履歴書は通過率が高く90%近い合格率でしたが、面接に進むとこぞって尋ねられたのは「なぜ退職したのですか?」という質問でした。本音は、シフト制に体の限界とモチベーションの低下を感じてカレンダー通りの勤務体系に強いあこがれを感じたこと」でしたが、そんなことは言えず最初はこの手の質問にすんなりと答えることが難しいときがありました。

新卒であれば「志望動機」「自己PR」がメインとなりますが、転職の場合は「退職理由」「前職での経歴」、どのようなスキルを有しているのかなど即戦力になる人材であるかを問われている内容に感じました。

転職先に決まった家電メーカーでの仕事

無事に志望していた家電業界のメーカーに転職することができた私は、現在担当の家電量販店を持たせていただき販売実績アップに繋がる売り場提案や新商品の機能を説明を行う営業職に就いています。前職とまったく立場が逆転していますが、お店の勝手を理解している分要領よく仕事をすすめることができています。また、カレンダー通りの勤務体系のため仕事プライベートの切り替えができて、仕事の生産性もアップしているように感じます。

転職を決意してよかったと思える今の人生

転職をして改めて思ったことは、「仕事は何のためにしているのか?」ということでした。
前職を辞めて転職活動を行う間、貯金を削っていつ終わりを迎えるか分からない転職活動に投資をしていたとき仕事を通じてお金を手にする流れは「生きていくため」に必要なことだと強く感じました。仕事をするのは生きていくため。でも、将来を見据えて仕事を考えたとき、「仕事は自分のためや家族のため」であると思いました。仕事のために仕事をするのではなく、自分や家族が仕事を通じて手にするお金をもとに幸せを感じていくものだと実感しました。

いまは、休日がしっかりと確保されているため家族サービスの時間を持つことができます。また、仕事の日は集中して業務にあたることができ必要なスキルは社内の教育訓練資料を基に自主的にレベルアップに取り組むようになりました。時間にメリハリがあるからこそ自分に足りない部分を補う資料などにも目を通す時間もあり、家族と息抜きもできる今の環境はとても充実しており転職をしてすべてがうまく回っている現状にとても満足しています。

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