【自分らしく生きる為の転職】最も大事な事は自分らしく仕事をするという事

大学卒業したのは35年前のことになります。
我々世代の就職活動時代は、まだ終身雇用、定期昇給が当たり前の時代でした。
ですから、大学卒業と同時に就職した企業には、60歳まで働くのが当たり前だと、私も思っていましたし、周囲の環境も当然同じでした。
いわゆるそういう時代背景だった訳です。

その後やって来るバブル期という驚異的な経済状況の時代を経て、終身雇用制度も定期昇給制度も変化して現在に至っています。
私は現在までに3度転職を経験しています。
一度目は大卒6年目。二度目は52歳の時。三度目は57歳の時です。
一般的には転職回数が多いと言えると思います。

それぞれの転職に理由があり、それぞれの転職に成功し、謂わばナチュラルに転職し、ナチュラルに生きています。
私が最初の転職をした大卒6年目の頃は、まだ転職という概念は負のイメージでした。
就職先からドロップアウトする人がするのが転職というイメージの時代で、ネガティブな行為としてみられていた時代です。
しかし、現代ではそのイメージは一新されていると言っても過言ではありません。
新卒でも、転職でも、決してネガティブな行為ではなく、ポジティブな選択肢として行動できる時代だと言えるでしょう。




最初の転職理由は業務の幅がない会社だったから

初めて転職したのは大卒6年目。会社は中小企業の貿易関連の運送業でした。
実は入社半年で辞めようと思ったのです。
しかし、思いとどまり、結局5年半在籍して、一定の成績を残し、自分としても多くの経験をしたと思える結果を残せました。

営業職でしたので、一定の成績というのは売上でした。自分としては納得できる営業成績を残せたと思えています。BtioB営業でしたが、顧客数が多く、様々な業種の貿易に関与できたので、知識も相当得る事ができました。

最も大きかった事は、顧客から信頼を得る事ができたと実感できた事です。営業職で最も必要な事は、顧客からの信頼です。信頼を得る事ができると、必然的に営業成績に表れます。その上で、顧客担当者との人間関係も良好になります。
そのコツは、顧客の為になる事を真摯に実行する事に尽きます。

為になることの最大の物ごとは、困りごとを解決して差し上げる事です。
つまりコンサルティング営業です。困りごとを発見し、そのソリューションを提供してあげる事です。

私には運良く、若くしてそういう場面に遭遇し、解決策を評価される事案が多々ありました。
当然努力もしましたが、大卒後5年間の間で、営業の究極を体得できたというのが、最も大きな財産でした。入社半年で退職したいと思った気持の最大の理由は、業務の幅が無い会社だったからです。

社内での肩書きを上げる事はできても、対外的には定年まで同じ仕事しかできない業種だったのです。
簡単に言えばご用聞き営業会社という事です。

運送業ですから、顧客から運送を依頼されなければならない訳ですが、他者との差別化がとても難しい業種でした。
結果、営業職個人のスキルで業績を上げ続けなければならない業種だったのです。
課長、部長、役員と、社内肩書きを上げる事はできても、社内で異動してスキルアップできる職種が余りにも少ない会社でした。それが耐えられなかったのです。

ですが、流石に入社半年で退職する事はできません。何も実績を残せずに退職しても、再就職先が見つかる筈が無い時代でしたから。
そこで、一念発起して営業に努め、5年半で自分としても納得できる営業成績とスキルと、人脈ができたのです。
その時点で退職届を出して、転職をしたのです。


最も考えた転職先は、社内に幅がある会社
です。様々な職種があって、様々な経験ができそうな会社。
自分の仕事として担当していた多くの会社がそういう会社でした。顧客にメーカーが多かったのです。日々営業活動をする中で、メーカーの仕事の幅の広さに憧れていました。
そこで、転職先にメーカーを選択して転職活動をしたのです。

運良く世界的な大企業に再就職

当時は携帯電話もITも無い時代です。就職情報紙を毎週購入して、中途採用を求めている企業を探し、履歴書を送り、面接を受けるという、通常の活動をしました。
応募した会社は3社。1社は書類選考に通らず、1社は一時面接で落選し、最終的に最も受かりそうも無かった世界的有名企業に採用されました。会社名を言えば、世界中でも多くの人が知っている家電メーカーです。運良く入社できて、その後25年間勤務しました。

転職を決意した時に望んでいた通り、社内には多くの職種がありました。
私はある事業部門の営業職として採用されましたが、25年間で単なる営業以外の様々な職種を経験しました。
国内ルート営業、海外事業企画、海外営業企画、貿易、駐在、広告宣伝、ショールーム管理等々を歴任しました。

最も自分の人生に大きな結果を残してくれたのが海外駐在でした。家族帯同で二個所の海外都市に駐在し、本当に多くの貴重な経験をしました。
その後の自分の人生に大きく作用しています。

駐在から帰国後、人生観が変わりました。日本国内の会社の実態が、海外を経験した目で観た所違和感だらけに見えたからです。
この会社では、定年退職まで勤務しようと考えていたのですが、帰任後の状況を目の当たりにして、耐えられなくなりました。

50歳を過ぎて、定年まで残り10年を切った期間を、耐えながら社会人生活するのは、自分の人生にとって無意味だと考えたのです。
そこで、思い切って起業する決心をしました。

海外駐在経験をフルに活かして起業

海外駐在した事で得たスキルをフルに活用して、自分がやりたかった事業を興しました。
会社と言っても個人経営の法人で、形態を株式会社にしただけの小さな会社です。しかし、自らが社長になって、切りもりする事の楽しさを存分に感じました。

思った通りの事を実行できるのです。サラリーマン時代との圧倒的な違いです。制約が無いのです。

一方で責任は全て自分に帰って来ます。自由と責任。これが起業した代表に与えられた最大の面白さでした。
5年間経営して、昨年経営を閉じました。
やはり経営というのは難しいもので、継続する事が最も困難なテーマです。
無理をすれば継続できたのですが、60歳を目の前にして、もう無理は辞めようと決意しました。

余生を自分らしく

5年間経営した会社を止めて、再就職しました。地方の施設の管理人の仕事を開始しました。

年収はかなり減少しましたが、自然を満喫できる場所で、緩やかに仕事ができる環境です。
余剰時間がふんだんにある仕事なので、余剰時間には執筆の仕事も始めました。
管理の仕事と、執筆の仕事をして、自然の中で日々暮らしています。
とても気分良く仕事ができています。

この様に、私は三度の転職を経験して参りました。
それぞれに転職する理由があり、その理由を転職で達成できています。
最も大事な事は自分らしく仕事をするという事です。
自分らしくという概念も人それぞれでしょう。
年収という方もいれば、肩書きという方もいれば、やりがいという方もおられるでしょう。
それぞれの考えて、自分らしく生きる選択をするのが、転職だと私は思います。

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