私は過去に３回転職をした経験があります。過去の２度は、ハローワークと求人情報誌を使用して自分の希望通りの転職を果たしました。結婚や転居という形でその転職先は退職することになりましたが、どちらも転職してよかったと思った職場でした。
しかし３度目の転職は、なぜ？このように話が食い違っているの？と不信感が募ることが多かった転職活動だったのです。結局転職は出来たのですが、私の体験した転職の求人内容と、実際に事業所が求める内容が大きく食い違った時の実体験をご紹介します。
転職活動を始めたきっかけは、転居したから
私が転職活動を始めたきっかけは大きく二つあります。その一つは、これまで住んでいたところから新しい所に転居したということがきっかけです。もう一つは、下の子供が幼稚園に上がって、仕事をする時間が出来たということも大きな要因でした。
転居したばかりでその土地に土地勘はありません。しかし友人も知り合いもいないところで生活していくのもさみしい感じもしました。また子供も幼稚園に入ったので、経済的なことを考えると転職をしようという考えに至ったのですね。そこで転職サイトに登録したのです。
転職サイトに登録し、担当者が決まる
私はこれまで看護師の資格を持ち、約10年という臨床経験がありました。その間いろいろな科を経験したので、どこに行っても即戦力にはなれるかなあという漠然とした思いもありましたね。またそれまでは病棟しか経験をしたことがなかったので、今回の転職も当然病棟で、そのためには夜勤をこなすことも免れないなあという思いを持っていました。
転職サイトに登録すると担当者がすぐに決まり、上記のような私のこれまでの経験やこれから転職先に求める条件を詳しくヒアリングしてくれたのです。その後はメールのやり取りが続きましたが、よい条件の求人をたくさん紹介してくれました。
担当者からの一本の電話で面接を決めた私
担当者は私の希望の条件を聞いて、3つの求人をまず紹介してくれました。しかしどれも病院の規模、また自宅からの距離、夜勤のシフト体制などの条件が合わず、面接を受けるかどうかずっと迷っていたのです。
そんな時、転職サイトの担当者から一本の電話が。
その電話は、「案件で今求人が出たのだけど、条件にぴったりだからどうですか？」という内容でした。その内容を聞いてみると、病院は、自宅からも十分通える通勤圏内。そして病棟勤務。更にまずは一年契約社員として働き、その後よいと思ったら、正社員になれる制度があるので、それを利用して試しに働くのもいいのかもしれませんという提案をうけたのですね。
契約社員という言葉に疑問もありましたが、給料なども面は正社員と同じですし、契約社員なら、始めは大きな責任を取るような仕事は任せられることはないだろう、もしかしたら働きやすい職場かもしれないと私は面接をすることに決めたのです。
あとから考えると、この時の求人の紹介は、電話でのみの対応でした。担当者はいち早く知らせたいという思いがあったのかもしれませんが、私もその後メールなどで再度求人情報を送ってもらえばよかったと少し後悔している部分もあります。
面接の設定は転職サイトの担当者が行う
私は一日だけ考えて、その求人に応募してみることにしました。その返事をすると、すぐに面接を設定してくれて、面接日が決まりました。
このあたりは転職サイトの強みでしょうか。すぐに面接が決まること、そして自分の希望日に合わせてもらうことが出来たので、よかったと思っています。
面接
面接官はなんと5人！
私はこれまでの転職の面接を受けたことがあるので、面接ではどんなことを聞かれるのかということを大体予測していました。しかしながら、実際に面接室に入ると、自分一人に対し、面接官は理事長を含め5人。2人か3人と思っていた私は、その威圧感に少し圧倒されましたね。
面接の内容に圧倒されてしまった！不信感はありつつも…
面接が始まると、履歴書や職務経歴書の内容についての話はあまりなく、すぐに転職した際の働きについての話題に入りました。「いつから働くことができますか？うちとしてはすぐに働いてほしいです。しかも病棟は現在看護師が足りているので、外来勤務でお願いしたい、子供さんがいらっしゃるので、外来だと夜勤もなくいいのでは？」と言われたのです。
私はその面接を受けるまでに、経済的なことも考えて夜勤をしたい、でも子供がいるから夜勤をするなら、月に1、2回かなと漠然と考えていました。また夜勤をするなら昼間の時間を利用して、学校の行事ごとにも参加が出来ると思っていたのです。
そんなことはお構いなく、面接官からの質問は続いていきました。もしも働くなら外来をお願いしたい、しかも正社員で…という話を持ち出されたのです。
私は契約社員という話を聞いていたので、その正社員の言葉に驚きを隠せませんでした。そしてまず先に担当者から紹介をされた求人内容と、病院の言っていることが違う！と不信感を持ってしまったのです。そこからは、怒りで面接内容が頭に入らなくなってしまいました。
病院側ではもう就職してもらえると思ったのか、面接後には、病棟の案内や職員の案内まで！私はショックと放心状態、この面接は一体何だったの？という思いでいっぱいでした。
面接後冷静になって求人を見直してみる
結局面接の後に担当者に連絡を入れました。担当者は、その契約社員の求人は確かにあったという一点張り。話が食い違ったことにはあまり触れず、転職に成功した後の話に誘導されたので、そこでまだ少し不信感を抱いてしまったのです。
それでももう面接を受けてしまったので、あとには引けません。その受け入れはいつでもできるという話だったので、就職をするかどうか決めて返事をしなければいけなかったからです。猶予は1ヶ月でした。
その間、私はその病院の評判や口コミをチェックしました。ほかの病院との条件を比べてみたのですね。また子育てをしながら働くということもたくさん調べました。夜勤をしながら働くということのメリットやデメリット、また外来勤務の場合もメリット、デメリットも。
そのうえで出した答えは、まずは転職してみようということでした。
不信感があったのは事実でしたが、その矛先は病院ではなく転職サイトの担当者。そのためその病院の印象はそれほど私の中で落ちることはありませんでした。
また近隣の病院の求人と比較してみると、少し基本給がよいことも分かったのです。それが大きなポイントでした。
始めに夜勤をやりたいという気持ちがあったので、その気持ちに折り合いをつけることも大変でしたが、まずはあまり詳しく知らない場所でいきなり夜勤をするよりも、外来で働いてみて、慣れてきたら、直接病棟移動を打診してもいいのではないかと思い始めたのですね。
そのため私はこの転職の求人で就職することに決めたのです。
実際に働いてみてどうだった？
現在はその病院でまだ勤務しています。実際に働いてみると、居心地は悪くなかったですね。スタッフ数がそれほど多くないし、みんなが子育てなので協力し合って働くことの出来る職場という印象があります。また外来で日勤だけという勤務になれて子育てと仕事の両立が出来ているので、きっとこの職場を選んでよかったのでは？と思っています。
