保育士の試練とやりがい、そしてジャンルを紹介していきます。
保育士のやりがい(認可保育園)
私は新卒から3年間、定員100人程の認可保育園で保育士として働き、そこで保育士の基本を教えてもらいました。私は人よりも不器用で、同期よりも遅れをとっていました。なので、人一倍指導をされていたと思います。
それでも子供と関わったり、保護者と家庭や保育園での様子を話し合ったりすることが楽しくて、先輩の先生に怒られても頑張ることができました。
社会を知った時
監査が近づいてきて、書類の見直し、チェックが厳しくなっていたある日、新人の私は副主任に書類を見てもらっていました。
「ここの書き方は私はあまり好きじゃない表現だから、こう直して」と、言われその通りに直し、後日、最終チェックをしてくれる主任に書類を渡しました。そこには副主任も同席していたのですが…
主任に「え?何でここ、こんな書き方してるの?おかしいの気づかない?ここ直して」と言われました。そこは副主任に直された箇所だったんです。
同席していた副主任は「あら本当、何でこんな書き方したの?どう見てもおかしいよね、何でこんな書き方になったの?」と私に言い放ったのです。
私はその場で察し、「はい、すみませんでした。直してきます。」と言い教室に戻ったのですが…
社会というものを知った気がしてショックでした。
1度目の転職は障がい児保育をしている療育施設へ
元々障がい児保育にら興味を持っていた私のことを知っていた知人から紹介を受け、障がい児保育をしている療育施設へ転職しました。
障がい児保育は短大の実習のみの経験でしたが、興味があったので不安よりもワクワクした気持ちが強かったです。
しかし、入社してみると、保育士は私が第1号だったのです!
保育士の試練(障がい児保育)
私が入社する2年前に新しく出来た療育施設。療育以外にも児童デイサービスや日中一時支援なども展開している施設で、子供の登録は50人ほどいました。
そんな状態なのに保育士は私だけ。
他の職員は、児童支援員という名の肩書きで全員無資格のパートさんでした。
「保育園で経験したことを生かして、どんどん変えてくれていいから〜」と、勤務2日目からは私が主になって行動しなければならない状態でした。
まず驚いたのは、まるで託児所のように子供が好きな遊びを好きなようにしていることでした。半日療育を受けに来る中で、10分間の個別療育とおやつの時間以外は先生達はトラブルがない限りは指導はしていませんでした。
私も新人、このままでは良くないと、他の療育機関への見学、研修をさせてもらうようにお願いしましたが、保育士が私1人なので、私が外へ出るわけにはいかないと断られました。
でもやるしかないと、本で調べたり、3年間の保育経験を生かし、
- 朝の会(挨拶、日付確認、療育の順番決め)
- 個別療育(苦手なことを練習)
- おやつ(苦手なことを頑張る)
- 集団活動(歌、ゲームなど)
()内は一部を書いただけですが、細かく決めていき、藁をもすがる思いで子供を連れてこられている保護者の方に恥じない保育を心がけていきました。
事業閉鎖
しかし、お分かりになると思いますが、保育士1人(無資格者パート5人)の中で満足な療育は出来ないし、私1人が指揮をとってやっているような状況では評判にも関わって来るんですよね。
お願いをしても保育士の求人は出してもらえなかったし、そんな状態では良くない噂も広まってしまいます。
そして…私が入社して2年で事業閉鎖になってしまいました。
2度目の転職で院内保育へ
事業閉鎖になったとはいえ、保育士以外の仕事は考えられませんでした。障がい児保育のような小規模保育では家庭的でしっかりと子供と向き合い、信頼関係を作れたし、保育士としてやりがいをとても感じられたので次の職場も小規模な所を探していきました。
そして見つけたのが院内保育でした。
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自分に合った保育
院内保育では、病院で働く職員の方お子さんをお授かりしています。病院の規模にもよりますが、私が転職して入った院内保育は1日10人程の小規模保育でした。しかし、年末年始も関係ないし、365日24時間、夜勤、病児保育までも扱っています。
子供が少ないのでゆったりとした時間の中で子供と向き合えるので、私には合っていると思います。認可保育園でバタバタ落ち着く暇もなく走り回ってどうしても流れ作業のようにするしかない状況とは違い、自分にも余裕を持てるようになりました。障がい児保育で1人だけ保育士だった時、全ての責任を負わなければならなかったところから、協力し合える環境に行くことができました。
どこへ行ってもそれぞれに良いところと悪いところがあると思います。私は休みや時間が安定しなくても、今の職場である院内保育に転職して良かったと思っています。
自分のやりたい職場で、経験を生かしながら働けているので、2回の転職は無駄ではなかったとも思います。
ここで、皆に信頼してもらいながら、責任を持って働いていきたいです。
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