資格のない私でもアパレルの販売員として転職することができました!

私は学生の間、資格というものを何にも取ったことがありませんでした。特別な国家資格どころか、今の時代であれば高校生までには誰もが一つは持っているであろう漢字検定や英語検定でさえ一度も受けたことがありませんでした。

というのも、私自身とても楽観的な性格で、「次の機会に取ればいいや。」と思っているうちに時が流れてしまったのです。
「中学や高校で受けるように言われなかったのか。」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、私の通っていた学校は進学にそこまで力を入れていなかったためか、検定のお知らせプリントを配るくらいしかしていませんでした。




はじめての職場

資格を何ももたない私は高校卒業後、高卒OKの求人募集を探し、何十社も応募しました。そして、合格通知が届いた都内にある会社の事務員として採用してもらい、主に電話の対応や来客の対応(案内やお茶出し)などの業務を行うことになりました。

事務員になりたての頃は、必ず新人事務員+先輩事務員の二人一組で業務を行うように決められていたのですが、周りを見渡してみると私と同時期に入った方も沢山いたので、その点は安心することができていました。
私に付いてくださった先輩事務員の方は、仕事が速くて目鼻立ちのくっきりとした、いわゆるやり手の美人事務員といった感じの誰が見ても羨ましいと思ってしまう方だったのですが、実際に一緒に組んで仕事をさせていただくと、実はとんでもないくせ者美人事務員さんだったのです。

先輩事務員からの嫌がらせ

会社の事務員として働き始めてからというもの、私は毎日どんどんストレスが溜まっていきました。それは主に一緒に組んだ先輩事務員からの嫌がらせがあったからです。
仕事が速く、美人と言われている私の先輩は、実は仕事が速いのではなく、ただ他の人に仕事を押し付けるのが上手い美人だったのです。

新人事務員として入った私に、はじめはとても丁寧に仕事を教えてくれていたのですが、私が大体の仕事を一通り覚えたと思ったとたんにほとんどの仕事を任せてきて、自分は簡単な書類の作成をゆっくりと、私から見たらわざと時間をかけてやっているように見えるほどのスピードでやっているだけなんです。

そのうえ、私が対応に困りどうすればいいか尋ねると、これだから高卒は使えない・・・。などと言いながら、嫌な顔をして受話器を奪っていくのです。

転職を考え始める

こんなことが何度か続いたため、さすがに何か言ってやろうと思った私は「分からなくなった時は対応の仕方を教えてもらってもいいですか?じゃないといつまでも一人できちんと対応することができないので・・・。」と控えめに先輩に言ってみました。

すると先輩は、「あんたみたいな何の能もない奴に教えたってすぐに忘れるんだから無駄じゃない?」と言い返してきたのです。
これを聞いた私は「この先輩には何を言っても無駄だな・・・。」と感じたので、同時期に就職した子に相談し、その子の先輩に対応法を教えてもらうことができました。
しかし、これを知った私の先輩は気に食わなかったらしく、今度は私の事を「人の悪口ばかり言う、口の悪い新人」と周りに言うようになったのです。

これを聞いた周りの人々は、私の事を変な目で見るようになりました。
この劣悪な環境に耐えられなくなった私は、働き始めて数カ月でしたが、転職を考えるようになりました。

転職を決めてからの行動

なるべく早めに転職したいと考えたのですが、なんせ何の資格も持っていないため、こんな私を雇ってくれる就職先はあるのかと考えると途方にくれてしまいました。
とりあえず行動しなければ何も始まらないと思った私は、ネットで求人募集をしている会社を調べてみました。しかし、時期が悪かったこともあり(新卒の方が就職してから4カ月過ぎた頃)、高卒・資格なしでも雇ってくれそうな会社は中々ありませんでした。

それでも今の職場からいち早く立ち去りたかった私は、仕事のジャンルを問わず、とにかく片っ端から応募してみました。
見つけた求人のほとんどに応募したため、心のどこかで「何社かは引っかかるだろう」と甘い考えをしていたのですが、ことごとく不採用の通知ばかりがきて、現実の厳しさを思い知られました。

そうしてかなり落ち込んでいたのですが、とあるアパレルショップを経営する会社が履歴書に目を留めてくださり、後日面接に行くことが決まったのです。

面接での質問にたじたじ・・・

電話をくださった会社を訪ね、早速面接をしていただきました。
個人面接で、私一人に対して面接官が三人といった形で行われました。
まずは簡単に自己紹介を行い、応募理由など、ありがちな質問をいくつかされて面接は終了しました。
ただ、高卒で何も資格が無く、せっかく就職した会社を数カ月で辞めてしまおうと思った理由などについて質問された時は少々言葉に詰まってしまいました

やはり、会社にとって人を採用するのには問題が無い方がいいのでしょう。こういった気になる部分は深く聞かれてしまいます。
嘘をついても仕方が無いので、正直に現状を話しました。
しかし、面接終了後の面接官の方の反応があまり良くなかったため、「ダメだったかもしれない」と思い、ため息をつきながら帰宅しました。

まさかの採用に驚きと喜び!!

数日後、郵送で通知が届きました。
わずかな期待を胸に封を開けるとそこには採用の二文字が!!
正直不採用の通知を覚悟していたのでとても驚きました。会社に連絡をし、改めて会社を訪問することになったため、指定された日時にお話をしに行きました。

話の内容は、主に仕事内容やいつから勤務をするのかといった話で、二ヶ月後から会社が経営するアパレルショップの販売員として接客や在庫整理をすることが決まりました。
帰り際、こんなことを聞いたら怒られるかもしれないと思いつつも、どうして私を採用してくださったのか尋ねてみると、「聞かれたことに対して、マイナスだと思われるようなことでも正直に話してくれたことが好印象だった。これからよろしくね。」という、なんとも嬉しいお言葉をいただくことができました!!

アパレルショップの販売員に転職!

めでたく転職先が決まった私は、元いた会社に退職の旨を伝え、翌月に会社を辞めました。
次の職場で働き始めるまでは短期バイトでなんとか繋いでいました。
そしてようやく初出勤の日。今までは事務仕事で座ってばっかりだったので、アパレル店員という接客業に少々不安はありましたが、今度こそは仕事を全うするぞ!と意気込んで家を出発しました。

職場は明るく楽しい

実際の職場に着いてみると、以前の職場よりも従業員が若く、明るい雰囲気がありました。従業員同士の仲も良いようで、連携して素早く仕事をこなしている様子を見ることができ、働くのが楽しみになりました。

ショップ従業員の方々に簡単に自己紹介を済ませ、早速教えてもらいながら業務に取り組んだのですが、「ここは天国か!」と思うほど明るく楽しいと思えたのです。

以前のように高卒に偏見を持つような方は誰一人いませんし、分からない事があったら覚えるまで何度でも丁寧に教えてくださいました。
そして何より私が素敵だなと思ったのは、お客様と直接関わるといった業務形態なのも関係しているのだと思いますが、とにかく皆さん笑顔なんです!

常に笑顔が溢れているため、自然と職場が明るくなり、とても働きやすい環境がつくり出されるのです。先輩方とも仲良くなることができ、転職して本当に良かったと思えました。

転職してみて感じたこと

今回私は転職して本当に良かったと思っています。
前の職場を辞めた理由を先輩からの嫌がらせとしていますが、もともと人と話すことが大好きだった私には前の職場はそもそも合ってなかったのかもしれません。

アパレルの販売員として働き始め、お客様と接するようになってからというもの、私自身今まで感じたことのなかった爽快感・充実感のようなものを感じることができています。
家族からも、なんだか最近活き活きとした顔をしていると言ってもらえました。
転職する際、私はネットで検索して応募という方法を取りましたが、転職をサポートしてくれるサイトやハローワークなども数多く存在しているようです。

よりスムーズに転職先を決めるために、これらを利用するのも一つの手だと思います。
今の職場に不満を抱えている方は、悩むばかりでなく是非行動に移してみてください。
今よりも充実した生活が送れるかもしれませんよ!

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