仕事以外の充実を求めてプログラマーから事務へ転職




前職はプログラマー

仕事内容

携帯電話のアプリ開発をしていました。
仕様書作成、C言語、試験などの一連の流れを繰り返す作業です。
バグが出れば何度も繰り返し、担当部分が終われば、開発が遅れているアプリの開発、補助をします。

入社理由

卒業後、英語とプログラミングの両方を活かしたいと考え、英語を使用すると言っていたこの会社に入社しました。

仕事を辞めた理由

開発をする中で何度も、何日も徹夜をする事に疲れを感じたのが1番初めの理由です。
自分の担当アプリの部分のリリース、バグがあればすぐに対応しなければいけない為、帰るに帰れずひたすら待つという事も多々あり、残業したり徹夜をする事が当たり前になっていました。
そんな生活を続けていて私は充実感を感じるどころか、自分と同じような年の女性がおしゃれをしてキラキラしている姿に羨ましいさすら感じていました。

また、残業をするのが当たり前だった環境の中、定時に帰宅する人は誰もいなく、定時に帰ることが悪いことの様な空気になっていました。
残業せずに帰る事で、自分の担当部分が落ち着いているとみなされ、上司より他のアプリの補助もしくは掛け持ちをお願いされる事もあり、最低でも10時以降に退社するのが当たり前になっていました。

さらに、入社理由の一つだった英語に関してはほぼ使う事はありませんでした。

たまに、英語の資料を読むことがあるぐらいで、会話などは全然なく、念願の海外出張はフランスで、もはや私の英語は役に立たず、フランスでもひたすら徹夜を繰り返し、休日出勤をし、1週間の出張予定が1ヶ月になり、やっと日本への帰国が許されたのです。

毎日、忙しい上に週末に急に呼び出されたり、上司が家まで迎えに来る事もあり、当時は年末年始の数日しか実家に帰ることが出来ず、親も心配している様子でした。

そんな現状に疑問を持ち、仕事内容より英語と勤務時間にこだわり転職を決意しました。

転職先は外資系企業の事務

仕事内容

郵便物の回収やスタッフの領収書、経費の確認。
名刺作成やお茶出しなどの雑用から、パワーポイントを使った資料作成などをしていました。
また、社員がランチ打ち合わせで使用するレストランの予約や個室のお店の検索などもしていました。

また私の場合は、元々プログラマーだったので、機械関係や資料作成などの仕事はよく頼まれていました。

基本的に頼まれれば、なんでもする様なポジションですが、基本的に単純な作業だったり簡単な内容だったりなので残業は全くと言っていいほどありませんでした。

入社理由

初めは派遣社員でした。
派遣社員として働く事で不当な残業などから守ってもらえると思った事や、初めての転職で異業種だった為、月に1回でも顔を出してくれる担当者の方に色々相談したりアドバイスを頂きながらスタートしました。

実際に働いてみて

自分が思っていたより自分のビジネス英語の無さに気がつきました。
それでもやっていけないほどではない事とプログラマーの時より下がってしまった給料により、なかなか習い事や旅行に行く様な贅沢はできませんでした。
自由な時間ができ、何かをしたいがお金がなく日々節約する毎日。
ただ、同じ職場でも事務ではない高級取りのコンサルタントの人達は、毎日高級ランチに出かけているのを横目に、ランチの時間に電話番をしながら安いコンビニ弁当を食べる毎日に寂しさを感じていました。

その後

派遣先の会社より直々に雇いたいとお話を頂き、派遣ではなく正社員として働く事になりました。
正社員となった直後は、私が正社員になった事をよく思わない人達から陰湿なイジメをうけました。

ただ、私はひたすら相手にしない。
仕事は仕事、と割り切っていたのであまりダメージはなく、次第にイジメもなくなりました。

転職後は毎日定時に終わり、土日は必ずお休みで、急に呼び出される事もなく、落ち着いた生活を送れていました。

ただ、実際に自由な時間があっても掃除をしたりテレビを見たり、ダラダラしていたのも事実です。

その後リーマンショックの煽りを受け、退職し結婚しました。

転職を経験して

自由な時間が欲しいと思い、転職しましたが、自由な時間がなかったプログラマーの時が1番自由な時間を上手に過ごしていたように感じます。

転職後は望み通りに毎日英語と日本語を使う日々を初めは嬉しく思っていましたが、自由な時間と低賃金に苦悩していたのも事実です。

あの頃は色々な理由をつけて転職して、違う世界をのぞいて見たかったんだと思います。
英語も使いたいたら、友達を作ったりネットで英会話の勉強をする事も出来たのかもしれません。
でも、当時の私はどんどん貯蓄され続けるお金に、通帳にイライラしていました。
お金が溜まれば溜まる程、使う時間や使うべき物がないと、変に焦っていました。

次の転職先を見つけずに退職し、退職後も次の転職が決まるまで、悠々自適に暮らせたのはあの頃の徹夜のおかげです。

転職は経験として、とても良かった事だったと思います。
知らずに後から後悔するより、他の世界を見て自分がいた場所の良さを改めて知るのも良い経験だったと思います。

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