転職して分かった面接のコツ
は「思ったことを素直に話すこと」

転職活動をこれからする人も経験をした人にとっても面接というのは、良くも悪くも印象に残るほど人生において異質な時間となります。
初対面の人事担当者と1対1で、あるいは1対3でこれまで経験してきたことや入社を志望している企業の志望動機や自己PRを緊張感でいっぱいの小部屋で行わなければなりません。また、ただ聞かれたことを答えるだけではなく自分の言葉で相手に思いを伝えなければいけないという場面だからこそ「就職活動の面接は嫌い」「2度と面接はしたいくない」と思う人もたくさんいることでしょう。




転職活動の壁である面接

私は、大学4回生の時に人生で初めての就職活動を行いました。まだ大学生ということもあり面接官の質問内容はアルバイトの話だったり、部活動やサークルについて話しやすい話題を振ってくれるため緊張する面接ではありますが、比較的強い苦手意識というものは感じなかったことを思い出します。

しかし、月日が流れて転職活動となれば話は別で、「なぜ前職をやめようと思ったのか?」「どんなスキルを持っているのか?」「これまでどのような業務経験をこなしてきたのか?」など新卒の時に受けた就職面接とは違い、質問の内容は答えにくいことばかりを突くようなものであふれています。

このような質問にうまく答えられなければさらに厳しい質問が飛び交うようになり、次第に心が折れ始めてしまったら最後「面接に行くんじゃなかった」とさえ思ってしまうほどの精神的なストレスやダメージを受けることになります。

このような思いをしたくて面接を受ける人は誰一人いないからこそ面接は苦手という方が多いのだと思われます。

就職活動や転職活動を通じて学んだ面接のコツ

私が転職活動を始めた当初は、新しい職場で活躍することに希望を抱いてポジティブな気持ちで面接に望んでいました。しかし、転職活動で待ち受けている答えずらい質問の数々にしどろもどろしているうちに、自分のことをうまく話せなくなってしまう状態にまで陥ってしまうこともありました。

面接を受けても一次面接ですら落ちてしまうこともあり、転職活動当初に抱いていた気持ちはいつしか消え去ってしまい、ネガティブで自信の砕かれた自分がそこにいました。

そのような面接を通じてどん底を味わった私はやがて面接のコツに気づくようになりました。

面接のコツは素直に話すこと

それは、「思ったことを素直に話すこと」です。面接では自分の経験してきたキャリアについて少しでも良い評価を得るために実際の成績よりも水増ししてた実績を面接官に口走ってしまう心理が働いていました。ちょっとでも印象に残したい、自分のことを評価して欲しいという欲求がこのような衝動に駆り立たせたものであり悪意は決してありませんでした。

しかし、事実とは異なることを口走ったがために話が広がっていくと嘘に嘘を重ねて行く始末となり正直でありたい自分の本心との葛藤が始まってしました。

そのような状況になったら最後、どんな質問がきても頭が全く働かない状態となってしまいより一層しどろもどろさがあらわとなっていました。

このような状況にならないためにも「自分が思っていることを正直に話すことが大切」だと思うようになりました。一期一会の出会いにも関わらず、いい顔をしようとするのは全く合理的ではなく、むしろ偽った自分の姿で入社をしてしまうと、面接での評価とは異なってしまいかえって会社にいずらくなってしまうかもしれません。

面接のためだけではなく入社後に幸せな日々を過ごすことができるするためにも正直に面接では話すようにすることをコツとなります。

答えられないものは答えない

転職活動をしていると答えに詰まるような質問を受ける場面が多々あります。例えば「ご両親に介護が必要となった場合は会社をやめますか?」「会社の業績が悪化した場合、給料が下がっても続けて立ち直るまで頑張って働きますか?」など現実問題とは別次元の質問をする場合があります。

これらの意地悪な質問については、正直どちらを答えても面接官は続けて意地悪な質問をして就活生を試すような質問を続けてくることでしょう。

このような質問については、どちらも答えられないような低次元な質問に対しては「答える答えないは面接を受ける側にも権利がある」ということを認識しておきましょう。なんでも聞かれたことに対してその場で考えて中途半端な答えをしてしまい、相手に本意ではなく誤解を与えるような回答をしてしまっては元も子もありません。

頭の中で自分の考えがまとまらないときには正直に「答えられません」と意思を伝えて別の聞き方をしてもらうことや「話題を変える」ことを促すことも重要です。

とにかく面接は言葉のキャッチボールに尽きるということです。言葉の大暴投をしてしまうことを避けるためにも何度でも素直に答えたり偽りの答えをしてしまうのではなく自分の意思を持った回答を心がけて堂々と振る舞いましょう。

入社後のイメージを持って面接に望むこと

面接と聞くとついつい上手に回答しようと思いがちですが、そもそも面接を行う目的を理解していないまま転職活動に望んでいる人が多くおられます。改めて自分が面接官だった場合にどのような人材を次の選考に進んでもらいたいかを考えてみると自ずと面接のコツに気づいていきます。

そのコツとは目の前の面接だけにしか視線を向けているのではなく、入社後に起こりうる自分の姿や周りに与える影響や会社に与えるメリットを含めた内容を答える人材は間違いなく評価されています。面接のための面接対策というのは有効ではなく、入社後にどのような活躍を見せる人材になるのかを見極めるための面接であることを肝に命じてこれから面接を受ける人は試みていただければと思います。

転職活動を通じて学んだ面接のコツを意識しよう

いかがでしたか。面接で結果が伴わずズルズルと数ヶ月間も面接を受け続けている人材は実はたくさんいます。あなたの周りにも30社以上を受けてようやく1社から内定をもらったという人もいるほどでしょう。どん底にハマれば結果が出るまでに時間がかかってしまうのが転職活動の難しいところです。

途中であまりにも不採用通知が届いてしまったことで「自分は正社員に向いていないのかも」否定的な気持ちになって楽をしたいと思うようになることがあります。

しかし、そんな辛い気持ちを吹き飛ばすにはとにかく内定を勝ち取るしかありません。私の経験から学んだ面接とのコツを意識して面接に取り組むだけでも面接官の話の内容にもトゲが減り、比較的活発な意見交換ができる面接会場の雰囲気に一変することが期待できます。

真面目な人ほど転職活動の面接はドツボにハマりやすい傾向があり、答えを求めて参考書や面接対策本とにらめってしてミスのない答えを探している傾向があります。

面接はコミュニケーションの場

あくまで面接は人対人のコミュニケーションの場であるということをあらためて認識し、面接対策本に強く頼りすぎるのではなくあくまで参考にする程度に抑えることで、参考書の内容と実体験を盛り込んだ具体的で気持ちのこもった自分の言葉で面接官と渡り合えるようになります。

特別なことは何もなく、常に自分が考えていることを叶えるためにも面接活動中は最後まで諦めることなく、自分一人だけではないということを認識してい良いことも悪い子も共有しあえる仲間を感じながら面接に取り組んでいただければと思います。

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