高校を中退した私がブラック企業から転職した経緯

私がブラック企業に勤めることになったきっかけは高校の時に精神的に病んでしまい、学校に行けなくなった所からはじまります。高校の時に精神的な病気で学校に行けなくなり、単位も落とすようになりました。先生からは、このままでは進級も難しいよと、アドバイスをもらい、悔しい気持ちで一杯でした。

頑張らないといけないと思い、学校に登校すると、周りが自分を避け、心が苦しくなりました。この学校にいると、症状が悪化すると思い、中退して別の学校に編入学しました。編入学した学校は自由な学校でしたので、病気療養をしながら、高校生活を過ごし、三年生から就職活動を開始しました。

ただ、当時は就職氷河期時代で地元の優良企業からの求人はなく、学校に来るのはハローワークにある少し怪しい求人しかきませんでした。仕事がない状態で、選ぶにも選べない、こんなに世の中は残酷なのかと思いました。それでも私は、働かないと生きていけないと思い、しぶしぶ条件が良さそうなところを志望して就職活動を開始し、履歴書、職務経歴書の作成を行いました。

履歴書作成中、高校を辞めた理由が思い浮かばず、面接の時に聞かれたら正直に答えようと、決心を決めて履歴書、職務経歴書を書き上げました。




最初に入社した会社の面接とその後

面接当日、私はドキドキしながら会社を訪問しました。奥からは専務と部長が出てきて、経理の女性につれられ、会議室で待機していました。いつ面接官が来るのだろうと思いながら、ソワソワしていると、面接官がドアを開けて入ってきました。面接は順調に進み、高校を中退したこと、空白期間があることは聞かれず、当時はラッキーと思いました。

そして、面接中にあなたに是非働いてほしいと、その場で内定をもらい、浮かれていました。今思うと、空白期間や高校を中退した理由を聞かない会社は普通に考えておかしいとわかります。ただ、その当時は、働くことが初めてだったため、就職活動余裕じゃん!と天狗になりながら、入社日を待ちました。

入社してわかったこと

無事にその会社に入社して、意気揚々としていると、最初の仕事を任されました。最初の仕事は係長につれられ挨拶まわりをすることでした。楽な仕事だなと思いながら、係長と挨拶まわりをしていると、とある人から、『俺は倒れるときはこの会社で倒れるから、はやくこの会社辞めたほうがいいよ。夜飯はいつも会社で食べてるよ。』と謎のアドバイスを先輩上司からいただき、何を言っているんだろうと思いましたが、この意味が数ヵ月後にはわかりました。

朝は7時から仕事にならない掃除を一時間おこない、宗教じみたグレーゾーンの本を社員一人一人が音読、記入をしていました。その光景をはじめてみた私は、これが普通なんだと、過った情報を社会の常識と認識してしまいました。今思うと異常な光景です。

仕事の教育を受けながら、コツコツと仕事を覚えていくと、周りからは『この会社は助け合いの職場だから』と言われ、何をいってるんだ。当たり前だろうと思い、わかりました。と返答しました。夕方定時に上がろうと、帰宅の準備をしていると、『あれ帰るの?まだ仕事終わったいないよ』と言われ、新しい仕事をしてがまわってきて、やらなくてはいけない状態になり、渋々残業を20時まで会社に残ってやりました。

その時、私が思ったことは、定年までこの会社で働けない、早く転職活動をしていい会社に転職するということです

ただ高校中退してる人間がそんな簡単に転職できるはずもなく、こいつはすぐに辞める人間なんだなと面接官などに勘違いされると思ったので、最低三年は勤めよう。三年目に辞めれるように転職先を捜そうと決意しました。

ただ一度、余りにもブラック過ぎて、労働監督所から立ち入り調査が入り、残業代を全て支払うことと、きつく言われたらしく、残業代が全額至急されるようなり、少しブラックよりのグレーに近づいてきました。ただ、会社外で行われるセミナーは残業代が払われず疑問に思いました。

セミナーに参加しないものは必要ない。

定期的に行われるセミナーでは、少し宗教じみているところが自分に合わないと感じました。万里の場所には幸せがあるとか良くわからないことを話していて、早く終わって家に帰りたいと思いながら、セミナーに讃歌していました。

社内でセミナーに参加しない社員が数名存在したが、その社員は給料は上がらず、資格はとらせてもらえず、管理職からは無視されていると話を聞きました。私は、この会社に居てはダメだ。自分がなくなる前に、もっとマシな会社に転職をする。と心に決めて、転職活動を開始しました。

転職活動は公務員試験の勉強から

次に転職するならしっかりした会社に入社したいと思い、公務員か大企業のどちらかだなと思いました。そこで私は、公務員試験を受けながら、大企業の求人が出たときに受けようと思い、公務員試験の勉強をはじめました。

毎日夜遅くまで残業して、家に帰ったら1~2時間勉強する生活を一年間継続して行い、A日程とC日程を受験しました。結果は惨敗で、筆記試験にも通りませんでした。私はこんな生活を後一年も続けるのは無理とは思いながらも、勉強を再開しました。

求人にエントリー

コツコツ仕事をこなして、公務員の勉強をしているとき、地元の上場企業からの求人をCMでみかけ、次こそは転職を決めて見せると思い、求人にエントリーしました。

ただ、高校を中退しているので、経歴にキズがついている人間を採用するのか、少し不安な点もありましたが、会社に入社したい思いを伝えることが重要と、就職サポートの方からアドバイスをもらえました。

履歴書、職務経歴書に力を入れました。結果は、書類選考を通過し一次試験の案内が電話やメール、封書で届きました。一次試験はspiと面接、適性検査で、spiは公務員試験で勉強したことが生かせると思いましたが、面接は中退のことを聞いてくるのは明白で、対策を打たないと落ちてしまうと思いました。

面接では正直に話す

私はどうすればごまかせるかと考えていましたが、誤魔化すといつかボロが出ると思ったので、正直に話そうと決心しました。面接当日、筆記試験、適性検査ともに順調に進み、残すは面接となりました。私は、絶対大丈夫と思いながら、面接室にはいりました。

面接では、昨日は寝れたか?あなたの長所短所、自社について知っていること、あなたはどんな人間か、いろいろなことを質問され、なぜ学校を中退したのかと質問もきました。私は、全て正直に話し、御社に入社したい気持ちも熱く語りました。面接終了後、私はなにも悔いはないと思いながら帰路につきました。

そして、面接の結果は後日届き、一次試験通過しましたと書面で届きました。一次試験に通った私は自信をもって、二次試験、最終試験にも無事に通過し、内定を頂きました。

内定後は辞職届を提出

内定をもらって私は、会社に辞職願を提出しました。会社からは何で辞めるの、給料あげようと思ってたんだけどなーと、言われました。給料あげようと退職をさせないようにしてるんだろうと思ったので、一身上の都合で退職します。と断固たる決意で退職を伝えました。

会社からは、また何かあったら戻ってきていいよ。と言われましたが、もう戻ることはありません。ボーナスが3万だった会社に私は戻りたいとは思いません。今の会社に転職して年収だけで150万近く上がりました。資格取得も会社負担で、とても働きやすい会社に転職することができて幸せです。

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