新卒で入ってすぐは転職しようする気持ちなんて全然ありませんでした。社会人生活が辛いとかもう嫌だ辞めようとか言うのは多々ありますが、それは転職ではなく”辞めたい”だけの気持ち。実際最初の1年弱は学生気分も抜けていないので、金曜日終わってからの週末48時間がどれほど助かったか。土日出勤した場合は平日の休みがどれほどありがたかったか、休日のありがたみが学生以上に感じました。
ある程度の年数を超えると、自分なりの1週間におけるスケジュール感もあるので、それをどうこなしていくかを考えるだけでした。幸いにも途中からは自分の裁量で期限を守れば特に何も言われないので、キチンと報告さえすれば、割と自由な感じで働かさせていただいたと思います。この時点では転職する気持ちは全くありませんでした。
転職のきっかけは些細な事
当時働いていた会社は大きな会社の100%子会社だったため社長が2~3年で変わりました。5年程働いて3人。但し、社長と会議すること喋る事なんて年に数回だったので特に気にしませんでした。ただ、社長が親会社のどの部門出身かで会社の方向性が変わるのだけはちょっと気になりました。
製造業の会社だったので、製造出身の方のほうが厳しいけど面倒見が良く、その環境で働いていた時は非常に楽しかったです。そこで営業出身の社長にかわった際に、人が変わると方向性も変わることで初めて違和感を覚えました。
そこまで関わらなかったけど、自分の考えとは違う人だなと思う点もあり、少しだけ転職の事を考え始めた時期です
転職活動をしてみる
ある会議の時に、相手の勘違いからの注意を受け、間違ったことをしていないと思い反論をしましたが殆ど聞いてもらえない事をきっかけに転職活動を水面下で開始しました。
それでもどこかにいいとこないかなというフワフワした気持ちで動いていたので、採用されるところはなく、そのままずるずると働いていたのを覚えています。
転職サイトに職務経歴書なども書いたおかげでありがたいことに転職エージェントからも連絡があって、色々と話しを聞いていましたがやはり次のヴィジョンがはっきりしていないこともあって、どういう風な仕事を紹介したいのか迷っていたのを覚えています。
結局上手いコトどこか拾ってくれないかなと思って転職活動をしていたので、浅はかな考えではどこも拾ってくれなかったのだろうと思います。
結局1年半程度のらりくらりと活動をしましたが、最終面接までたどり着いたのは1社程度で殆どは面接1回目で終了でした。履歴書上は立派なのにいざ会ってみると良い印象ではなかったのだろうと思います。
真剣に転職活動をする
最終的に転職すると大きく決断した理由があり、その際に自分の中でも一瞬でもうこの会社では協力ができないと思い、1年半ぐらいしてようやく転職活動を真剣にやろうという取り組みが始まりました。
結果として真剣に動き出して1社目が現在の職場であり、そのまま思いをぶつけて採用となりました。また、他の中途採用者の同僚とも話したのですが、面接2~3回したとのことですが私は結局1回しかしていないので、即採用となったみたいです。
これより人によっては動き出すまで長いとも思われますが、資格をとったり、自分でどういう自分になりたいかを考える時間もあったため、自分にとって1年半の活動は無駄ではなかったと思います。
また、あまり面接が得意ではなかったですが、色々な所で面接を受ける、見知らぬ人とも会話をするというのをずっと繰り返したのである程度の仕事における人見知りは多少は解消されたと思います。
いきなり今の職場の面接を受けても採用されるとは到底思わなかったので、その点からみてもフワフワ期間は案外悪くないのかもしれません。ただこれは今となってはという状態の話のことなのでやはり転職すると決めたら、早い決断で動いていただいたほうは失敗は少ないと思います。
転職活動中のスキル向上
フワフワした転職活動中でも、良かった点としては色々な資格を身に着けたことです。調理師、1種衛生管理者・・など、ただ転職するのではなく今まで働いたことをちゃんと資格にして還元し少しでも履歴書に箔をつけるように考えていたことは後々考えても良い行動だったと思います。
最初は2つぐらいしかなかった資格所持一覧も5~6ケに増えたため、履歴書で落とされることはなかったと思います。ただ、その履歴書だけの印象がよかったために、いざ面接をすると何がやりたいのかよくわからないような受け答えをしたため、より印象が悪くなってしまったという点は否めないです。
転職の際には社則をしっかり読んでおくべきだった
前の会社にどこまで在籍するかの部分で、最後に賞与をもらえる在籍期間までは粘ろうと思って働いたのですが、在籍期間は達していたが、もらう際にも会社に在籍しなければいけないという社則だったためもらうことができないのが失敗した点です。社則をしっかり読まなかった自分を悔やみます。
転職後は年収が最初は下がるのがわかっていたので、せめてもの資金を確保したかったのですが、賞与分ゼロになっての生活が始まったので最初の1年間は苦しい生活でした。
転職前年と比べて年収も70万程下がりました。ただ、下がるのはわかっていたので3年で元に戻すという初期の明確な理由もたてることもでき、
その部分は自分ががむしゃらに働ける良い点だったとも言えます。結果としては2年で年収は元に戻り3年目以降は前職を越えるような年収になっているため、転職として金銭面では一応成功しているなと思っています
同業他社に転職してから
私の場合は同業他社に転職しました。最初は同業だけど違う取引先のため会うこともなかったのですが、現在は取引先が同じため稀に前職場の方にあう場合もあり、若干気まずさはあります。
ただ、前職場で仲良かった人から見ると今の私の仕事の様子は辞める直前に比べてとても楽しそうに見えるともいわれるので、周りから見ても安心なのかと思われます。
転職後の人間関係
この部分がやはり苦労してきました。新人ではないので、最初から周りがチヤホヤしてくれるわけでもありません。会話するためには自分から飛び込んでいくしかない点は苦労しました。
いきなりガッツリと話しこんでも、距離感が近い人と思われるしずっと喋らないと喋ってこない人と思われてしまうため、対人関係をどうやって上手く築いてくのが大事と思いました。
結局仕事に参加したり、下手ですけど少しずつ会話していって何とか現在会社内でもある程度の居場所を確立したと思います。仕事は何かと辛い部分はありますが、今の所は再度転職しようという気持ちもなく、ストレス部分もたまることなく仕事ができているため転職は間違っていなかったと思います。
とりあえず考える
年齢も重ねてきたので、ストレスや嫌な仕事に対しても何とかこなしていくようになってきたと思います。昔はすぐに無理という拒絶姿勢で全部に対してNOと言い続けましたが、とりあえず頭を捻って考えるという癖をつけました。相手の要望に対して、NOを言うにもある程度納得できる説明をしてお互い満足を得る事も大事だと学びました。
また、面接を何度も重ねたおかげなのか、相手にプレゼンする際もできるだけわかりやすく初見の方でも理解できる説明も考えるようになったので、その部分は転職活動で身に着けたスキルかもしれません。