「派遣のコールセンター」から正社員として「老舗の製造業」に転職

派遣社員として大手企業のコールオペレーターを1年2ヶ月勤めていましたが、突如の契約終了を言い渡され転職。

正規雇用を目指したものの、転居を控えてもいた為就職を急いで探していました。派遣採用の企業に「1年経過してから正規雇用については相談したい」と前向きに考えてくれることが条件でコールアポインターとして入社したものの、半年で事業予算再編の為契約終了。

正規雇用への就職を絶対と決意し、学生の頃にお世話になったアルバイトをしながら転職活動をしていました。




前職(コールオペレーター)の仕事内容

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サービスの無料トライアルに登録した企業からアポイントを取り、営業スケジュールを組み込んでいく電話営業と事務作業がメイン。
ベンチャー企業だったため、雑務も手分けしてやっていた為お手伝い。
会社を挙げて定期的に部署を超えたグループで飲み会を企画する取り組みもあり、宴会部長として知らない人とも積極的に交流していました。

給与か保障か

派遣社員◎給与

派遣社員の際は交通費も至急で手取り18万程度はありました。
3か月ごとの契約更新があり、自分の意思で他の会社に移るか、継続して決める事が出来ます。
しかし、会社の人件費削減が行われる際に真っ先に削減対象となるのが「派遣社員」です。そして、派遣社員から正規雇用に移るのはほんのわずか。
いままで正規雇用になれずにいた人たちが派遣社員として働いているわけですから、それは競争率も高くなります。
その競争に負けた人は、致し方なく継続して派遣を続けるか、腹を括って正規雇用の就活に心血を注ぐしかないのです。

正規雇用◎保障

正規雇用でも「解雇」という手段はありますが、会社のブランドイメージを崩しかねる危険もある為、よっぽどの事がなければ踏み出しませんから安心して業務に励むことが出来ます。しかし給与は派遣社員の時の-4万分になります。
派遣から正規雇用に移るのは難しいとよく言われますが、探せばあります。しかし、給与は派遣の時ほどは出ないので幾分か覚悟が必要でしょう。
また、正規雇用となると副業は許されない事が多いです。稼ぐとしたら残業代でしょうか。

転職活動

両手を上げるビジネスマン

期間

最初に契約終了が通知されたのが2016年2月27日。最終勤務が3月末日でした。
引継もあり、通常の勤務をしながら当時登録していた派遣会社から「紹介予定派遣」で職を探していました。しかし、やはりここも競争率が激しいのと、雇用先の判断の目の厳しさから面接にも行けない日々でした。
そして勤務最終日になっても、職は決まらないまま職場を後にしたのでした。

その後、「いったんは派遣社員として勤務しながら再スタートを切った方がいいか。このままあきらめずに進むか」をすっごく悩みました。
貯金も底をつき、そうやって生活をしていくか悩みに悩み抜き、友人の支援も受けながら、アルバイトをしつつ就職活動を続けることにしました。

更に人材紹介会社の登録を6つ増加し、以前お世話になった派遣会社にも人材紹介の案件がないか回った結果、やっと2016年5月に3社内定。
2016年6月には現在の会社に入社が叶ったのでした。

妥協と優先事項

職種や業界を特に構えず、幅広い視野をもって就活を展開したく、その代わりに優先事項を定めましたが、それも就活の期間が長引くにつれてラインが下がっていきました。

転職開始当時

優先事項1:給与は下がらず、せめて月給23万
優先事項2:事務
優先事項3:通勤範囲1時間程度

就職決定した頃

優先事項1:年収350万以上
優先事項2:事務・営業でも可能
優先事項3:雰囲気優先

借金返済もあったので妥協はきたくなかったのですが、昇給もあるとの事だったので、あとは自分のがんばりだと言い聞かせ、「とりあえず面接に行ければ」との決意で、最終的にエントリーを合計170社程数えることになりました。

使った転職サービス

saintmedia

・キャレオ
・マイナビ
・リクルートナビ
・ジョブコム
・en転職
・アデコ
・セントメディア
・フルクラム
・とらばーゆ

中でも、セントメディアは厚生労働省から業務委託を受けて正規雇用支援事業をしているので、登録説明会で履歴書の書き方やヒアリングがしっかりしています。
※スケジュールが詰まっていたようで、当日対応頂いたのは本来の担当者の上司にあたる人でした。
また、アデコに関しても個人面談の際に、転職活動はどれぐらいしているのか、どんな状況なのかを詳しく聞いてください、私の希望に合ったいい案件をたくさん紹介下さいました。
案件の内容が一番良かったと思います。

転職の際に辛かったこと

たくさん書類も書いて、たくさん面接の練習もして、エントリーもしていったのですが、書類選考でいつもおとされることが多く、電話が鳴るたびに辛い思いが蓄積されていくようで、耐えるのに必死でした。
そんな時に助かるのが、転職経験をしている友人たちからの激励でした。
彼ら、彼女らの話を聞くたびに希望を持て、次に次にと意欲を持っていけたので本当にありがたいことでした。

こればかりは、人材紹介の担当者に話してもわかってもらえない事の方が多いです。

最後に

今の職場はこじんまりとしていて、老舗の製造業ですからいままで努めてきたような勢いに合わせる事もなく、安心して業務を行っています。
今まで行ってきた『契約更新』という形式もなくなったわけですので、仕事を覚えることに集中できて、やっと会社の一員となれた気がします。

ちなみに、この会社の他にも1社は内定が決まっていて、いまいる会社は「どうしても会ってみたい」と強いオファーがあった為面談のみのつもりでした。
もう一社は2次面接が控えており、給与も申し分ない28万。ただし営業職の為、厳しい研修が待っている事は覚悟していました。

さて、一面談を行ってその夕方に私は岐路に立たされます。既に転職活動も3ヶ月を過ぎようとしていたからです。

最終的に、面接だけのつもりだった会社に入社を決めました。女性の為の職場を作り上げたいと、面接の際に社長がおっしゃっていたことが胸に刺さったからです。

いままで、自分が生き抜くためだけに職探しをしてきましたが、それに加えてやりがいのあるものが見えたことが、いまいる会社に決めた決定ポイントです。
ここはアデコの紹介で面接にいったのですが、採用決定の電話をもらった時にいくつかエージェントからの提案がありました。
1:紹介予定派遣の所を、そのまま人材紹介としてそのまま正規雇用にしたい
2:夏のボーナスは間に合わないが、冬に二か月分出す
3:気持ちばかりではあるが5,000程月給を上げたい

もうちょっと粘ってもよかったかもですが、それ以外にも魅力はあったので、その条件でいまの職場への入社という運びになりました。

月間の給与は低いですが、人との環境はよく、働らきやすいため、ありがたいめぐり合わせだったなと感謝しています。

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