私は、ある転職エージェント経由でとある企業に転職し、3ヶ月足らずでやめるにいたりました。今回はその経緯を書いてみたいと思います。
私のプロフィール
会社をやめた時の私のプロフィールについて書きます。
当時は、年齢30歳でゲーム業界でゲームプランナーとして働いていました。問題の企業に入る前は、IT企業のゲーム事業部で、ソーシャルゲームの開発を担当していました。平日は、深夜までメール対応や書類作成をしていました。土日祝日も様々な作業に追われていました。
しかもゲーム事業部の縮小が決まってい他ので、この会社にいてはゲームプランナーのキャリアにプラスになることがないと確信しました。
そして、転職を決意しました。
ちなみに、この会社に入る前に経験していた会社は、このブラックな職場と新卒で入った1社でした。
問題の会社に入る経緯
このブラックな企業に入る際に利用したエージェンと、個人でやっているエージェントを使って転職活動を初めました。
(※前者をエージェントAとし、後者をエージェントBとします。)
再び、このエージェントAを利用したのは、ブラック企業の求人を紹介こそしましたが、担当者の対応は非常に丁寧だったからです。
個人でやっている人は、人づてで紹介されました。
それらのエージェントを経由していくつかの会社に書類を出すと、何社か面接が決まりました。
面接
一週間、毎日、面接の予定が入る程度には、スムーズに進みました。
そして、問題の企業の選考については、エージェントAを通じて、面接を一次、二次と進みました。面接はいづれも和やかな雰囲気で進みました。一次面接は、現場の担当社と、二次面接は役員が担当していました。
面接の内容としては、志望動機やこれまでの仕事のことなど、極めてありふれたやりとりがありました。
面接後、しばらくして、内定がとれた旨の連絡をエージェントAからもらいました。
ですが、問題はここからでした。
エージェントAからは、その内定を受けるかどうかについて、一日以内で返事をして欲しいと言われました。その時、個人でやっているエージェントBを使って、選考を進めている企業があり、その企業の最終面接を控えている状態でした。志望度の高い企業だったので、それまでは待ってほしいとエージェントAには伝えました。
ですが、エージェントAは取り合ってくれなく、最終面接を控えた企業のネガキャンを始めました。冷静な判断ができないまま、私はその内定を受けることにしました。
入った企業はブラック企業
企業の規模は、80名ほどです。ソシャゲの開発をメインで担当するいわゆるディベロッパーです。あるビルのフロアを2つ借りていました。
まあ、ひどい会社で 会社の空気は最悪で、その場にいない人間の悪口が蔓延していました。下の階の人間は、上の階の文句をいい、上の階の人間は、下の人間の文句を言う有様です。作っているコンテンツも問題ありで、ソースコードがぐちゃぐちゃで、バグが頻発していました。
私の直属の上司は、人前で人を叱責するタイプの典型的なパワハラ上司でしたね。また、会社の業務内容やプロジェクトの進め方について、レクチャーを受けることもなく、仕事は「みて覚える」しか方法はありませんでした。私はもちろん、私以外の人間に対しても同様の対応をしていました。
仕事の指示も非常に曖昧で、曖昧な指示で行った仕事に対して、グダグダと文句をいう困った人でした。
上司との仲が最悪になるなか、別のプロジェクトへの移動が決まりました。ソシャゲのクライアント開発です。そのプロジェクトのメンバーから業務の引き継ぎをすることになりました。ですが、そのメンバーはなかなか引き継ぎの時間を設けてくれなく、何度も引き継ぐようにいったのですが、なかなか応じませんでした。
というのもそのプロジェクトは超絶に忙しかったからです。会社の会議室を間借りし、そこに毎日とまっているメンバーがいました。私が仕事を引き継ぐ予定だったその人も会社で寝泊まりしている一人で、私自身も22:00以降に帰宅することがよくありました。
3ヶ月で辞めるに至った流れ
終わりは突然でした。
入社してから三ヶ月たとうとする時、人事部の部長から会議室に呼び出されました。
上述のプロジェクトの責任者が引き継ぎを引き伸ばしていたことから、割と低い評価をされていたらしく、そのことを耳にした上司は私の解雇を画策しました。
会議室で彼は、私に他の部署にいくか、会社を自主退社をするかを迫りました。私は、経歴に傷がつくので、他の部署にいくと回答したところ、人事部の上司はもう一度、自主退社を迫ってきました。加えて、もし自主退社をするなら、給料一ヶ月分をサービスすることを提案してきました。しばらく、拒否する→退社を迫るのループが繰り返されました。
精神的に参ってしまった私は、またも冷静さを欠き、この申し出を受けることにし、会社を後にしました。
その後の私
辞めてすぐに正社員の仕事を探しましたが、なかなか見つかりませんでした。そこで、ゲーム会社の派遣社員でなんとか食いつなぐことになりました。
その後も転職活動により、正社員の職を探したのですが、やはり3ヶ月で辞めた経歴が災いして、正社員になることはできないでいます。
派遣社員として渡り歩いた現場の数は、すでに4社に及びます。なかなか実績をつむことができずに苦戦しています。
教訓と転職する人へのアドバイス
まず、大した理由もなく一日で内定の返事を迫るような会社の内定は受けるべきではないです。転職は、その後の人生に大きな影響を及ぼします。簡単に決めるべきではありません。そういった会社は、上記の様に辞める決断を一日で出すようなことも平気でします。
給料を相当にあげるように言ってきても固辞すべきです。
次に、どんなことがあっても、辞めたくなかったら、会社を絶対にやめるべきではないです。次の就職先、できれば正社員での就職が決まってから、辞めるべきです。正社員から一度脱落すると、なかなか戻ることはできません。
また、一ヶ月程度の給料くらいで、自主退職するのもナンセンスです。会社都合の退職なら、すぐに失業保険がでますが、自主退職だと三ヶ月後にしかでません。
もし私の様に、会議室に呼ばれ、しつこく退職を迫られるようなら、会議室を飛び出してでも拒否すべきです。
転職エージェントもしっかりと選ぶできです。採用企業の要望ばかりきき、転職希望者の要望をないがしろにするエージェントはすぐに見限るべきです。
そもそもかつてブラック企業の求人を紹介したのですから、利用すべきではなかったです。エージェントは、複数社存在するので、ダメなら次のエージェントに登録すればいいだけです。その際には、エージェントの口コミをサイトで検索するのもいいと思います。
そして、エージェントが進める求人だからといって、軽い気持ちで選考を進めることはしないほうがいいと思います。私のケースについて言うと、しっかりとその企業の評判を調べた後に受けるべきです。調べる際には、その企業で働いている人に直にきくのが一番いいですが、なかなか難しいので、転職会議といった口コミサービスを利用することをオススメします。
何度もいいますが、転職はその後の人生に大きな影響を与えます。どんな時も慎重に行動しましょう。