【運転士候補生】子供の頃の夢を30代で実現させる為の転職

前職では宅配ドライバーとして働いていました。しかし、職場の中に同じ鉄道趣味を持つ後輩がいて、彼は転職した後に電車の運転士になってしまいました。
一度は諦めかけていた運転士の夢でしたが、後輩が実際になった姿を見て自分も挑戦してみる価値はあるのではと思い、転職を決意しました。




前職は宅急便のドライバー

前職の仕事内容

営業所に送られてきた荷物の整理や自分が乗務するトラックへの積み込み、お客様への配達業務等を担当していました。
運転席の後ろが満杯になるまで荷物を詰め込み、お届け先を一軒一軒回る業務という事で非常に体力が必要とされる職業です。
時間も限られており、お客様からの苦情なども聞くという場面は多々あります。

昨今ではネットオークションや通販の普及が進み、業務量も過去とは比べ物にならない程増加しています。

前職の営業所も人手不足の問題が絶えませんでした。不足している人員の中で何とか業務をこなさなければならない為に、質・量共にハードな職場環境で十年間仕事をしてきました。

前職を辞めた理由

職場の後輩に私と同じ鉄道を趣味にした人がいて彼は退職後警備員の職に就き、更に転職して鉄道の運転士になってしまいました。

私は在職していた当時、給与面でも将来に対しての不安もありました。ただ、それ以上に子供の頃は電車の運転士に憧れていた時期があり、彼はなれるという保証が無い状況から見事になったのを見て、自分も挑戦してみてもいいのではないかと考えるようになりました。

運転士になる為には鉄道企業への就職は絶対条件と言ってもいいのですが、他にも視力1.0以上だったり、脳波が正常であったりと厳しい身体条件が求められます。

特に脳波は普段健康に過ごしているつもりでも実際に検査をしてみれば異常派を出しているケースも過去に多く存在します。

試験は勉強をしっかりすれば何とかなりますが、生まれ持った身体条件をクリアしなければならない為に「運」の要素も必要です。

「運転士を目指したい。でも身体条件でなれなかったらどうしよう。」と葛藤する日々が続きましたが、新年を迎え気持ちを新たにした事をきっかけに現在の職場へ面接の応募を行いました。

現職は運転士候補生

現職を決める上で重視したこと

鉄道の運転士になるということは『甲種電機車免許』という国家資格を得る必要があり、この資格を受験する条件として、運転適性検査と医学適性検査の二つの検査をクリアしなければなりません。

後輩からの情報を取得し、目標を達成させる近道として彼と同じ企業への転職を決めました。

まずは駅での職場経験、そして車掌を経て運転士になるのが一般的な進め方です。私も心機一転で新たな職場での生活を始め、前職では経験することは無かった駅での清掃や窓口の業務など宅配とはまた異なった意味で忙しい日々を送りました。
そして車掌試験に合格し運転士を目指す為にいよいよ検査を受ける時がやって来ました。

運転士の医学適性検査は車掌よりも更に厳しい身体的条件が求められており、視力は入社前に条件をクリアしているものの脳波はどういった結果になるのか不安で仕方がありませんでした。

実際受けてみれば何の異常も見られることは無く、長年の不安もここで打ち消すことが出来ました。

現在は運転士候補生として検査をクリアし、動力車操縦者養成所という鉄道の運転士に必要な知識や国家資格を得る為の勉強を行う施設への入所資格が得られるかどうかの結果待ちです。

使った転職サービス

リクナビNEXTを使いました。エントリーシートや入社試験の内容については前職の後輩から情報を入手する事が出来たので問題なく内定を頂く事ができました。
エントリーしたサイトは後輩が入社した現職の企業一本に絞っていた為にリクナビNEXTのみ利用しました。
リクナビNEXT

今の職場で働いてみて

前職は20代、30代の若者が多い職場でしたが現在の職場はそれとは一転して50代、60代の社員が大半を占めています。なので人間関係を構築していく上ではコミュニケーションを取ることがいささか難しい環境にあると思っています。

年配社員の中にはかなりキツイ話し方をしてくる人もいますので、お客様の苦情処理と合わせて精神的にタフで無いと勤まらないと思っています。

また、「安全」が最優先に求められる職場ですので、何かしらのミスを起こした場合は、厳しい処罰やお叱りを受けることがあります。

以前までは一人で業務を行う事がほとんどですが、今は駅や運転士との連携も必要なのでしっかりとチームワークを取っていかなければなりません。

ただ、試験はスムーズに進んでおり職場の皆さんも一次、二次と試験の駒を進めるたびに「おめでとう。おめでとう。」と祝福の言葉を下さいました。

夢の実現まではもう一息という段階です。転職、駅業務、車掌業務と一つ一つのステップを駆け上がらなくては夢の実現まで到達できません。

この長い道のりを無駄にしない為にもしっかり運転研修に励んで立派な運転士を目指せるよう頑張っていきます。

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