転職する理由として最も高いとされているのは「人間関係」です。たしかにどんなに素晴らしい環境で働けても、顔も見たくない同僚や上司と毎日仕事をするのはとても苦痛で、ストレスを伴います。
私はこれまでに会社を5回転職しています。全て工場関係の正社員でしたが、転職理由としては「金銭面」「人間関係」「労働時間」の3つの事柄が非常に大きなウエイトになっていました。
その中で人間関係で転職に追いやる「危険人物」がたくさん存在しています。私が工場の転職をしている中で、実際に出会った印象に残る面白い従業員、危険度の高い従業員のファイリングをしてみたいと思います。
何度も言いますがこれから紹介する方々は本当に実在する人間です。
危険度を五段階で評価します。1から5に近づくに連れて私に対しての危険度が高くなっていきます。
No.1オタクの孤立くん・・・危険度1
特徴
無口で、休憩中でも仕事外でも誰とも絡もうとしていない人です。
必死にいじっているスマホの画面は美少女キャラクターが写し出されています。同僚からは相手にされず、話のネタにされやすいです。
経験 対処法
この手のポジションの方々は、私が転職した全ての会社に存在していました。
会社に一人はいる変わった人という感じですね。
実は、私が転職したばかりの時には、必ずこのポジションの方と仲良くなります。その人の好きなキャラクターに興味を持って話をすると、意外にあっさり心を開いてくれます。あまり話しかける人もいない事もあり、ちょっと嬉しいのかもしれませんね。
この手の方々は、様々な他人のやり取りを傍観しています。興味がないふりをして意外に見ています。まずはここから攻めて会社の環境や同僚、上司がどんな人なのかの情報収集する事に専念しています。
No.2 新入社員に無頓着さん・・・危険度3
特徴
無頓着さんと仲良くなろうと近づいても言葉のキャッチボールが相づちのみで、一定の距離を保ちます。
(休憩中近くに座るとすぐ居なくなります)
頑張って挨拶を大きな声でしても聞こえていないフリなのか無視します。
新人以外には常にフレンドリーな姿勢を見せます。
経験 対処法
この方は、最初冷たい人の様に見えましたが(物凄く精神的なダメージを受けました)
単に人見知りである事が分かりました。
新人研修の時に担当の先輩がこの方だったので、この職場でやっていけるのか物凄く不安になったのを今も鮮明に覚えています。
最初の内だけ頑張って食らい付いていれば、徐々にフレンドリーな関係になっていきます。
No.3 突然キレ太郎・・・危険度4
特徴
仕事以外では一見普通の人に見えるのですが、仕事が開始するとスイッチが入り、ちょっとした事でもすぐに怒鳴りだす人間です。
ミスをしてしまった時どころか普通に作業していても怒鳴りながら煽ってくるのでもう訳が判りません。
非常に初見殺しの性質を持ち、肝が据わっていない新入社員は次々にこの方のせいで退職していきました。
経験 対処法
この方も入社した最初の内は物凄く怖い人というイメージでしたが、あまりにキレまくりの怒鳴りまくりの為、最終的には慣れます。(笑)
他の従業員に聞いても「あの人はそういう病気だから」と口々に言っていました。
No.4 工場の将軍様(独裁者)・・・危険度5
特徴
部署のトップに君臨する、実質の直属の上司です。自身の権力と地位を惜しみ無く駆使し、重大なパワハラ行動、発言を繰り返します。
従業員が50人程集まる朝の朝礼時には、ミスをしてしまった社員を名指しで前に引きずり出し、皆の前で罵倒します。
その光景はさながら見せしめの公開処刑のようです。
経験 対処法
私が転職を繰り返した中でもトップレベルの危険人物です。
「よし、今日も1日頑張るぞ」と出勤して意気込んでも、朝礼が終わる頃には「ミスしたら殺される。機械がトラブりませんように」と朝から重い空気で願うばかりになります。
将軍様の作る恐怖政治のような職場環境のせいで工場全体がゆとりの無いピリピリした環境を生むという悪循環になっています。「作業に時間が掛かると怒られる。速くやらなきゃ、速くやらなきゃ」
皆がこの心理のまま仕事をしていたら安全性は二の次になってしまいます。
打開策として、将軍様の好きなゴルフで仲良くなろうとしましたが(一緒にコースを二回行きました)根本的な解決には至らず、将軍様の作る重苦しいストレスまみれの職場環境に適応できずに退職しました。
No.5 酒飲み ネムルくん・・・危険度3
特徴
出勤して更衣室で着替える時点で、お酒の匂いが充満します。いざ仕事が始まり、気付くと体育座りしたまま夢の中です。
経験 対処法
この方は論外な部分が多少ありますが、すぐに会社に発覚後、懲戒免職となりました。
No.6 すぐ股 広子ちゃん・・・危険度 1
特徴
褒めると男にすぐなびき、なにかと理由をつけてLINEを聞きたがります。
仕事より男の顔色を何より最優先し、会社の飲み会になると怖い映画を見たいと連れ出したがります。
経験 対処法
この方は危険というより、私の中で癒しの存在でした。
私も男ですので (笑)
No.7自分中心 理不尽くん・・・危険度5
特徴
まず自分は冗談抜きで天才だと思っています。理不尽くんがやる仕事は完璧でその方法が一番いいと信じこんでいるのです。
それが間違っていると口出ししようものなら容赦なく言葉の暴力で遅いかかってきます。
聞く耳を全く持ちません。
経験 対処法
この人には本当に苦労しました。
基本的にこの人ときちんとした話し合いはできません。自分の言い分しか聞いてほしくないのです。某大手メーカーに転職した時にこの方が教育係でした。
まとめ
理不尽くんの色んな意味で凄い所をまとめます。
まずは決めつけからスタートします。私をスキルもなくニートでここまできた堕落したなにも考えていない人間として迎え入れてくれます。
私は仕事をすぐに覚えたかったので、メモを取りながら一連の仕事の流れを聞いていました。
「そろそろ自分で考えろ。なにも考えていない人間はクズだ。少しは頭を動かせ。」
転職して2日目で言われるセリフじゃないだろ、、と思いながらもそこはなんとか乗り切りました。
その後も理不尽くんの気分が乗らない時は私が見えていないかのように完全無視で仕事をし、理不尽くんの思い描いた通りに動かないと突然キレるといった行動が続いたのです。
これはさすがに耐えきれないと判断し、上司に報告後、その件を重くみた上司は個別に話をする事にしてくれました。私は正直にありのままを上司に伝えました。
結果として私の言い分が通り、理不尽くんは違う部署への配属となりました。
少し前の私なら泣き寝入りしてまた転職を繰り返していたかもしれませんが、今回はきっちり勝たせてもらいました。
私が出会った上記の人物達は紛れもなくこの地球上の日本の企業に存在しています。転職を5回しましたが、5回ともこの様な上記に当てはまる人物は必ず何人かいます。
人間関係を改善する方法は
- 「その人物がいなくなる事」
- 「自分がいなくなる事」
- 「自分が変わる事」
でしか改善できないように思います。
最後に、転職したばかりの頃の人間関係を良好に保つ私なりの秘訣をお教えします。
それはズバリ「自分の腹を見せること」
腹と言ってもお腹の事ではありません。自分の弱みや弱点を見せることを指します。あえて弱みを開示する事によって、親近感がグッと沸くのです。この方法は5回の転職全てに有効でした。