うつ状態をきっかけに、ベンチャー企業の営業から外資系企業秘書へ転職

前職では広告系のベンチャー企業で営業職としてバリバリ働いていましたが、ヒール靴で都内を歩き回る毎日に加え、帰りはいつも終電間際。二年目を迎える直前についに体が限界を来してしまい、うつ状態に。この事件をきっかけに、ベンチャー企業での営業職を退き、外資系企業での秘書職に転職しました。




ベンチャー企業で営業職として顧客対応の全てを任される日々。天職だと思っていたが……

前職の仕事内容

前職は新宿区に本社を置く、設立10年目の広告系ベンチャー企業でした。ここで私は広告営業を担当していました。営業といっても、初めから顧客がついていたわけではありません。全ての顧客は一から自分でつかむ必要がありました。つまり、完全なる新規開拓営業です。

飛び込みでの名刺獲得や人海戦術、テレアポなど、新規顧客をつかむためのことは何でもやりました。飛び込みでの名刺獲得は、はっきり言ってほとんど実になりません。でもテレアポの場合、良い担当者の方にあたると割と話を聞いてもらえることがありました。そこからアポイントを頂いて、契約につながることもありました。

総じて競争の激しい、大変な職場でしたが、いわゆる「ランナーズハイ」状態に陥っていたのか、当時はそこまで自分の限界を意識することもありませんでした。むしろそんな過酷な状況を楽しんでいたような時期さえありました。

前職を辞めた理由

しかし今にして思えば、そんな状況はある種の「興奮状態」だったのです。
当然、体や精神は次第に悲鳴を上げてきます。でも当時の私は、自分の体や精神の状態に耳を傾けることはしませんでした。

しかし、ある朝ついに事件が。突然、布団から起き上がれなくなってしまったのです。目は覚めているのですが、何故か起き上がれない。手足を動かすことすら億劫に感じてしまう。とりあえず会社にメールで体調の変化を告げ、数日お休みを頂くことにしました。

久しぶりに得られた数日間のお休みの中で、私は初めて自分の精神状態に目を向けることとなりました。倒れる以前の精神状態とはまるで真逆の虚無感、そして圧倒的な無気力。
次第に睡眠や自律神経にも障害が現れてしまうようになり、医師や会社側とも相談の結果、退職を決めました。

現職は外資系企業での秘書職

現職を決める上で重視したこと

前職を辞めるきっかけとなったのが、過労と職業上の過度なプレッシャーだったので、長時間労働やプレッシャーの多そうな職場は避けるようにしました。

そこで目を付けたのが外資系企業です。外資系企業、特に欧米系の企業は、日本の法律だけでなく、本国の労働法にも従わなければならないので、日系企業よりも残業や労働時間に関してシビアであることが多く、従業員は比較的守られています。

もちろん、外資系企業の中でもルーズな企業はありますが、そういったところは慎重に見極めるようにしていました。
現在働いている企業は、残業について大変厳しいポリシーを持っており、一時間以上の残業をすることは基本的に許されていません。

また、職場のセキュリティの関係上、上司よりも遅く会社に居残ることが出来ませんので、いかに上司よりも仕事を早く終わらせるかということに日々心を砕いています。結果、仕事の効率も向上し、やりがいも高まるというポジティブなサイクルが出来上がってきています。

使った転職サービス

外資系企業専門の転職サイトを主に活用していました。具体的には、キャリアクロスやDaijob.com、Japan Times Jobs、Career Engine(在日英国商工会議所)、Gaijin Pot Jobsなどです。とりわけキャリアクロスDaijob.comは求人数も多く、募集企業も良質な企業が多かったため、使いやすかったです。
リクナビネクストやマイナビ転職、DODA等の日系企業転職向けサイトの中にも、時々外資系企業が求人広告を出していることがあったので、それらサイトにもできるだけ目を通すようにしていました。

今の職場で働いてみて

まず、健康に関する心配がなくなりました。一時期はひどかったうつ状態もかなり改善し、ポジティブな気持ちが蘇っています。

普通並みの労働時間になったことで、仕事とプライベートの生活のバランスをうまくとることが出来るようになってきました。ライフワークバランスが取れているということだと思います。前職では友人と会ったり仕事帰りに飲んだりなんていうことは考えられませんでしたが、今では当たり前のようにできています。

友人と会う以外にも、気になる講演会に参加してみたり、書店に寄り道してみたり、語学学校に通い始めてみたりと、キャリアのステップアップにつながりそうな活動により多くの時間を費やすことができるようになりました。とにかく、会社帰りの時間が格段に充実するようになりました。これは思ってもみない収穫でした。

私にとって今回の転職は成功でした。今の仕事をこれからも長く続けていきたいと思っています。

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