20代後半、独身の女性です。私は専門学校を卒業してからアルバイトを転々として、20代半ばでやっとWEBデザイナーという職業に落ち着きました。
しかし生活の安定を求めて、20代後半で医療事務の正社員へと転職を果たしたのです。どうして私が全く畑の違う職業へと転職したのか、その理由などをご紹介します。
前職はWEBデザイナーをしていました
20代半ばから20代後半までの数年間、WEBデザイナーとしてデザイン会社に勤めていました。役職はありませんが正社員で、月収は19万、社会保険・雇用保険にも入っていました。
仕事内容は企業または個人のWEBサイトを構成する事で、クライアントの望むようなHPを作っていきます。
元々WEBデザインの専門学校を卒業した事もあって、仕事自体は苦ではありませんでした。デザインも楽しんでやっていたのですが、段々と楽しいだけではやっていけなくなったのです。
前職を辞めた理由は「度重なるサビ残やクライアントとの衝突」
私の勤め先の会社は所謂ブラック企業でした。
サービス残業は当たり前、毎日のように終電まで残業して、有休申請なんて通った事がないですし、冠婚葬祭でも休ませてもらえません。一度インフルエンザにかかった時も、上司に休みたいと電話をしたら「嘘じゃないかどうか確認したいから一応出勤して」とまで言われたのです。その時は流石にインフルエンザが他の社員に感染するからと、病院の診断書を提出して事なきを得ましたが、あり得ないと感じました。
クライアントとの衝突でもストレスが溜まりました。
クライアントの中にはWEBサイトが1日で出来ると思っている人が多いのです。
そして出来ない注文を色々とつけてくる事もあり、意見のすり合わせも大変でした。
同僚の中には無断欠勤の末に退職する者もおり、そういった人の穴埋めをする為に我武者羅に働いていたのです。でも、ある時クライアントから「こんなサイトなんて俺でも作れる」と言われた事がきっかけで「どうしてこんなに必死に働いているんだろう」と思いました。
頑張っても昇級しないし、ブラック企業だし、勤めてから睡眠時間も日に3時間4時間だけなのです。
このままこの仕事を続けていても意味がないと感じて、もっと安定した生活が送りたいと思い転職を決意したのでした。
転職先を決める時に考えていた事
何とか上司に退職を伝え2ヶ月の引継ぎ期間の間に、転職先を探す事にしました。
転職先を決める時に考えていた事は2つあります。
「定年まで続けられる安定した仕事である事」と、「資格があれば同職への転職先に困らない事」です。
定年の50代60代頃まで身体も心も負担をかけずに、安定して仕事を続けられる職業じゃないと何度も転職を重ねる事になります。そして仮にその職場が合わなくても、資格があれば同職にすぐ転職できるような職業であれば転職活動も楽だと感じたのでした。
そこで私が選んだ職業は「医療事務」です。
医療事務はレセプトと言って診療報酬明細書の作成や、受付作業等をする仕事です。例えば病院や歯医者へ行くと窓口に受付の方がおりますが、そこで患者さんは診察券を預けます。
そして診察が終わると患者さんはまた受付へ行って処方箋を受け取ったり、診察代金を支払います。医師や看護師の補助のような仕事が、医療事務です。
病院がなくなる事はないし事務なので体力的には辛くはないだろうと思い、医療事務検定試験を受ける為に通信講座で勉強しました。
そして3ヶ月の勉強の末何とか資格を取得したのです。
使った転職サービスは「とらばーゆ」
私が転職にと利用したのは、とらばーゆという転職サイトでした。
「医療事務 転職」でネット検索した時に見つけたのですが、そこには医療事務社員の求人情報が沢山掲載されていたのです。
その中から「未経験歓迎」で、月収20万以上、交通費支給、社会保険・雇用保険完備の転職先を探しました。そして3、4件程面接を取りつけて、転職開始から1ヶ月程で新しい職場が決まったのです。
新しい職「医療事務」は自分に合っていました
資格を取得したのが良かったのか、面接でも「前職と転職希望先の職種が違う」という点にはそこまで触れられませんでした。
そもそも医療事務という仕事自体が、私のように安定した生活を求めて転職先に希望する人が多いようなのです。ですから前職がWEBデザイナーであっても、医療事務を選んでも何も変ではないのでしょう。
年齢も20代後半でおまけに未経験ですが、そういった年代の未経験者も多いようです。
案外すんなりと転職先が決まり、とうとう働き始める事になったのですが、意外にも医療事務という仕事は自分に合っていました。
勤め先は個人経営の歯科医ですが、仕事は主に受付業務です。
窓口で診察券のお預かりから、会計業務、カルテ管理等、作業は事務職なのであまり難しい事はありません。
資格の勉強さえしていれば解る事ばかりなので、未経験者でも働けます。
WEBデザイナーの時のように無茶を言うような患者さんはいませんし、同僚や上司との関係も良好です。何より私の様にWEB関係の仕事から医療事務に転職した人も同じ職場にいたので、話が合いました。
安定した職を求めている、今勤めている職種からもっと収入が見込める所へ転職したいという人は、医療事務をおすすめします。