前職は大手委託給食会社の管理栄養士
給食会社の管理栄養士の仕事内容
主に老人施設や病院、学校で利用者に給食を提供する仕事です。その中で栄養士は献立作成をしたり、食材の発注が業務でした。そして現場の人が足りないときには盛り付けや食器の洗浄、食材の仕込みもやっていました。
他にも管理者として本社での会議の参加、厨房内の清掃や食材の管理、職員の教育やシフト作成をしていました。更にグループの管理者となると全体の衛生管理や食材費が見合っているか、もし赤字になっている施設があると指導に入り、黒字になるようアドバイスを行っていました。
時には他の施設が人手不足になった場合は応援に行って、業務の手伝いをすることもありました。
前職を辞めた理由
前業・残業・休日出勤が当たり前の業界で、夜中の2時まで仕事をすることもよくありました。しかし休日出勤手当や残業代がつかないのもよくあり、どんどん不満が溜まっていきました。また昇給もほとんど無く、管理者となっても約束されている手当も上司に訴えても『赤字になるから』との理由でつけてくれないので転職を考えました。
また職場は60代前後の方の女性パートが多く、正社員でも20代は甘く見られ、シフトや仕事に対してわがままばかり言うの人に振り回される日常にもうんざりしました。
女性ならではの派閥争いもあり、それに巻き込まれることもしょっちゅうありました。上司に相談しても現場で解決するように言うだけのやり方にも納得いかず、また中にはセクハラする男性上司もいたので精神的にも耐えられなくなっていきました。
現職を決める上で重視したこと
公休日がしっかりととれることが何よりも大事でした。そして今までの仕事を活かした上で、これから定職までずっと勤務出来るようなところを探しました。
また委託給食会社時代はずっと厨房にいたので、キャリアアップのために栄養指導出来る病院に絞りました。給与も出来るだけ年収が前職で残業したのとと同じくらい貰えるところを探しました。
前職は施設間での異動もよくあったので、出来るだけ近場で異動の無いようなところを探すようにしました。
現職は病院直営の管理栄養士
退職・入職までの流れ
『退職するときは2ヵ月前には言うように』と言われていたので、現職が決まる前に上司へ退職する旨を伝えました。上司にはかなり止められましたが、ここで強い意思を伝えておかないと後任を連れてきてもらえないと思い、次の仕事が決まらなくても退職すると言い切り退職日を決めました。
思いがけず早く仕事が決まったので、引き継ぎをしっかり行ってから退職する旨を現職に伝え、入職日を待ってもらいました。しかし引き継ぎをしっかりすることをアピールしたことで、『仕事をきっちりこなす人』と認識されたようで良いアピールとなりました。
退職が決まってからは引き継ぎ資料の作成や施設への挨拶をきちんと行うことで、次の職場でも頑張るように応援してもらえました。
使った転職サイト
マイナビnextやDODAを中心に利用しましたが、なかなか病院の管理栄養士は募集が無いのが実状でした。そのため新聞に入っている広告やハローワーク、近場の病院のホームページなどを頻繁にチェックしていました。
実際管理栄養士の募集は1人だけ募集することが多く、すぐに人が集まるということも背景にあったので、こちらの方がよく募集広告がありました。
またエイチエという栄養士専門のサイトも利用し、求人を定期的にチェックするようにしていました。
今の職場で働いてみて
公休日が以前は月8日だったのが10日に増え、また勤務時間も定時で上がれることがかなり増えたのでプライベートが充実できました。正月手当など今までは無かった手当が出るようになったのもすごく嬉しかったです。有給も堂々と使える職場なので、以前のように有給がいっぱいになって流してしまうということも殆ど無くなりました。
前職で働いているときは自分のことで手一杯で結婚や子供なんて考えられませんでしたが、現職に転職してからはゆとりを持つことも出来たので結婚や子供に対しても前向きに考えることが出来ました。
また前職は忙しすぎて習い事はもちろん、友人と遊びに行くことなんて出来ませんでしたが、今では前からやってみたかった習い事や友人との食事を楽しむことが出来ています。
給与もきちんと残業手当も貰うことが出来、またボーナスも前職より増えたので満足しています。
前職での業務も活かせるだけではなく、より職場では必要とされる機会が多いので非常にやりがいがあります。また今までやりたいと思っていた栄養指導も出来、患者と接することでより知識を深めたいと思えるようになりました。
前職では機会がなかった勉強会やセミナーに参加することも出来るようになったので、より管理栄養士としてスキルアップ出来たように感じます。
勤務時間が安定したことで、年を取っても健康的に長く働けると思えるようにもなりました。