40代が転職活動したら、適性検査の壁にぶち当たりました

今、職探ししてます。書類選考で落ちまくり、面接で落ちまくり。ようやく面接を通ってヤッター!内定だ!!と思ったのもつかの間、「適性検査を行います」との通知。そもそも「適性検査って何?」という所から、アラフィフの疑問は始まります。
今回はこの「適性検査」についてお送りします。




自己紹介

  • 年齢 :四捨五入して50歳
  • 家族 :独身、親を扶養
  • 職歴 :ITエンジニア(制御系)マネージメント経験無し
  • 転職歴:3回
  • 性格 :束縛が嫌い

「適性検査」などは経験したことがあったかどうかも、記憶が無い世代。

適性検査の種類

会社によって、適性検査の中身は2つに分かれます。

  • 会社独自の問題が出される試験→無事死亡
  • 外部サイトが作成した問題→「SPI」で検索して対策を練る

このうち、対策の練れる「外部サイトが作成した問題」について、ここでは以下全て「SPI」と呼びます。「SPI」とは、リクルートキャリアが開発した試験です。同様の試験としては「玉手箱」「ダイヤモンド社の適性検査」「SCOA総合適性検査」など多数。

会社から「適性検査があります」と聞かれたら「それはどういうものですか、SPIですか?」と聞いた方が良いです。はっきり「SPIです」と答えてくれた会社もあります。逆に転職エージェントを通した場合は「会社独自の試験と思われるためサポートできません」と突き放されることも。

ただし、会社独自の試験と言われても、実際の内容はSPI対策しておけば対応できる問題も多々ありましたので、SPI対策をしておくことは決して無駄にはなりません。

次に、試験の実施方法について。以下3つに分かれます。

  • あらかじめ家や専門機関に出向き、試験を受ける
  • 会社のパソコンで試験を受ける
  • 会社でペーパーテストを受ける

どれも大差ありません。しいて言えば、パソコンを用いる試験では、大抵電卓が使えます。持参物に指定されませんが、自分で持って行っても良いでしょう。会社側で全て用意してくれる場合がほとんどでしたので、私は自分で持って行っても、用意された物を使うようにしていました。

どれだけ一夜漬けが通用するか

転職エージェントからは「1日勉強したからって、結果は変わらない試験なので」と、けんもほろろな対応をされましたが、たとえ1日前に「適性検査があります」と伝えられたとしても、例題を解いたか解いていないかで、結果は全然違います。

それは、アラフィフにとってはもう記憶の彼方に消えてしまった「算数の公式」が思い出せるからです。順列:nPr、組み合わせ:nCr、距離÷時間=速さ、これだけを思い出しておくだけでも1問は結果が変わります。

また「試験を受ける」経験自体がアラフィフには遠い昔の話なので、机に向かって1時間集中して書く、という行為に慣れておくだけでも違います。何事もあきらめてはいけません!できるだけの手は尽くすべきなのです。

まぁ理想としては、毎日少しづつでも問題を解いておくことがベストなのでしょう。脳トレの1つとして、クイズ気分で解いておくのが良いのは言うまでもありません。「適性検査」と言われた場合には、SPI無料学習サイトで一通り問題は解いておくことを強くお勧めします。

内容が「言語検査」「非言語検査」。場合によっては「英語」もあるのですが、どれも中学~高校初級程度の問題とはいえ、アラフィフにとっては全て遠い記憶です。特に非言語検査。貴方は「確率」「順列」の公式を、今すぐサラで言えますか?

また、鉛筆を持って手で計算する、という習慣は、自分で自覚している以上に忘れています。これが計算のケアレスミスや、タイムオーバーで問題が解けなかった、という悲劇を招くのです。

言語検査の対策

主に、以下のような問題が出題されます。4~6回答から1つ選択する方式。

  • 例題と同じ意味で組み合わされている漢字を選ぶ (例)上:下 と同じ組み合わせのものはどれか
  • 問題の意味を表す漢字を選ぶ (例)「言いふらすこと」を表す漢字はどれか
  • 5文章を並び替えて、指定文章の次に来る文章を選択する
  • 長文を読み、空白に入る語句または文章を選択する
  • 漢字の成り立ちを答える (例)「上下」の成り立ちは?→反対語の組み合わせ

これまでの社会人経験の中で大体は答えられますが、思っていた意味と実は違う意味だった漢字も多々出題されます。また試験によっては、回答が選択方式ではなく、自分で書かなくてはいけない場合もあります。少しでも問題を解いて、可能な限り漢字は暗記しておくと良いでしょう。

非言語検査の対策

おそらく一番苦戦するのが、この非言語検査。何度「さっぱり判らないーもう嫌だ!」と叫んだことか。ひとまず、絶対に例題は一通り解いてください。少なくとも基礎問題は、絶対一通り解いてください。判らない問題があってもここはひとつ「世間とはこういうものなのだ」と悟りを開いて回答を受け入れ、そのまま進んでください。

集合のベン図による解析、表から矛盾していないかの読解、どれも手間がかかる計算ばかりです。そして、順列:nPr、組み合わせ:nCr、距離÷時間=速さ、連立方程式の解き方、分数の約分、等々、普段使わない計算が満載です。

さらに悲しいことに、普通の2桁掛け算、小数点の割り算、これが、アラフィフは厳しいです。理系出身でもできません。そんな面倒なことをしたくないから、プログラミングを職業にしているのですから。これも電卓ではなく手で計算できるよう、訓練しておいてください。小数点、確率、割引率(%)は分数で計算し、最後に必要であれば小数点に直すと、早く計算できるようです。

性格検査の対策

これはもう対策のしようがありません。唯一、各解説サイトで書かれていることは「矛盾した答えを出さないこと」同じような問いかけが何度も微妙に言葉を変えて出題されます。例えば「自分の意見を通す方だ」という意味の問題に対して、問題によって「通す」「通さない」と答えが一貫していないのは×、と言われています。
それでも人間だもの、入社後に”性格の不一致”で再度転職活動する羽目にならないように、正直に答えた方が良いです。

時間との勝負

言語、非言語、そして性格検査に対しても、時間制限が設けられています。正直、追い立てられます。制限時間内に問題が解けなければ、次の問題に強制的に移動してしまいます。このむなしさと言ったら。。。しかし本番では、がっかりする暇もありません。とにかく、最初にドタ感でも何か答えを書いておくことをお勧めします。

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