やりがいと安定を求めて「新聞社の契約社員」から「映像字幕制作」へ転職




前職は新聞社の校正(契約社員)

新聞社の校正とは

全国紙の校閲部に所属し、連載記事の校正・校閲を担当していました。基本的に日に1本初稿がきて、その日のうちに校正、それが翌日記事になるというスケジュールです。記者によっては初稿が早くあがるので、その場合は先倒しで進め、余った日は休むということも比較的自由にできました。

作業としては誤字脱字・文法の乱れを指摘する他、年齢や年号、事実関係に間違いがないかを細かくチェックします。主なソースはインターネットと附属図書室の書籍でした。また、コピーや電話番といった雑務も行います。

前職を辞めた理由

最も大きいのは、不安定な契約社員だったことです。当時の月給に不満はありませんでしたが、1年ごとの契約更新なので将来的な保証がありませんでした。また、交通費や賞与の支給がなく、昇給も望めませんでした。
自分のペースで仕事ができるのは良い点でしたが、研修や指導は無く、それでもこなせる程度の内容しか任されないので、やりがいを感じることは難しかったです。

転職について考えた点

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photo credit: the past tends to disappear End of the line via photopin (license)

転職の際に重視したことは正社員であること

まず正社員であることを重視しました。就職時の給与アップにはこだわりませんでしたが、それなりに福利厚生が充実しているかどうかは気にしました。実際は、月収はほぼ変わらず、家賃補助や季節ごとの賞与が出るので、年収はアップしました。
また、仕事をしていく中で、何らかのスキルを身につけたいとも思っていました。なので、単純な作業の繰り返しではなく、少しでも専門的な内容を希望していました。ただ収入のためだけに働くのではなく、仕事内容に納得してやりがいを感じたいと思っていました。

転職にあたって妥協した点

2時間までは「みなし残業」として、実際にはほぼ残業代は出ないとのことでした。また、従業員数も多くないので、忙しい時期には2時間を超えて残業になってしまうとのことでした。面接時にきちんと確認されたので、この点は受け入れることにしました。実際に残業をしている社員は多く、定時ぴったりに上がれることは稀ですが、1年目の現時点では2時間を超えたことはありません。
あとは、前勤務先は大企業だったので、社員食堂や休憩スペース、医療機関などが用意されていたのに対し、現勤務先は中小企業なのでそういったサービスがありません。私はお弁当派で、会社の屋上で食べて読書などをするのが好きだったため、残念ではありました。転職直後は会社付近で休める場所を探し回って苦労しましたが、今ではいくつか気に入りの場所が見つかったので問題ありませんでした。

転職先の見つけ方

前職から離れた地域での仕事を探していたため、インターネットの転職サイトに複数登録して探しました。
条件に会う企業で、仕事内容に興味を持てるもの、あるいは自分の特技が生かせるようなものをチェックしておき、その時点では細かな比較はせず、採用者の対応などを見て絞っていきました。
リクナビとDODAを主に使用し、いくつかwebで履歴書を送りました。面接に行ける日が限られていたので、サイト上でメッセージをやりとりして調整しました。
リクナビNEXT

現職は映像字幕制作(正社員)

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photo credit: april-mo Imaginary landscape via photopin (license)

現職の仕事内容

海外の映像に使う字幕やテロップを制作する仕事で、ほぼ全てデスクワークです。前職との繋がりは意識していませんでしたが、日本語をチェックする作業がメインなので、結果として校正経験が役に立っています。言葉に関する仕事がしたいと思っていたので、とても充実しています。ただ、パソコンや機器を使いこなす必要があり、それは全くの初心者だったので慣れるまでは苦労しました。
その他、納品や費用に関する交渉をメールでやりとりすることも多いです。前勤務先は組織が大きかったこともあり、会社全体の売り上げなどは気にしたことがありませんでしたが、現在は中小企業で、年度の売り上げが自身のボーナスに直に反映されるので、日々の経費などに気を配るようになりました。

実際に転職してみて

やはり正社員になれたということで、かなりの安心感が得られました。会社の規模は小さくなり、その分責任も大きいですが、自分が一員として必要とされているのを実感することもできます。
また、仕事内容にやりがいを感じており、転職して良かったと思っています。今までの経験が生かせているのも自信に繋がりました。上層部との距離が近く、やる気次第で新しいことに挑戦できる環境でもあるので、退屈するということはないと思います。

ただ欲を言えば、組織自体は大きいほうが、やはり安定感があって良いと思います。今は会社の景気が良く、賞与もしっかり出ているので不満はありませんが、何かしらミスがあった場合にはすぐに社員に跳ね返ってくるはずです。風通しがいい分、システム化されていないことも多く、評価基準などもあいまいです。
どちらがいいとは言えないので、ひとまず転職によって両方を知ることができ良かったと思っています。今の会社でしっかりとスキルを身につけ、できるかぎり長く続けたいです。

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