販売職から事務職へ転職をしたことがあります。販売職は土日祝日は必ず出勤でシフト制の勤務なので連休が必ず取れるわけではなく、長期休暇を取ることも不可能で、さらに時間も早番シフトだったり遅番シフトだったりと時間帯が不規則だったことでハードでした。
そんな中で、土日祝日しっかりと休めて、GWやお盆、年末年始も休めて、時間も日勤でカレンダー通り規則正しく勤務できる事務職に憧れを抱くようになり、事務職への転職を本気で考え、販売職を退職後に事務職へ転職活動を行いました。そこで、販売職から事務職へ転職活動をした際に行ったこと、感じたことを紹介します。
販売職から事務職へ転職を考える方は多かった
私が働いていたお店でも事務職に転職をして辞めた方が何人もいました。土日祝日休みの仕事が良い、落ち着いて仕事がしたいと転職を決めた方が多かったです。販売職から事務職に転職したいと感じる理由として多いのが、土日祝日カレンダー通りにしっかりと休めるので予定が組みやすいことです。
毎週必ず連休が取得できるのでメリハリがついて気持ちの切り替えもしやすく、身体的負担も減るのではと考えました。販売職の中には売り上げ目標やノルマを課しているところも多いです。売上を達成するために自社製品を買わなくていけなかったり、店長や本部から売上を上げる努力をしなさいというプレッシャーが辛いので、ノルマが無い事務職に憧れを感じるようにもなりました。
事務職は長いスパンで働けるというイメージもあります。販売職だと年齢を重ねると足腰に負担がかかり、仕事に支障をきたしてしまうこともありますが、事務職はデスクワーク中心なので年齢を重ねても足腰の負担も小さく、年をとっても長く続けることが出来そうなことも事務職への転職を決意した理由です。
販売職は若いうちはフットワークが軽いので多少大変な仕事でも何とかこなせますが、長いスパンで続けられるかと言うと難しいでしょう。事務職であれば、土日祝日カレンダー通りにきちんと休めて、デスクワークなので足腰の負担も少なく、腰を据えて落ち着いて仕事が出来ると言うイメージで、販売職のハードな勤務が辛くて事務職に転職を決める方が多いと感じます。
販売職から事務職へ転職する際は志望動機や転職理由をはっきりとさせておくこと
志望動機や転職理由は面接では必ず聞かれることです。また、書類選考がある会社の場合は履歴書で相手の印象に残る志望動機を書く必要があります。本音は土日祝日休みたいという理由であっても、それをそのまま面接で伝えるのは好ましくありません。
私が面接で伝えるようにしたことは、販売職で培ったスキルを事務職でも使えること、表舞台に出る仕事もやりがいがありましたが、裏で支える仕事にも興味があり事務職へ挑戦することに決めたことを伝えました。
販売職で経験したことは事務職で活かせることを伝えるように意識
販売職はレジや接客だけでなく、勤務管理やPOP作成や報告書をPCで作成していたのでPC操作に慣れていて、経験を活かしたり高めたいと考えて事務職を目指したこと、販売職で働いていた時に店舗にない商品を取り寄せて欲しいとお客さんに頼まれた時に電話注文し、入荷したらお客さんに電話をする仕事を任されていて電話応対にも慣れているので安心して働けることを印象付けるように面接でアピールしました。
販売職の経験でも事務職の業務に活かせることが十分ある
販売職と事務職は全く業種が異なるので、アピールできるところを探すのが難しいと思う方もいるでしょう。これまでの販売職の経験でも事務職の業務に活かせることが十分あるので、販売職から事務職への転職は不可能ではありません。
諦めないで転職活動を続ければ、成功につながるでしょう。
事務職に転職したいという気持ちがぶれないように、その気持ちを忘れずに転職活動を行うのが成功のポイントと言えます。
販売職から事務職へ転職をしてイメージとは違うことを知った
事務職は落ち着いて仕事が出来るイメージを持っていました。販売職は補充や接客、時には他の店舗へ応援へ行ったり、品物を取りに行ったりと動きのある仕事が中心なので、PC操作が中心の事務職は座っているだけなので負担が少ないと感じていました。
しかし、事務職は始めから終わりまでPC画面に入力するだけではなく、電話応対をしたり、来客者の応対をしたりと意外と動くことが多いことに驚きました。
毎日コツコツと進め、ゆっくり仕事なんてできない
伝票や書類の締め切り日が毎月決まっており、その締め切りに合わせて入力をしたり処理する必要があります。毎日コツコツと進めておかないと、締め切りに間に合いません。
また、毎日新しい書類や伝票が入ってくるので予想もしていない量を処理したり、ゆっくり座って仕事なんて出来ません。締め切りに追われてテキパキとこなす必要があるので、計画的に仕事を進めて、突発的に入る業務にも対応しなければいけないのが大変でした。
ゆっくりと座って仕事が出来るというイメージは期待しない方が良いかも
座って行う仕事の他に電話を取り次いだり、来客応対したり、書類の運搬や休憩室や給湯室の掃除をしたりなどアクティブに動くこともあります。ゆっくりと座って仕事が出来るというイメージは期待しない方が良いかもしれません。
特に異業種から事務職へ転職した場合は、事務職が締め切りに追われたり、計画的に仕事を進めないことに衝撃を受けたり、苦労する可能性があることを覚悟しておく必要があります。
販売職のスキルをアピールするのは難しい
販売職で経験した接客方法で行うと「砕け過ぎている」「お店ではないのだから、ちょっと慣れ慣れしい感じがする」「もう少し丁寧に」という注意を受けてしまい、接客スキルは全ての業界に共通するとは限らないことも知りました。
販売職の経験を生かすことは難しい
職場によって接客方法ややり方も異なり、本やこれまでの経験で学んだとしてもそれを活かすことは難しいと痛感しました。さらに、電話応対に対しても販売職時代と同じようなやり方でやっていたら「言葉遣いがフランク過ぎる」「相手に失礼になるかもしれない」という注意を受けることがあり、これまで当たり前に行ってきた電話対応が間違っていることにショックを受けました。
販売職と事務職はやはり大きな違いがある
自分が販売職で経験したスキルだと思ったことも事務職に転職したら通用せず、スキルを活かすことが出来ないことがショックで、自分がこれまで経験したことが無駄だったんだ、否定されたと思い込んで落ち込むことも多いです。
販売職と事務職はやはり大きな違いがあって、これまでの経験が通用しないことがあると感じました。注意されたことを一つ一つメモして2度と同じミスをしないように心掛け、自分がこれまでやってきたことに過信せずに分からないところはきちんと聞くようにしたら、仕事がやりやすくなりました。
実際に仕事をするようになってからは、これまでの経験やスキルを活かして頑張ろうと言う意気込み過ぎないことが大切だと学びました。
事務職の仕事に慣れてくると販売職でやったスキルを徐々に活かせるようになる
販売職で経験したスキルを最初から活かそうとするのは大変ですが、仕事に慣れてくると以前の経験が活かされていると感じることもあります。例えば、エクセルやワードを使って表を作って欲しいと依頼された時にスムーズに作成できたこと、来客の応対、臨機応変に対応する対応力も販売職で経験したことにつながります。
販売職では無理難題を押し付けられたり、クレームや苦情処理、問い合わせなど突発的に起こることも多かったので、事務職の仕事に慣れてくると急に仕事を任されるようになっても販売員の頃に培った対応力で乗り切れるようになったりと、続けていれば自分の経験したことは決して無駄ではないことを強く感じました。
販売職から事務職に転職したいけど、不安に感じている人は未経験でも募集をしているところを見つける
販売職から事務職への転職といった、事務職の経験がこれまで無いけど事務に転職したいと考えている場合は、未経験者歓迎の事務職へ応募するのがおススメです。
未経験でも応募可能の求人であれば、しっかりと指導してくれる環境である可能性だったり、データー入力中心など経験が少ない人でも対応できる業務だったりすることもあるので、販売職から事務職へ転職をしたい、実際に転職活動を行おうと思っている方は、未経験歓迎、未経験の方でも応募可能な求人を見つけるのが良いです。
派遣会社や転職エージェントの活用も
販売職から事務職への転職活動に派遣会社を活用するのもおススメです。派遣会社の営業担当に事務の経験は全くありませんが、事務の仕事を紹介して欲しいと希望を伝えることで自分に合った求人を色々と紹介してくれます。自分ひとりで探す自信が無い方は派遣会社の力を借りたり、転職エージェントを活用するのも販売職から事務職に転職と言った異業種への転職活動を行う上で有効な方法と言えます。
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土日祝日に休めるのはやはり良い
販売職から事務職への転職は思っていたイメージと違うことも多く戸惑いがあり、大変なこともあります。
事務の仕事に慣れてくると販売職での経験が活かされるようになったり、イメージよりも大変な事務職ですが、土日祝日に休めることはやはり良いことでした。
休みの日はしっかりとリフレッシュしてまた頑張ろうと思えるようになったり、急に休みを変更されることもないので安心して予定を入れられることも転職して良かったと感じています。
まとめ
事務職は人気が高いので競争率もありますが、派遣会社や転職エージェントなどプロの力を借りながら求人を探したり、事務で働きたいという気持ちを持ち続けていれば、転職成功につながると言えます。
最初は分からないことだらけなので、経験を活かすことよりも、その職場の仕事の流れに慣れることが大切です。慣れたら経験を活かせる場面を見つける余裕も出てきて、販売職から事務職へ転職して良かったと思えるようになりました。