現場作業員の転職はかなり厳しい!フォークリフトオペレーターとして働いてきた経緯

これから私の転職体験談と転職する際の注意点について書いていきます。




以前は、物流会社の現場作業員

私は2年前まで物流会社で働いていました。私はその物流会社では現場作業員(フォークリフトオペレーター)として勤務してきまして、その会社には12年ほど在籍しました。なぜ私がこれほど長く務めてきた会社を退職することになったかというのは、一言でいえばそうせざるを得なくなったからです。

私は現在43歳ですが、この会社には30歳の時に入社しました。それ以前は食肉卸の会社に勤めていましたが、BSE(狂牛病)が出た影響で売上がガタ落ちになり、会社都合退職を余儀なくされました。

それ以降はパソコンを習いに行ったり、アルバイトなどをして生活していましたが、この物流会社でめでたく正社員となれました。
私が経験してきたフォークリフトオペレーターのような仕事は正社員での募集は少なくて、ほとんどが派遣社員であったり、請負などの非正規労働者が多いのが実情です。

ハローワークで正社員募集の企業を探す

私はハローワークでそれまで経験してきたフォークリフトオペレーターの仕事で正社員募集の企業を探しました。私のような考えを持った人は他にも多数いたようで、私は他の5人と共に6人で面接をしました。

私が会社に面接に行くと、スーツ姿の男性が5,6人出てきたのでおそらく12人ほどの面接をしていたと思います。現在であればこうして応募者が多い場合は、まず書類選考で何人か振り落とすと思いますが、当時は応募種類を持参して会社で面接するやり方が多かったと思います。

自分の採用理由

入社後に私の採用を決めた当時の常務取締役の方に聞くと、その常務の方が「自分の性格を一言で表すとどうなりますか?」という質問に対しての私の答えが気に入ったからだそうです。

とっさに全く想定していなかった質問でしたが、私はパッと頭に浮かんできた言葉で「竹を割ったような性格です。」と言うと、面接が終了後の2時間後に電話がかかってきて、翌日から即採用になりました。

フォークリフトオペレーターとして勤務

そして洋紙を取り扱う倉庫のフォークリフトオペレーターとして勤務し始めました。紙には平版と巻取りがありますが、私は平版を扱う倉庫での勤務でした。

いろんなサイズのパレットの扱い

私はそれまで決まったサイズの規格物のパレットしか扱ってきませんでしたが、ここでは色んなサイズのパレットを取り扱うことになりました。
私はこういったパレットサイズの違いや自動ラックの操作方法に苦労しましたが、1年も経過すると慣れてきて仕事も問題なくこなしていきました。

もちろんいくつかの商品事故はありましたが、人身事故もなく、1日も休むことなく勤務しました。そうして5年ほど勤務したころからそれまで2人いた現場作業員が私1人になり、7年経過した時には主任になりました。
といっても私は1人で現場作業をしているだけで、肝心の荷主とのやり取りはパートの事務員さんがやっていたので実質的にはその方の部下にあたる仕事内容でした。

唐突な配置転換

会社側の意図が分からない昇進人事でしたが、手当てがつくので文句を言う必要もありませんでした。しかし入社から8年経過した時に、私は突然の配置転換を命じられました。
会社には洋紙を取り扱う部門と段ボールを取り扱う部門があるのですが、その段ボールの方のフォークリフトオペレーターをしろということでした。

しかも私の後任者はその段ボール部門で配車を担当していた人でした。配車係というのはドライバーに文句を言われるのが仕事みたいな割の合わない仕事です。

その配車絡みのトラブルで、会社を辞めそうになっていた人間を引き留めるために私とチェンジするという安易な人事でした。私はそれまでその段ボール事業部の仕事内容どころか建物の場所さえ知らなかったので、断れませんかと聞きましたが、転勤しないといけない配置転換ではないからと受けざるを得ませんでした。

実際に行ってみると、リフトの種類の違い、商品の違い、パレットの違い、敷地面積や作業人数の違いなどに全く対応できずに半年間で10件ほどの事故報告書(人身事故はありません)を提出することになっていまいました。

私と会社側の戦いの2年間について

この件を発端として、会社側はまず私に発達障害の疑いをかけてきました。私としては会社側に無理やりされた配置転換でできなかったらそんなことを言うのかと思い、ここから私と会社との戦いが始まります。

会社と何度も交渉

あまりのことに頭にきた私は地域の労働組合に加入し、会社側と何度も交渉してきました。すると会社側は発達障害発言の件は謝罪もなしに引っ込め、今度は私のリフト運転が危険だと8年後の後付けを言い出してきました。

そして会社は私にリフトに乗せられないからと年配のパート社員の仕事や事務仕事、関連会社の派遣労働などと3か月ぐらいのスパンで嫌がらせとしか取れないたらい回しの配置転換をしてきました。

賃金下げと退職勧告

その間は他の従業員が残業などをしていても、私だけは定時で帰らされる合法的な賃金下げの兵糧攻めをしてきました。そして遂には退職勧奨までしてきましたが、その理由は私の事故報告書を持ち出して私の仕事の質が低劣だと言うのです。

それまでは障害があるのではないかとかリフトの運転が危険だとか言っていたのに、その裏が取れないとなると書類としてあるそういった理由に切り替えてきたのです。

到底納得できなかった私は裁判などをすることも視野に入れていましたが、それまで私と共に戦ってきた労働組合の委員長が会社側に寝返ったこともあり、退職することを決意しました。
会社側は先ほどの技術、能率が低劣だと言う理由で退職を迫り、私が退職勧奨に応じないなら解雇すると言っていたので、雀の涙ほどの退職金を受け取っての会社都合退職になりました。

これから転職をしようと考えている方へのアドバイス

私の場合はこのような経緯で退職せざるを得なくなり、その後ハローワークの職業訓練を3か月ほど受けた後に、派遣社員としてフォークリフトの仕事をしました。

そこでの労働は前職よりも残業が多かったので給料としては増えましたが、8か月経過した時に突然契約を打ち切られました。
それ以降は私は未だに就職できていません。

私のように現場作業員や営業などの仕事をしてきた人の転職は正直かなり厳しいです。大学を理系で卒業して、特殊な技術などあれば別ですが、40歳を超えてそういうのがなければ就職はかなり難しいです。なので今転職を考えている方は、一度現在の自分に何ができるのかをよく考えてみてください。

自分でよくわからない方はDODAなどの転職エージェントで自分の市場価値などを知ることができます。
またDODAは転職フェアなども行っているので、そういったイベントに行くのも自分の市場価値を知るにはいいです。
とにかく転職は安易な考えではしない方が自分のためです。

【リクルートエージェント】

一番いいのは大学卒業後に入社した会社で定年を迎えることですが、仕事の向き不向きや給与面などの問題もあります。
そして自分の市場価値を知ってそれでも転職するのであれば、できるだけ若いうちにしておいた方がいいです。年齢を重ねれば重ねるほど、選択肢は狭くなっていきます。

まとめ

私の場合は転職を余儀なくされたのですが、いい人生勉強にはなったと思います。
転職を迷っている方、あなたの決意が正しいかどうかの答えは行動してみて初めて分かるものですので、思い切って1歩を踏み出してみましょう。

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