前職は医療系専門職
前職で困っていたこと
医療系専門職として、大学卒業後にすぐ就職し、病院や施設で勤務していました。専門職ということで一定金額の給料はありましたが、5年くらい経ってもボーナスは1か月分くらいがやっとで、しかも昇給が全く望めないという職場でした。
ローカルな会社ということもあり、ある程度は仕方ないと考えていたのですが、就職先の環境が劣悪で、人間関係にほとほと疲れ果て、自分のやりたかったことが何だったのかもわからなくなってしまいました。
また、上司からも自分のできない点についての指摘を毎日罵倒され続けた結果、すっかり大学までそれなりに優等生をやってきた自分の心が折れてしまったのです。このままでは病気になると思い、転職を決意しました。
現職は企業の営業担当
どうやって転職したのか
まず、自分の願望がよくわからなくなっていたので、自分の興味があること、やり遂げたいと感じることや、以前思っていたこと、なぜ今の職場が嫌になってしまったのか、いろいろと紙に書きだして整理していきました。
心ではなるべく一人でどうにか生きていきたいと考えていたけれど、やっぱりどんな仕事でも人との関わりなしには成り立たない世界だよなーということを再認識させ、改めて自分を見直して、今までの経験も生かせる仕事を探していました。
リクナビネクストに登録
そこでまずはリクナビNEXTに登録し、自分の経歴だけでオファーは来るものだろうかと探ってみました。
すると意外にも企業様の営業として、未経験からやってみないかというオファーが多かったのです。自分は医療系の専門職として、人と密にかかわることがとにかく多い仕事をしていましたし、その点を生かせる仕事があるのかもしれないと思うようになりました。
医療系はとにかく専門的で仕事内容が特化しているところがあり、他職種のことは全然知らなかったり、理解しようとしていないような風潮があると何となく感じていました。いろいろな情報に触れるにつれ、生き方が1つだけではないのだと考えられるようになり、心もすごく楽になったのを覚えています。これで生きていかなければいけないんだ、という固定観念はなくなりました。
たまたまいつものようにリクナビネクストのオファー情報などをチェックしていたところ、医療系の仕事と企業を結び付ける、コンサルタントのような営業があるという情報を見つけました。これも何かの縁と思ってすぐに応募し、面接を受けることを決めました。
応募した企業はやっぱりローカルでしたが、自分が考えていることを心から理解していただけている印象を持てましたし、自分なんかのやってきたことでも、価値があると言っていただけたことが決め手となって、就職することになりました。
転職してみてどうなったか
かなり気持ちが楽になりました。歳はとってしまったけれど、何もかもが自分の知らない世界で新しく、まったく違う知識が必要になるのが逆に楽しくてしょうがないのです。自分は何も知らない・知らなくてもこれから覚えていけばいいというチャレンジャーのような気持ちにさせてくれたおかげで、前向きに仕事に取り組めるようになりました。
最初はわからないことだらけで、まったく経歴の異なる私が営業職に就くことを快く思っていない方もいたかもしれません。それでも、自分が楽しく仕事をしているのが伝わったのか、職場の皆さんにも心を開いていただいて、あたたかな方々に恵まれたなーと感激しました。
何より、自分でがんばろうと思えていることが、自分自身にとっても、周囲の方々にとってもいい影響を及ぼすということがわかって、より一層まじめに取り組めるようになったと思います。
自分が医療系専門職として培ってきた、人とのコミュニケーション力や、微々たるものでも医療の知識があることで、クライアント様の言いたいこと・やりたいことが何となく感覚としてわかるため、営業のときにはかなり役立っています。
医療現場・あるいは老人施設における多忙な日々も、決して無駄ではなかったのだと実感できます。辛いときはこういう時のためにあるんだなと心底理解できました。
肝心の昇給・ボーナスの面でも、今までの職場とは全然考え方が違います。とにかくノルマだったり歩合制のところがあり、うまくやれただけ見返りがあります。前職ではただ毎日を過ごしていても、何かをがんばっていたとしても、何も変わり映えのない毎日でした。
それが自分が存在することの意義を感じられる仕事に変わり、本当に色のある毎日に変わったなーと思っています。これからも、辛いことはあると思っているのですが、そういうときはこの転職の経験を思い出して、そのたびに逃げずに考えていこうと思っています。転職してみて、世界が広がったので、これからもいろいろなことに挑戦していこうと思っています。