大学から病院の事務職へ転職。事務は事務です。




前職は大学の学部事務

前職の仕事内容

いくつかある学部のうちの1学部を担当する事務員でした。相手によって仕事内容が変わります。

  • 新入生の場合:提出書類を見て、学生が申請した通学定期の経路のチェック(家の住所と最寄駅から大学の最寄駅までの経路が最短で正しいか)。学生証と照らし合わせて、個人ロッカーの鍵を渡す、など。
  • 在学生の場合:ロッカーの鍵の紛失処理(再発行や手数料など)、レポート試験のレポートの回収。それぞれの家庭に送る成績書類の梱包と出荷作業。病気やお葬式などでの欠席届の処理など。
  • 卒業生の場合:就職や進学などで必要となる「卒業証明書」「成績証明書」を発行し、他部署の課長に学長印を押してもらいにいく。
  • 教員の場合:講義で使う鍵を渡す、返却の際に受け取る。講義中にパソコンやスライド、マイクが動かなくなったら、教室まで直しにいく。無理だったら、情報課へお願いする。
    試験問題を、印刷室に閉じこもって1日中刷る。

前職を辞めた理由

同じ繰り返しで、他の仕事をする予定がないと言われていました。
他の仕事もなく、暇なことも多くてそれはそれでいいと他の会社の子には言われましたが、暇も辛かったです。

また、同じ部屋の中で職員同士が、胸ぐらをつかむほどの喧嘩をしたり(いつも同じ人同士)、それを上司も面倒だから止めなかったり、幼稚な人も多かったので空気が悪くなることも多かったです。他部署でも自分の仕事を放棄して喧嘩を売っている人がいて、その部署の子は困っていましたし、そう思えば気楽な職場でもあったのかなと思います。

「教授」と呼ばれる人は全員ではありませんが、自分が偉いと思っているのでとても偉そうに話してきます。どこでも一緒かもしれませんが、理不尽なことで不機嫌になられたり、尻拭いをしなければならないことも多々ありました。

それと、一身上の都合で2週間ほど休まなければならないことになったので、思い切って退職することにしました。

現職は大規模な病院の事務職

現職を決める上で重視したこと

自宅からの距離です。前職の大学は駅からは近かったのですが、乗り換えがあったのでどちらかが遅れたり止まってしまうと、遅刻してしまう可能性もありました。現職は、電車1本で通勤できるので、その点はまだ安心です。電車は混んでいますが40分ぐらいなので我慢できます。また、駅からもそんなに遠くなく徒歩圏内なので便利です。

自分が通院や入院もしたことのある病院で、昔からよく知っているので全く初めての場所ではないのも安心感がありました。各診療科の場所なども覚えやすいと思いました。

接客の仕事が苦手で、直接のやりとりはもちろん、電話対応もどちらかというと苦手です。募集要項は内部の部署で直接の接客はないとのことでした。

例えば外来の場合、診療科の受付で、診察待ちの患者さまを誘導したり、会計をしたり、入院案内をするのが接客の仕事です。入院の場合は、各病棟に1人いるナースステーションの事務員(クラーク)が接客といえます。これは、医者と患者さまと看護師の間に立つ仕事でもあり、看護助手や患者さまのご家族などの面会者とのやりとりもあります。

今までの経緯で自分は、接客をすると人より慣れるのが遅いとわかっていたし、怖くなってしまうことがあったので、表に出ないほうを選びました。

使った転職サービス

リクナビネクスト、タウンワーク、マイナビ転職など。

今の職場で働いてみて

仕事内容は、大まかに言えば郵便物の仕分け、郵送物の準備、各診療科や各病棟からの印刷依頼、掲示物の管理、そして時々内線電話を受ける、という仕事です。

郵便の仕分けは、さすが大規模病院とあって何百通と毎日届きます。それを、いくつもの診療科、医者、部署、などそれぞれに分けます。そしてそれぞれのポストに入れます。

郵送物も、日本郵便の方が集配に来てくださる時間までに全部まとめなければなりません。何百通とあると思います。料金後納のスタンプを押し、それぞれの重さを計って料金の計算をします。定型、定形外、簡易書留、書留など。現金書留の場合は直接郵便局へ持っていきます。切手がなくなれば、郵便局へ買いにいきます。
ゆうパックや国際郵便、他の宅配便の手配もあります。

印刷依頼は、原紙を渡されて何百枚を刷ったり、2分割や4分割に裁断機で切って、それぞれの依頼元へ渡します。掲示物は、期間が来たら外せるようにメモをしておきます。

また「謝礼の品」や「お詫びの品」などのお菓子が必要になることがあり、他部署から依頼がきます。いつまでかを確認して、それまでに適した金額のものを百貨店に購入しにいき、依頼部署に渡しにいきます。
院内での落し物はいろいろありますが、お金の拾得物は警察へ届けなければなりません。それも定期的に警察へと持っていきます。

現職のほうが仕事がいろいろあり、中はこんな風に動いているんだと勉強になって楽しい部分もあります。一緒に働く人でクセのある人がいて、その人の対応には困っているのですが。機嫌の波で仕事をしないときも多く、精神的にも害があるのでしんどいことはあります。
また、教授と同じく医者も偉そうな人が多くて(まず医者の数が多くて直接の接点はあまりないですが)、とても上から目線の人も多いです。提出物を全然出さないから連絡すると、めんどくさそうにされたり、文句を言われたりもします。そうではない医者もたまにはいます。

院内を歩いていると患者さまに声をかけられます。「待ち時間が長い!」と突然怒鳴られることもあります。制服を着ているので職員には変わらないので、「私はこの部署ではないので知りません」というわけにはいきません。場所を聞かれることもあるし、そのときそのときの対応は大切にしたいと考えています。症状があって来院されてる患者さまのことを忘れずに、頑張りたいと思います。

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