飲食店で働き続けています。食べることが好きであること、またオシャレな空間で働けること、人の喜ぶ顔が見ながら働けることは生き甲斐とも言えるものがありました。
自宅からからの近さを重視し、個人経営レストランへ就職活動
当時住んでいた自宅から徒歩5分ほどの距離にある、オシャレなイタリアンのお店があり、そこに勤務することが決まりました。パートでしたが、当時はコーヒーの淹れ方やお料理の基本的なサーブに関する知識も少ないままだったので、店主にもご迷惑をかけたと思います。
しかし、小さいお店ということもあり、働く人数は少なく、パート1〜2名、料理人1名、店主1名という構成。わたし以外はほとんどが男性で、なかなか打ち解けず、当時は寂しい思いをすることもありました。
また、この店主は感情の起伏が激しく、非常に気分屋でした。あるとき、わたしが行ったことに対して「これはこうしてくれ」と注意されたのですが、次回、そのようにしていると、「違う。これはこうしてれ」と毎度のように要望を変えてくるのです。しまいには、忠実に守っているつもりにも関わらず、私がやっていることに対して、その日の気分で激怒することも。
しかし、個人経営の店、権力は全て店主が握っています。不満な気持ちがありつつも、誰1人反抗することはありませんでした。また、福利厚生と呼べるものは全くと言っていいほど無く、ただ時給に相当する額が支払われるものでした。
当時は何も違和感を感じなかったのですが、転職後、チェーン店のしっかりとした福利厚生の体制に驚くことになりました。当時の生活状況も変わり、時間帯的に当時この店での勤務が難しくなったため、2〜3年ほど続けた店を退職し、大手チェーンでの勤務へ転職しました。
大手チェーンの飲食店へ転職
全国でもトップを誇るチェーン飲食店へ転職を決め、無事に選考を通過し、勤務が始まりました。
まずは、特徴について紹介さすると、
- 人の教育がしっかりと確立されている
- 上下関係に縛られない自由な人間関係
- 福利厚生が整っている
といった違いがありました。
人の教育がしっかりと確立されている
上記で述べた通り、個人経営の店では店主が全てを握っていました。そうではない場合もあると思うのですが、私が勤めていた店では店主の言うことが絶対、例えそれが理不尽なことでも、という暗黙の了解がありました。
しかし、さすが大手、人の教育体制はしっかりとしており、教材も整えられており、成長のスピードも焦ること無く、着実に、しかしスピーディに進み、一人前として認められるまでも、そう時間はかからなかったと思います。
またきちんとマニュアルが整っているため、店主の気分次第、といったこともなく、全国の店で統一された一つの方法に即している(チェーンですから、当然ですね)。そのため、どうすればいいのだろう、といった疑問も少なく、無駄な不安・ストレスを感じることが少なくなりました。私にとって、かなりのストレス軽減だったと思います。
上下関係に縛られない自由な人間関係
職歴や立場など、上下関係はあるものの、上司・部下というのは働いている間は対等な人格として見てもらえ、以前の環境とのギャップを感じました。
小さなことかもしれませんが、私にとっては凄く衝撃的で、例えば職歴が短い私の立場からでも、色々な提案が受け入れてもらえ、また注意や賞賛といったことも、お互いにしあうという状況でした。
会社の中で、社員を非常に大切に思う風潮が浸透しており、人と人との結びつきも強く、職場内の人間同士の信頼関係も、非常につよい結びつきになっていたと感じました。以前働いていた店とは違い、規模も大きい転職先では、料理人・接客含め10数人が勤務しており、それぞれ信頼関係があったため、チームワークを通して仕事をする環境でした。
福利厚生が整っている
福利厚生については、きちんと整えられている印象です。たとえば、ご家族様優待チケットや、健康保険などもありました。提携のある企業からは、子供の習い事にかかる費用の減免もあるなど、直接勤務とは関わりのない部分でも多岐にわたるサポートがありました。
また社員の休暇体制もしっかりとしており、近年の企業のブラック化とは程遠いため、残業や超過時間労働などもありませんでした。
まとめ
大きく感じた違いは以上3点でしたが、やはり私は転職して良かったと感じています。仮に旦那が転勤することになっても、引っ越した先で現在の仕事を続けることが出来ますし、異動先でもやり方に戸惑うことなく、統一された手法で仕事を続けることができるのは利点だと思います。
また、さすがは大手チェーン、専門的に飲食事業に取り組んでいるため、働いている人の意識が非常に高く、自分のモチベーションの維持にも繋がっています。きちんと契約時間での労働が保証されているため、自分の余暇時間では新たに習い事・趣味を始めることも出来ています。ライフワークのバランスも考え、私は転職して良かったと感じています。