教師を一週間で退職した私がホワイト企業に転職した経緯

大学卒業後、英語教師として私立校に赴任しました。新米教師としてがんばろう!と気持ちをふくらませていた私でしたが、初日の職員会議後に、どん底に突き落とされてしまいました。中学部の授業をすべて一人で請け負わされることになり、授業時数は週当たり28時間、部活動の顧問や重い公務分掌(生徒指導や学習指導など、先生たちが任される担当の仕事のことです)、学級担任、検定試験や留学生への対応など、大学出たての人間にはとてもこなすことのできない量の仕事を押し付けられてしまったのです。




会社を一週間で辞めた理由

仕事量の多さ

公立校と違い、OJTや初任者のための研修制度は整っておらず、突然放り出されてしまった形になります。仕事量が多いというだけであれば、もしかすると、もう少しだけ先生を続けられていたかもしれません。実際に、学校の先生の世界であれば、朝7時登庁の夜10時退庁、部活動の時間を含めたサービス残業は、そうそう珍しいことではないからです。実際に自分も、ある程度は覚悟して先生になりました。

とてもじゃないけど、こんな人たちと仕事はできない

しかし、仕事量の多さ以外にも、もうひとつきつかったことがありました。それは、他の先生方が、同じ目標に向けて行動できていなかったことです。例えば教師であれば、やはり願うのは生徒の成長であり、たとえどんな性格の歪んだ先生であっても、最終目標はそこにあります。ですから、「この先生とは性格的に合わない」と思うことがあっても、大好きなかわいい生徒たちのために、協力して仕事を進めることができるわけです。

しかし、わたしの周りにいた先生方は、そうではありませんでした。職員室で生徒の噂話をしたり、あの生徒は駄目だと、どこに生徒がいるかもわからないような場所で平気な顔をして言ったり、仕事の遅い先生をからかったり、容姿をあげて笑ったりするような先生、そのような先生に注意できず、何度も席を外す教頭、生徒の前で校長先生を貶めるような発言をする先生など、教師としてというより、人としてどうなのかという先生が多くいらっしゃいました。

仕事量に辟易しつつあった中、そのような職場環境に揉まれ、「とてもじゃないけど、こんな人たちと仕事はできないな」と感じたその時に退職の意志を固め、その後管理職も交えた話し合いを何度も行い、晴れて退職の運びとなりました。

会社を辞めた後に転職活動したらこうなった

退職してから2日ほどは、ゆっくりとした気持ちで過ごしました。その時はまだ、苦痛でしかなかったあの空間から解放された安心感に浸っており、周囲も「大変な思いをした、まだ若いんだから何でもできるよ」と声をかけてくれていました。

しかし根が真面目なのか何なのか、3日も立てば、「大学まで卒業したのに、自分は仕事をしていない」という焦燥感に襲われるようになりました。大学時代の友人の多くが教員となり、苦しみながらも頑張っている状況を知っていたことも、焦りを強くする大きな原因の一つになっていたのではと思います。とにかく、そのような焦燥感が生まれたため、退職後一週間もしないうちに職安に足を運びました。

結局、4月中には職を見つけることができましたが、そこに至るまでの毎日はただひたすら退屈で、またニートという身分にあることに苦痛を感じていました。外に出ればみんな働いているし、働いている人を見ると焦燥感でどうにかなってしまいそうだし、だからといって家にいてもすることがないし…のループで、無料で入ることができる博物館や、公園をぶらぶらした日もありました。あの時の気持ちは、もう二度と味わいたくありません。

余裕があればやめる前に次を見つけよう

もちろん、精神的に病んでしまう一歩手前にいたり、死を意識してしまうほど会社が苦痛だったりするのであれば、次の職の心配をする前に、今の自分を大切にするほうが大切です。職は選ばなければなんとかなるし、選んでもなんとかなる場合が多いですが、心や体は一度壊れてしまうと、元に戻るまでにとても長い時間がかかるからです。そのような場合であれば、さっさと仕事を辞めるほうが賢明です。

職についていない焦り

しかし、真面目な人や心配性な人が仕事を辞めると、今度は職についていない焦りが襲ってきます。わたしがそうでした。その焦りでがむしゃらに、手当たり次第に次の就職先を探すようなことをしてしまえば、また失敗してしまうかもしれません。そのため、もし余裕があるようであれば、やめる前から少しずつでも転職のための準備しておいたほうが良いと思います。

情報収集や転職エージェントに相談しよう

次にやりたいことがはっきりと決まっていなくても、昼休みや通勤時間を使って情報を集めたり、トイレタイムでもいいです。転職エージェントに相談したりすることは、十分に可能だと思います。自分が仕事に求める一番の条件は何かをまず洗い出し、いろいろ調べて、比較して、無理なく新しい仕事を始められるよう、次に向けての準備をしてください。

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転職する際の面接で聞かれたことと、それにどう答えたか

一週間しか職歴がないことがネックになるということは、はじめから自分でもわかっていました。そのため、いろいろな意味で、あまり期待しすぎないようにしました。職安で対応してくださった方からもそのことは指摘されていたので、「一発で決めなくてもいいんだ」と、落ち着いた気持ちで面接に臨むことができました。

一週間で辞めたそうだけど、どうしてですか?

面接ではやはり、そのあたりを重点的に質問されました。「一週間で辞めたそうだけど、どうしてですか」というように、質問されたかと思います。その質問に対しては、「生徒や教師の人権にかかわることで、どうしても譲れないところがありました」というように返しました。

もちろん心の中では、絶対に向こうが悪いと思っているのですが、前にいた職場の悪口を言うのは悪印象なので、できるだけ柔らかい言い方をするように心がけました。その後、なぜそのように感じたのか、具体的なエピソードについて話すように求められたため、「短い間でしたが、お世話になった職場なので、貶めるような意図は一切ないのですが」という前置きをして、答えました。

忙しいけど、大丈夫?

その後、「ここもなかなか忙しいですが、大丈夫ですか」という質問がありました。その質問に対して、ただ「大丈夫です」とだけ答えるのも味気ないなと思ったので、「大丈夫です。前の職場でできなかったことを、こちらでさせていただけると嬉しいです」というように答えました。この返答が決定打となり、その場で採用内定をいただくことができました。

ブラック企業からホワイト企業へ

「ブラック企業」「ホワイト企業」、よく聞く言葉ですが、わたしにとってのホワイト企業とは、自分の時間がとれ、自分のやりたいことをさせてもらえる企業のことだったのだと、転職後に気づかされました。給料は5万ほど下がりましたが、かわいい子どもたちと触れ合うことができ、英語の活動もさせていただくことになり、残業もなく、夜はゆっくり過ごすことができるようになりました。お休みも、週に2日いただいています。

初めての転職でしたが、落ち着くところに落ち着くことができました。今はまだ勉強の毎日ですが、今度こそ本当に、子どもたちの成長を願い努力する同僚や上司たちのもとで働くことができるようになり、充実した毎日を送っています。

仕事に求めることは、人によってそれぞれ違います。わたしは前の職場で苦しい思いをしましたが、その後、自分にとってのホワイト企業にたどりつくことができま

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