転職理由としては、元々幼稚園教諭をしておりましたが、肉体労働がキツく内勤の仕事を探そうと思ったのがきっかけでした。ただスキルもなくPC操作にも自信がなかったので、初心者OKの事務職を探そうと思い、絞って検索を始めました。
転職サイトには、人と会わず自分でサイト上で企業を探し応募するタイプと、エージェントを使って担当者に仕事を紹介してもらうタイプの2つがあることを知り、転職が初めてだった私はまず転職のノウハウを知ろうと、エージェントを使用することにしました。
使った転職サイトはDODA
DODAに登録し、転職活動を始めました。DODAを使った理由は、検索して出てきた「転職エージェント人気ランキング」で一番上位に出ていたという単純な理由からでした。
登録するとすぐに電話で連絡があり、一度会って話を聞きたいとのことだったので、トントンとDODAへ足を運ぶ日程が決まりました。実際に初めて行った日には、探したい職種や条件などを聞かれ、転職の極意のようなものをお話いただいたのですが、とにかく拘束時間が長く、初めてだったのに2~3時間が帰してもらえなかった記憶があります。
エージェントとの相性も大事なのだろうなとこの時感じましたが、他のエージェントを使う体力まではなく、もう少し使ってみようと思いその日は帰りました。
DODAを使用した感想
とにかく、毎日毎日すごい量のメールや電話がきたので、最初は戸惑いました。
この時点で、あまり人と話すのが好きではなく、自分のペースでゆっくりと転職活動をしたい人にはエージェントは向いていないのではないかという考えが頭をよぎりました。
エージェントの担当者自体は物腰の柔らかい方で話しやすかったのですが、とにかくメールと電話の量に疲弊してしまい、あまり密には連絡が取れませんでした。
一生懸命色んな企業を紹介してくれるのですが、全てに目を通せないほど送られてきたり、「本当にこの間話した希望を分かってくれているのかな?」と思うような企業を紹介されたりなど、疑問に感じる対応があったのも事実です。
求人の量や、質について
事務職について何も知識がない状態だったので、とにかく未経験OKな仕事を中心に探してもらいましたが、給与・待遇・通勤時間などでなかなか「ここに応募してみたい」と思う企業がなく、求人の量はそこそこあったかと思いますが、自身が応募するのに躊躇してしまった時間が長かったように思います。
反対にエージェントの人は当たり前ですが「早く仕事を決めて欲しい」という思いが強く、それがものすごく伝わってきて「とにかくどんどん応募してほしい」「何でこの企業はだめなのか?」と矢継ぎ早に問われ、プレッシャーを感じる場面が多かったです。
DODAを使って正解だったか?
結局途中から、担当者からのプレッシャーに耐えられず、連絡を絶ってしまいました。反応しなくても毎日メールや電話がやまなかったのですが、無視しつづけてしまいました。
恐らく私はそこまで早く転職したいという急いだ気持ちがなかったため、もっと自分のペースでゆっくり仕事を探して、納得いく企業にだけ応募したいというスタンスで、エージェントとのズレがあったように思います。
そのためエージェントを使用するのはやめて、対人型ではない完全に転職サイトで自分で探し、自分で応募するスタイルに切り替えました。
次に使ったサイトは「女の転職@タイプ」
対人型が合わなかった私は、ネットで空いた時間に少しずつサイトを閲覧するようになりました。エージェントの人と話さないスタイルのため、自身で情報を集めるのが少し大変でしたが、サイトの上から下までじっくり読み、本当に応募したい企業にだけよく考えた上で応募していきました。大体、3社くらい応募したと思います。
ただ、初めての転職活動だったため、職務経歴書の書き方なども分からず、書類審査で落とされてしまうこともありました。
面接の壁
完全に異業種への転職活動だったため、面接でも「なぜ?」と聞かれることが多く、面接慣れもしていない私はあっさり不採用の通知をもらうこともありました。
ただ、ここで一度考えを改め、まずは面接対策をしようと思いました。面接というものをあまり経験してきていなく、明らかに面接不慣れだと企業の人にも思われてしまっていたので、このままだと採用してもらえないと焦ったからです。
そこで、しばらく連絡を絶っていたエージェントに再度自分から連絡をし、「面接対策をお願いしたい」と頼みました。サポート内容に面接の対策があったことを思い出したからでした。
エージェントは面接対策のみで利用
エージェントには、仕事を探してもらうのではなく(ただ、仕事探さなくていいですとエージェントに言ってしまうと、エージェントの目的とズレてしまい対応してもらえないため、自分の中で目的を定めるだけです。)、面接対策でのみ利用しました。
「異業種への転職の場合、こういう志望理由の言い回しにした方が良いですよ」「異業種ですが、このスキルは事務職でも活かせると思うのでうまくアピールした方が良いですよ」など、アドバイスをもらいながら、実際の面接のようなシュミレーションで練習をしたこともありました。
結果、この使い方でエージェントを利用したことによって、面接に自身がついたと思います。
再度、転職サイトで職探し
また、「女の転職@タイプ」で検索を始め、気になる企業に応募しました。
面接の練習はもうバッチリだったため、またDODAの担当者とは連絡を取らなくなってしまいました。(面接の練習の間にももちろんいくつかお仕事の紹介をされましたが、あまり魅力的だと思う企業がなく、応募までは至りませんでした。)
やはり企業はとにかく数多く応募するスタイルではなく、本当に気になった企業にのみ絞って応募するスタイルの方が私には向いていたので、また3つほど応募してみました。
この時は、職務経歴書の書き方などもマスターしていたため、書類審査で落とされてしまうことはなかったように思います。
努力の結果
職務経歴書や履歴書の書き方、面接での受け答えは転職エージェントでの練習をもとに、実際の企業探しは自分でネット検索、というスタイルで、行きたいと思った企業に転職をすることができました。
きっと、エージェントだけでは心が疲れてしまい、転職活動をやめたくなっていたと思いますし、逆に自力でネットを使って転職活動をするのでは、面接の壁にぶち当たり、いつまでも採用をもらえなかったと思います。
なので、それぞれの良いところを利用して進めるスタイルが私には合っていたようで、思っていたよりもずっと早く採用の通知をもらうことができました。
希望していた事務職、希望するエリアの勤務地だったので、居心地もよく、結果それ以来転職活動することなく、転職してから早くも5年ほど経とうとしています。諦めず、自分に合ったスタイルを見つけるところから始めたのが良かったのではないかと思っています。
また、私が選んだエージェントや担当者はたまたまプレッシャーを感じるスタイルでしたが、選び方によってはじっくり話を聞いてくれ、ゆっくり進めてくれる人もいると思うので、納得いくまでエージェントを探し続けるのも方法の一つかと思います。
転職活動中は孤独を感じやすくもなるため、話を聞いてくれるエージェントの存在が心強くなることもあると思いました。