私が経験した転職の内容についてご紹介します。今転職をお考えの方、または現在の職場で良いのか疑問を感じている方の参考になれば幸いです。
前職は包装資材製造会社の製造部
私は、現在の職につく前は包装資材の製造会社で働いていました。その職場では、営業、製造、品質管理などが主な部署で、私は製造部として工場のマシーンを扱っていました。
前職を辞めようと思った理由
工場での製造業務は、ほぼマシーンで管理されていますが、包装資材の材料などはマシーンまで人力で運ばなければならないなど、かなり重労働でした。私は体力には自信があったので労働内容については全く不満もなく、逆に体が動かせて健康のために良い影響が出ると喜んでいました。
しかし、そんな日は長く続きませんでした。包装資材は、会社からの受注の内容や量で業務の忙しさが決まります。もともと最小限の勤務員で工場を動かしていたので、欠勤が出たり、業者からの受注が別で入ると一気に忙しくなり、日が変わる時間近くまでの残業が当たり前になります。
そんな残業が数ヶ月続いても、会社側はなんのヘルプも出してはくれないし、欠勤者が出てもカバーする人も雇おうとしないために、どんどん疲労が溜まっていき限界を感じました。
そんな時に、この仕事を定年の60歳まで続けれるのか不安になり、その時はまだ20代だったということもあり転職をすることを決めました。
どこに転職をするか
まず、考えたことは今すぐに仕事をやめて転職のための活動をするのか、現在の仕事を続けながら転職の活動をするのかです。
収入の関係もあるので、仕事を続けながら転職活動をし、転職先が決まったら仕事を辞めるというのが理想でしたが、残業だらけで転職活動をする余裕がなくなるので仕事はすぐに辞めることにしました。
仕事を辞めた後に、転職先について考えました。前の仕事を辞めた理由が将来の不安や労働環境の過酷さからだったために、安定して長い期間働ける仕事を見つけようと思い、周囲の友人や家族などにも相談した結果、医療事務を目指すことにしました。
医療事務なら、需要もそれなりにあり、病院については日本中にかなりの数があるので職を失くす可能性もかなり低いだろうし、安定して定年まで働くことも可能だと考えたからです。
転職をするためにしたこと
医療事務になるために、一番大事なことは資格を取ることです。資格を取らない限り病院の採用面接も受けることさえできないからです。
医療事務については、たくさんの通信講座や教室などがありましたが、私は小さな頃から一人で勉強するのが得意だったことと、できるだけ節約して挑戦したかったので、独学で試験に臨むことにしました。
まずは、試験対策の教材選びから行い、医療事務教材のネットや通信販売サイトなどの評価を見て、高評価のものを買いあさりました。そして、ひたすら何回も読み返し、問題も大量に解きながら頭の中に知識を刷り込むように勉強しました。
結局、勉強開始から試験日までの6ヶ月間で今までの人生で一番勉強し続けて、10冊近い教材をボロボロになるまで記憶しました。
努力した結果、医療事務の資格試験に合格することができ、ようやく転職活動のスタートラインに立つことができました。
病院選び
転職先である病院選びは、その時は実家にすんでいたので実家の近くで医療事務を募集している病院を探しました。
とりあえず、近くの大きな病院のホームページにアクセスし採用情報の欄を見て、募集中の病院に片っ端から連絡をとりました。
結局、3件面接を受けて2件採用の連絡をいただきました。採用試験に合格するより、医療事務の資格試験の方がとても大変で難しいように感じます。
今の職場で働いてみて
前職とは全くジャンルも違うので比較することは簡単ではないですが、労働環境についてはかなり改善されて、この職場なら一生続けることができると感じていますし、そう感じることが出来ただけでも幸せなことだと感じています。
医療事務については、資格試験は勉強しなくてはならないし、もちろん落ちる人もいるので簡単な道ではありません。
ただ、私の経験からの意見ですが、資格試験にさえ合格できれば働き先となる病院はかなりの数ありますので、医療事務として病院で働くことができる可能性もかなり高くなるのではないでしょうか。
最後に
転職するということは、現職を辞めるということなので、かなり思い切ったことだと考えてしまうと思います。
しかし、現職の労働環境が悪かったり、周囲の人間関係に恵まれていなかったり、いわゆるブラック企業だったりした場合、仕事を辞めて転職活動をするよりも、劣悪な環境で定年まで働き続ける方が勇気のいることだと思います。
自分のやりたくない仕事を我慢して何十年も続けて後悔するより、努力して転職し、自分が本当にやりたい仕事に就くことができれば、幸せな人生が待っています。