初めて働いた職種はホテルのウエイターでした
高校を卒業して最初に就いた仕事はレストランでのウエイターの仕事でした。正直どうしてもこの仕事がしたかったというわけではありませんが、地元のホテルということと正社員として給料も安定していたので働くことになりました。
接客業の仕事を選んでおきながら言うのもおかしいですが、人とコミュニケーションを取るのがとても苦手でした。
最初はお客さんに挨拶も緊張して言えず毎日のように怒られていました。
しかし働いていくうちにコツを少しずつ掴めてきて、なんとなくお客さんがどうしてほしいかというのが分かるようになってきて、仕事をしていくうちに充実感とやりがいを見つけることができました。
接客業はこうしていたら間違いないというのがない職種だと思います。いろいろなお客さんがいますので、それぞれ対応も変えていかないと不快に思われることも良くありました。
2年過ぎたときには、それなりに責任ある仕事も任されて残業も増えていきました。今までも大変でしたが、お客さんに、ありがとうと言われた時には頑張ろうという気持ちになって働いてきました。
しかし、この頃には自分のストレスや肉体的疲労も、知らず知らずのうちに限界に近かったと思います。
もうお客さんのことを気遣える余裕は全くなくて、一度休みの日に、じっくりこの仕事について考えて見たら、もう働いていくことは限界だと思いましたので仕事を辞めることにしました。
次に働いたのも接客業でお花屋さんでした
職場を辞めてからも中々仕事を決められずにいて、どんな仕事をしたいのか毎日考えていました。はっきりと答えは出ずに、半年ほど立って転職した職種はまた接客業でした。
お花屋さんで働くことにしましたが、今までのホテルの時の接客とは全く違っていて、とても新鮮だったのは今でも鮮明に覚えています。
やはりお花屋さんでも様々なお客さんがいましたが、ウエイターとして働いてきた経験が生かされてるなと実感できる瞬間が何度もありました。
今までのホテルで働いていた職場とは違っていて、アットホームな環境も自分にはとても合っていました。
ホテルでは5年間働いて、お花屋さんでは8年間働かせてもらいましたが、今でも自分にとっては大きな経験と財産になっています。
お花屋さんを辞めて営業職の仕事へ
お花屋さんは本当に自分には合っていて楽しくて、やりがいのある仕事でした。
しかし正社員ではなく、パートタイマーのような待遇で8年が過ぎていました。仕事は楽しいが、将来に不安を感じるようになって、オーナーとも話し合って仕事を辞めることにしました。
とても辞めるときは辛かったですが、今となってはあの時辞めて今の仕事に就いて、本当に良かったと思っています。
今現在の仕事は病院関係の営業職です
お花屋さんを辞めてからは、次で働く仕事で身を固める覚悟で転職先を探していましたが、中々仕事も決まらず悩んでいました。
この時期は今までよりも深く考えすぎてしまっていて、中々やりたい仕事も見つからずの日々でした。そんなときにホテル時代の同僚から、接客業の経験が長いんだし優しい雰囲気があるんだから営業職とかで働いたらいいのではと助言してくれました。
確かに接客業関連の仕事はしていましたが、人とのコミュニケーションを積極的に取るのは、この頃でも苦手でした。営業職ももちろん接客業ですので大変かなという不安もありましたが、ウエイターほど接客しないような仕事があったので、面接したところ採用されて今に至っています。
自分でいうのもあれなのですが、今の営業職が今までで一番自分に合っているなと思えていますし、周りからも今の仕事がとても向いてるねと言われています。
今の仕事も接客する機会はありますが、今までのように常に接客をするわけでもないので、この感じが自分にはピッタリでした。
今までの少なからず身に付いてきた接客のノウハウを、うまく生かすことができていると思います。
何度か転職を経験してきて思うことは、自分の頭の中で、この職種は向いていないだろうなと思う仕事が、実際に働いて見ると自分には合っているなということが多くあるということです。
自分で向いているかもしれない職種を、自分の想像だけで潰していくのではなく、まずはいろいろな仕事をする機会があったら、まずは何事もやってみる大切さを知っていてほしいと思います。
転職を経験しないで、最初に就職した仕事を定年まで働き抜く方ももちろん多くいるでしょうが、いろいろな職種を経験することは、自分の人生において貴重な財産に間違いなくなると思います。
仕事は様々な職種があって無限の可能性を秘めています。人生においても仕事をしている時間はとても多いので大事に仕事と向き合ってほしいと思います。