とにかく自分の為のお金が欲しい!
そんな高1の夏休み、プールの監視員のアルバイトを始める。
全身真っ黒に日焼けしながらたくさんの仲間と出会って、言葉づかい、チームワーク、お客様への対応、人を守ること、、、体はしんどい時もあったけど毎日楽しく一生懸命働いた。
夏が終わる事が寂しいと感じた程のめりこんだ。
声を出すこと、体を動かすこと、人と接すること。これが自分の基本となった。
次に挑戦したのはスーパーのレジ。
商品の分類を覚えてレジ端末をうつ。慣れてくると自分のなかで速さを極める。立ち仕事だが苦にならなかった。クレームの対応も少しずつ学ぶ。
「お金」を扱うことで自分の責任感への意識が高まった。
品出しは丁寧にスピーディに!を心がける。
そして以前から洋服に興味があったため衣料品店での販売員を始める。
商品の知識、縫製の技術、受発注、売り場形成、接客スキルの向上。好きな分野だけにどんどんと身についていった。ここでは社員にならないかと誘われたが断った。
外資系アパレルブランドに就職
ずっと好きだった憧れのファッションブランドへ!
今までの経験を武器に飛び込んだ先は年功序列などがない世界。自分の頑張り次第で上昇して行ける。そして報酬も伴う。チームでの戦いよりも個人戦。
日々やりがいがあり、シーズンごとの売り上げ商戦も燃えた。
しかし嬉しい反面、、、少しずつ競うことに疲れる様になってしまい、5年程で退職した。
きっと、そのブランドを売るより、買う方が好きだったのかもしれない。
それでも接客業から離れない
ショップの店員、居酒屋の店員、レンタルビデオ店員、おもちゃ屋の店員、旅行代理店での手配業務、、、人と対面し端末を動かしお金を扱う。時には事務処理の作業まで。
どうしてもこの業種に留まる自分がいた。
過剰シフトで疲弊しても年中客のことを考えようとも、帰宅が遅くなろうとも、この分野の求人以外は全く興味がなくずっと狭い世界で同じことを繰り返していた。
人ではなくモノと関わる仕事
そんな自分に嫌気が差していたある日、一枚の新聞折込求人チラシが目に入った。
物流センターでの仕分け作業。短時間で高額。接客で神経をすり減らす事もなし。全然未知の世界だけどとにかく働かないといけないので飛び込んだ。
始業のベルがなると作業場まで誘導されとにかく黙々と荷物をカートに分ける。ミスが無い様にサポートを受けつつ、終業のベルがなるまで必死。
そして終わったら即撤収。いままでとは全く違う世界。
会話もなく集中して作業をしてやりきった感じで肉体労働とはこういうものかと思った。物流というと何だか面白みもなく難しいイメージがあったが、それが良い意味で覆された。
たくさんの荷物がここからスタートしてみんなの手元に届くんだなとゲートに着いているトラックを見て思った。
表に出ない仕事ほど実は自分達にとって重要なのかもしれない。
そんなこんなでルートドライバーに
安全運転でお客様のもとに荷物を運ぶ。でも一緒に気持ちもこめて。
人と接しすぎずに関わっていける。感謝の言葉ももらえる。いろいろと経験してきて最後に行き着いたのはこれだった。
こんな仕事をやるとは夢にも思わなかったけれど今までのことを活かせてやりがいがある。
ただ運転業務が向いてないと事故を起こしたりするし、天候や道路の状況によっては機転をきかせなければいけないので案外頭を使うことを知った。
自分の転職についてのまとめ
転職は何度しても得るものがあればそれでいいと思う。
雇用の形態がどうであろうと働いているのには変わりないし、内容も挑戦してみないとわからない。そしてそれぞれのやりがいと誇りがありメリット・デメリットも絶対に存在する。
自分の譲れない条件をもとに、今現在の世の中の流れ、必要とされている物事などをキャッチするアンテナを敏感にしてれば転職も怖くない。
仕事を変えてしまうと後戻りができないがそのぶん前に進めて視野がひろがり違う自分に出会える。ひとつの仕事をずっとしていくひともいれば、何年か置きに新しい所へ動き出すひともいるわけだから間違いなんてない。
自分に合った求人を
本当はこれが一番重要かもしれないのだが、自分がその仕事をしている姿がイメージできなければ応募はやめたほうが良い。インターネットか求人雑誌の写真つきだと詳しい部分まで想定できる。
ハローワークは、労働省に?登録されている職種・業務内容で分類されてしまっているので活字での情報がメインとなり難しく捉えてしまったり、イメージとのギャップがあることが多いです。窓口を訪ね、これもまた自分にあった美容師をみつけるような感じで自分にあった相談員を見つけると良い道が開けていくのではないかと思う。
過去にそんな経験があったのでハローワークに行かれる人はそちらも重要視して行ったほうが良い。