前職は大手損保の受付センター
前職の仕事内容
コールセンターの受付員として働いていました。大まかな内容としては、交通事故に遭遇した顧客から、「今後どういったことをすればいいのか?」という質問に答えることと、事故の状況を詳しくヒアリングし、事故の受付の票を起票するという業務内容です。
まず「事故の後の流れ」について、交通事故というのは日本全国津々浦々で発生していますが、日本の人口あたりに直すと、半数以上の人が遭遇しないまま一生を終えると言っても過言ではありません。さらにその中で運転免許を持っている人口を考えると、一生に一度、あるかないかのアクシデントになります。
当然、どこに連絡すればいいのか、事故の相手とはどういう話をすればいいのか、ということが頭に入っている人はごくわずかです。
(むしろ頭の中に入っているのは私たちのような損保業界の人間か、それか交通事故を多く起こしている保険会社から見るとあまりありがたくないお客様と言えます)
では事故を起こしたら、どうすればいいのか
①まず、ケガ人の確認
これは基本中の基本だと思いますが、人命が何よりも優先です。
お互いにケガがないか、外傷がなくても気分が悪くなったりしていないか、頭を打っていないか…事故直後は興奮している例が多いので、一晩寝て起きた後に違和感が出ないとも限りません。「いいよいいよ大丈夫だから。お互い安全運転で!それじゃ!」で済ますのは愚の骨頂です。
②渋滞・二次事故を防ぐために車を安全な場所に移動する
警察が来るまで車を事故直後の状態にしておきたいという気持ちはわかりますが、
渋滞や二次事故の原因となってしまうので、まずは車を安全で交通の妨げにならない場所へ移動させましょう。エンジンがかからないとかパンクをしていないかとか、自動車が自走可能かをチェックするのも忘れないようにしましょう。(これについては別の理由もあります)
③警察に110番通報する
事故があったことを通報します。その時、事故現場付近に電柱があれば電柱の住所表示を見ますし、一番手っ取り早いのは自動販売機です。自動販売機の右下または左下に貼ってある銀のステッカーの名前は、その名も住所表示ステッカーといいます。自販機を探すのがおすすめです。
④自走可否を確認する
ここで自動車保険の出番です。もしあなたの自動車保険契約にロードサービスがついていて、車が自走できない場合、知り合いになんとかしてもらうとか警察の提携業者に任せる必要はありません。遠慮なく保険会社の24時間365日営業のフリーダイヤルへ連絡して下さい。
自動車の搬送はもちろん、契約内容によっては代替の交通費・臨時の宿泊費なども保険のロードサービスからお支払いできますし、等級には影響がないところがほとんどです。
⑤警察の現場検証が終わったら、事故相手と連絡先を交換します。
過失割合の示談については完全な民事行為で警察は介入しません。
事故原因を検証するのは大事ですが、事故現場で「事故の責任はあっちが悪いからですよね!」とか保険会社に「事故の原因は相手方だと警察が言ってましたよ」など言われても、正直その後の展開に関わってくることはほぼなく、正直不毛な言い合いに終始するでしょう。
交通事故が起きることも、起きてしまった事も仕方がないので、円滑に事を進め、お互いが一日も早く日常生活に戻れるように努力をするのがベターです。
⑥相手と別れた後、もしくは自宅についた後に保険会社へ連絡
実際に相手方(保険会社もしくは本人)と交渉する保険会社の担当者、お客様からの立場からみると相手との交渉担当・保険金の支払い担当は基本的に平日しか動いていません。なので事故の現場で「相手と示談交渉をし過失割合を即決する」というのはできません。
一部可能な保険会社もありますが、相手があることなので相手方が相手の保険会社を通さず、その場で示談交渉に応じるようなレアケースでもないかぎり話が進むのは次の日からです。なので、保険会社への連絡というのは現場処理が終わってからでも問題ありません。
前職を辞めた理由
交通事故が起きやすいのは夕方と土日、大型連休。つまり世間が休みだったりゆっくりする時間・時期が損保のコールセンターの繁忙期です。なので土日祝日は出勤で、夜は22時・23時までというシフトがざらにあります。
そうした形で生活リズムも不安定になり友人が少なくなっていくという環境にだんだんとわびしさを覚えたのと、事務処理能力に関しての評価制度もなく、アルバイトとしては比較的高給ではありましたが昇給がない現状に不満をおぼえ、転職を決意しました。
現職は保険代理店の営業
現職を決める上で重視したこと
土日祝日にしっかり休めて家族と過ごす時間をとれること、そして保険業界の知識を活かせること、収入がもっと上がるよう正規雇用を重視しました。
使った転職サービス
主に使っていたのはエンジャパンです。
今の職場で働いてみて
土日祝日がほぼ完全に休めるようになりました。年に3~4回は土日出勤する場合がないわけではありませんが、代休は当然取得できるのでワークライフバランスが取れていると思います。だた、福利厚生の面に関しては中小企業ですので、前の職場のほうがよかったですね。
まだ若干現職に慣れてない部分もあるので、これからだと考えています。