前職は大手企業の営業事務
営業事務の仕事内容
前職は、そもそも事務職ということで就職したのですが、内定してから試験があり、どの部署に向いているかなど適性をみられてから配属が決まりました。そこで、私は営業事務に配属されました。前職はメーカーだったのですが、営業事務では、基本的には営業の男性がとってきた仕事をパソコンを使って処理することでした。(工場に発注したり納期をやりくりしたり)
ですが、こういった事務作業だけではなく、直接お客様からかかってくる電話をとるのも私たちの仕事でした。それは、営業マンにとりつぐだけの電話から、直接注文の電話、納期遅れのクレーム、商品についての問い合わせなど様々な電話があります。さらに細かいことを言うと朝早く言ってみんなの机を拭いたりというような雑用もありますし、工場への研修やお客さんへの訪問などの外出もありました。
営業事務を辞めた理由
やめた理由は身心ともに疲労がたまり体調を崩したからです。商業高校を卒業して、学校で習ったことを活かせる職場に、と思い事務職に入りましたが、想像していた事務とはだいぶ違ったような気がします。仕事内容でも触れましたが、電話対応が非常に多く、その内容も様々で、しかしどんな電話にも対応しなくてはいけないので、商品の事をきかれたら、分厚いカタログをひぱりだして、商品について詳しくもないのに調べまくって応えて、なんてことをしていたら本来の作業であるパソコンの事務処理が全然すすまない、という状況でした。
商品の納期に関して営業マンと工場の板挟みにもなるし、本来の仕事よりも他の所に時間も労力もとられて一日があっという間に終わってしまう、と言う感じでした。残業は当たり前、いつも家に帰れるのは真っ暗になってから、という生活を続けているとある日耳が急に聞こえにくくなり、病院でストレスによる自律神経失調症だと言われました。ずっと不満があったので、これを機に転職を考えました。
現職は市立図書館の事務員
現職を決めるうえで重視したところ
前職が私にとってはとてもハードだったので、転職する時の職探しで重視したのは、自分の身を削るほど大変ではないこと、です。こう言うと世の中の働いている人に怒られそうですが、私は仕事は体調を崩してまで、心をなくしてまでするものではないと思っています。ずっと同じ仕事を続けようとも思っていません。女性の人生はやはり結婚、出産などがあり次々と目まぐるしく環境が変わっていきます。それに対応もしなくてはいけないので、この転職を決める時も、とりあえず結婚するまで、というつもりで苦のない程度にお給料をいただける仕事を探しました。
使った転職サービス
街中に置いてある求人雑誌なども目にとまると見ていました。最終的に今の仕事を見つけたのはハローワークでの求人です。
今の職場で働いてみて
慣れるまではやはり緊張感もありましたが、前職と比べると、比べものにならないくらい心と体にやさしい環境です。前職のように朝早くきて仕事をする必要もないですし、残業もまったくありません。決められた時間に朝むかい、定時になって気持ちよく退社します。残業するほどの仕事量もないですし、急に無理な量の仕事をお願いされることもありません。雑務もなく、求人に示されていた仕事内容に偽りもなく、優しい回りの人に教えてもらいながら温かい気持ちで仕事が出来ています。おかげで体調もよくなり無理なく日々を過ごせています。
ただ現職のネックは、お給料が安いことです。求人を見た時点でそれはわかっていたことではあるのですが、仕事が楽な分、一般的な企業と比べてもかなり安いです。でもそれは前職の辛い日々を経験していると、これでよし、と思えます。高いお給料をもらっても体調をくずし心もなくすような日々よりも、お給料が安くてもゆとりを持って働けて、人の優しさ・温もりを感じられる現職は私にはありがたい職場です。
もうひとつネックなのは、この仕事は期限が決められているという事です。募集の時から、いつからいつまで、と定められていました。その期間が半年だったので短いな、とは思いましたが、これを逃していい仕事が見つからずしばらくフリーターになるのも困りものですし、色んなことをやってみようと言う気持ちで応募したものです。しかしこれはネックであり、メリットでもあるかな、と思っています。なぜならどんな職場だって入って見なければわからないからです。求人票にはすごくいい条件、いいことが書いていても入ってみるとブラックということもあります。でも一度入るとなかなかやめにくいものではないでしょうか。そんな中初めから期限が決められていると、気持ちは楽ですよね。今回の場合はいい職場だったので期限付きは残念ですが、結果的には身心ともに解放されていい期間を設けることができた転職だと思っています。現状がつらいときは転職を考えることはいいことだと思います。