【転職はあきらめなければきっとある】会社倒産を経験して

広告会社の商品開発部にいました。社内プレゼンテーションし、社長の了承を得れれば社外用の企画書を作り、営業さんと取り引き先に見せに行き、了承を得て試作品をつくり、工場と相談し本作品に取り掛かり、完成、発送。これの繰り返しです。人気の商品などもチームで作れて順調に行ってました。




まさかの倒産

人気商品などのおかげで売り上げも伸びていき、広告の仕事も元々安定していましたので、会社の資金が増えたのをいい事に社長が医療の研究開発に手を出しました。研究には長い時間がかかります。元が取れるまで会社の体力が続かず倒産。

何がしたいのかわからず迷子状態

広告会社で働くのがずっと夢でした。夢が叶い必死で働いてきましたが突然暇になり、とりあえず自分を見つめ直してから再就職しようと思いました。

家賃がもったいなかったので実家に戻りました。母は大歓迎でしたが、父は「働かないやつは出ていけ」とカンカンでした。「次の事を考えて就職したら出て行くから」と説得して実家に戻りました。

就活と自分探しの日々

広告会社に執着心があり、広告会社から求人はないかと探していました。しかし、4大卒の求人しかありませんでした。

私は専門学校卒で。なかなか厳しい状況です。前の会社には、はじめ営業事務で入り、営業事務の仕事をしながら制作チームの人に企画の話をしたりしていました。イベントがあれば仕切らせてもらったりしているうちに商品開発部が出来たので、チャンスとばかり開発部への移動を願いアシスタントから開発部員と昇格しました。

倒産した後、また中小企業に入り再び営業事務から頑張る気力はなくてできたら大企業で頑張りたいと思っていました。

なぜ、大企業が良かったかと言うと、1.安定 2.福利厚生 3.給与です。

中小企業だから潰れたわけではありませんが、大企業だったら倒産のリスクも低いと思いました。また、今までの会社は福利厚生といえるものは、年1回健康診断が受けれる事とリゾート地のマンション(一箇所)に低価格で泊まれる事です。

入社当時の私はこれでも大満足でした。大企業の福利厚生の実態を知らなかったから。後は給与です。広告会社は納期がある仕事です。ミスが発覚してやり直しになったりクライアントが無理を言ってきた場合、元々短い納期がより短くなり残業の日々。

残業代は微微たるものですし、基本給も専門学校卒では大した事はなくボーナスも同じに低いです。忙しいのはガマン出来ても給与が低いのはなんとかならないかといつも感じていました。

新たな雇用形態

年齢的な事、専門学校卒という事で理想的な職場には出会えず、仕方ないのでアルバイトで繋いでいました。長くは続けられないので、単発のアルバイトです。図書の梱包やCDのセット組、コールセンター、ティシュ配り。1日で8千円から1万円くらい稼げました。

実家なら安く暮らせるしこのままフリーターでも生きていけるかなと甘い考えがよぎりましたが、父に「働かないやつは出て行け」と言われていたので就活は続けていました。

当時、働かないやつ=非正規雇用だったわけで。今の時代は、働かないやつ=ひきこもりなんでしょうけど。ですから、ひたすら正社員にこだわって職探しをしていました。

しかし、単発のアルバイトをしているうちにコールセンターもティシュ配りも広い意味では広告業なのでは?と思ってきました。広告が好きだけど、広告会社にこだわる必要はないのかも知れない、何かを伝える仕事が広告なのかも知れないと考えはじめました。
そんな時に電通の系列の派遣会社がある事を知り、電通には専門学校卒では入れないけど、派遣会社ならばチャンスがあるかなと思い面接を受けてみました。

派遣社員も狭き門

派遣社員は、登録だけなら誰でも出来ます。しかし、働きたい会社の望みが高ければ高いほど狭き門になります。電通系列ですので電通で働くのが一番手っ取り早いのですが、電通の募集は一般事務でした。専門職で給与が良くなければボーナスのない派遣社員では生活するのが厳しいのです。

専門職での募集

ある大企業の案内係の求人を見つけました。案内係といっても受付嬢ではなく、訪問客を相手に会社をPRする業務でした。

大企業ですので、事務仕事、電話とりなどは一切しなくて良いと言う事でPR業務に専念できるのです。広報の仕事ですから広告からもかけ離れず、大企業、専門職と理想の職場を見つけました。

選考

書類、面接、テストを受けて大企業の担当者に上位の何名かを見せてそこから1人にしぼり合格という狭き門です。書類は、よくある履歴書にそって記入する方式。面接は派遣会社の方と行うラフなもの。

大変なのはテストでした。国、数、社会、理科と一般問題を含むテストとパソコンのタイピングの早打ちでした。これは応募者全員で一斉にテストを行います。パチパチ聞こえるので焦りますが、早打ちには自信がありましたので手ごたえを感じました。

運命の分かれ道

あとは、派遣会社から結果を待つだけ。受かるとは思っていませんでしたが、今まで、アルバイトしながら就活してきたので結果待ちの1週間くらいは遊ぼうと決めて伸び伸び過ごしていました。
しかし、結果は落選です。思い切ってどんな経歴の持ち主が合格したのか派遣会社の方に聞いてみました。そうしたら「理系4大卒の方です。」との事。絶対かなわない相手です。

その時になんで高校の時に4大に入ろうと思わなかったのかと本気で後悔しました。いい会社に勤めたいなら4大卒じゃなければならない事をよくわかっていませんでした。あまりにも無知でした。

成績も悪くなく推薦もとれると先生に言われていたのにも関わらず。そんな事なら今から4大に入ろうかと思いましたがそんなお金は無く、親にも言えず。時代が変われば、4大卒の女子はまた就職が難しくなったりしますが。
女子の4大卒問題は横に置き、また別の仕事を探そうと前を向きました。

前向きに頑張れば報われる

2週間くらいたったある日、派遣社員から連絡がありました。「話があるので来て下さい」と。
そしたら何と、理系4大卒の人が「私には向いていません、辞めさせて下さい」と早くも辞めてしまったそうです。

その企業が理系の会社だった為に理系4大卒の方に決まったものの、実際に勤めたら広報の実績がなく、仕事が出来なかったと聞きました。その企業の方が理系の知識はこちらで勉強する機会を与えるということで広告会社出身の私に白羽の矢が立ちました。年収は前にいた広告会社より上がり無事に転職に成功しました。

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