私は以前勤めていた職場において、いろいろな上司の下で働いてきました。その数約10人。めちゃくちゃ気が合ったり、めちゃくちゃ仕事をカバーしてくれたりといういい上司ももちろんいましたが、今思えば「よく耐えられたな…」というような、はっきり言って超そりの合わない上司もその倍の倍くらいいました。
ただでさえ激務で心も体もくったくた、ストレスも半端ない状況なのに、更に上司から降りかかってくるお小言、思いつき、無理難題の数々。
しかも忙しい時に限って「それ、今じゃなくちゃダメ?」というような、どうでもいいことばかり言い出すのは何故なのでしょうか。
もう当然怒りに燃えます。怒髪天状態。歴代の上司の中には、上司への怒りのためかイライラが抑えきれなくなったのか、部下が何人か辞めているという強者もいました。しかし私は耐え抜くことができました。
そこで、私が上司への怒りを解消するために行った方法をいくつかご紹介します。
司への怒りを解消するために行った方法
同期と愚痴を言い合う
勤め始めた当時はまだ右も左もわからなかった私。例え理不尽なことを言われてもそれが理不尽なのかどうかすらもわからなかった。100%無垢です。しかし仕事を覚えていくうちに気づくわけです。「この人の言っていることはおかしい…」
気づき始めると、戸惑いからだんだん怒りに変わってくるんですね。仕事の邪魔ですから。しかし部署ではまだまだ1番の下っ端の自分が、同じ部署の誰かに「あの上司むかつく」なんてとても言えません。
そこで誰に愚痴るかというと、同期です。唯一今同じレベルで仕事をしているであろう仲間たち。メールで、電話で、遊びに行った時に、あるいは同期会で。それはもういろいろと愚痴りました。そうするとやっぱり同じように皆それぞれの上司に何かしらの不満を抱え怒っているんですね。誰かに聞いてもらうのはいいものです。「私は1人じゃない感」があります。
それに自分以外の誰かに愚痴を言ったり、あるいは相手の愚痴を聞くことで、「あれ、自分の怒りは正しい怒りなんだよな?」ということを度々確認することもできるのもいいポイントです。怒ってると判断が偏ってきたりしますからね。
あとは人の愚痴を聞くことで「あ、自分はまだマシな方だ」と思えたりもします。私の場合は大抵「お前よりはマシだな」と言われる方でしたが…。自分で抱えきれないような怒りなら、誰かに聞いてもらったり、反対に相手の怒りを聞いたりするのがおすすめです。
飲みに行く
お酒を覚えた私が通年行っていた怒りの解消法が「飲みに行く」。単純にして効果絶大な方法です。怒りの頻度が高かったため飲みに行く回数も多く、お金はどんどん減っていきましたが、心の健康はお金では買えません。
心のモヤモヤを解消して、また明日から職場へ向かう活力を得るためであれば、ある程度の散財はやむを得ないでしょう。とにかくいろいろなところで飲みました。
時には人のひしめく立ち飲み屋で、時には居酒屋のカウンターの片隅でひっそりと、時にはワインバル、時にはダーツバー、時にはアイリッシュパブ、時には…と、ありとあらゆる酒の飲める場所で飲んだと思います。
私は酒を飲むと楽しくなってくるタイプで、ビールの中ジョッキを空にする頃には「取りあえず今日のあのことはもういっか。あ、出汁巻き頼も」というように、ほぼ怒りを忘れて酒とつまみのことしか考えなくなるのもよかったんだと思います。
お酒を飲むと怒りが倍増したり、大トラになったりする人にはあまりこの方法はおすすめできませんが、酔うと陽気になるタイプの方はぜひお酒をうまく使ってみてください。
家で思い切り泣く
人は泣くとストレス解消ができるらしいです。ということで怒りが頂点に達しそうになったら思い切り泣いて発散しましょう。ただし、職場で思いっきり泣くとその後の業務や次の日の出社が難しくなってくるので、思い切り泣くのは自分の家でです。
上司の馬鹿野郎!とか何考えてんだあいつはアホか!とか、シンプルに上司への怒りをぶつけながら泣くのもいいと思います。
私の場合は、この涙は上司のせいで流している、と考えるとそれもまた腹立たしいと思えてくるため、上司への怒り以外のことで涙を流してストレス解消していました。具体的には超人気ロックスターになったつもりでお風呂の中でライブを開催し、大熱唱していました。
アンコールの辺りで感極まり、声を詰まらせながら大号泣というのが定番の流れです。恥ずかしくて家族にも言えません。しかし、涙をたっぷり流した後のすっきり感は本当に尋常じゃないです。大人だって泣いたっていいです。自分の家でくらい思う存分泣きましょう。
いちいち真面目に受け取らない
怒っている状態はそれだけでストレスが溜まるものです。そしてこちらが受けているストレスほど、相手はストレスを感じていないものです。それがまた腹立たしいとは思いませんか。
だからこういった場合は、もう相手の言うことをいちいち真面目に受け取らない。そのような方法も有効です。
怒ったって仕方がないのです。相手は何も考えていないのです。その言動をすることであなたがどれだけ怒りに燃えるのか、推し量ることができないのです。
そのような人を相手にどれだけ怒ってみたってはっきり言って無駄です。怒り損です。上司にむかついた時は「この人は前世は人間じゃないから、まだ人間世界のことがわかっていないのだ」と思うことで怒りを散らすような方法がよくネットでつぶやかれていますが、そういうことです。そう思えば怒る気も失せます。
前世が人間じゃない人の言うことはいちいち真面目に取らない、と。自己暗示で気持ちを静めるのも、怒りの解消に使える方法です。
とにかく勉強して文句を言わせない
上司は口を出したい生き物です。
自分のできないことは人に頼まない、という素晴らしい心構えを持ってらっしゃる方もいますが、残念なことにごく少数です。
上司の大抵は自分ができるできないとか、それが可能か不可能かは関係なく口を出してくるのが定番のパターンです。そういう生き物です。
しかし現場を預かっている部下としては言いたいことが山ほどあります。上司のなんだそれ?というような言動を1番スカッと切り崩せる方法は何か。それは自分の知識や経験でもって論理的に説明することです。
上司が部下の担当している業務に精通しているとは限りません。部下の業務に関しては上司が把握して然るべきなのですが、まあそんなケースはあまりありません。しかしこれはチャンスです。上司をこてんぱんにするチャンスです。
実際に現場の業務にあたっているあなたには、上司には負けない知識や経験や判断力が身についてきているはずです。上司に文句を言わせないためには、日々真面目に業務をし、とにかく勉強をして知識を蓄えることが大切です。しっかり説明して「それは無理です」と言うことができたら、心の底からスカッとできるでしょう。
上司への怒りはいろいろな方法で解消しよう
上司が無理難題を言う、上司が仕事をしない、上司がとんちんかんなミスをする…上司への怒りにも様々な種類があるでしょう。私は何度か転職を経験していますが、どの職場でもやはりイラッとくる上司はいるものです。
怒りは抱え込むとどんどんストレスになります。蓄積されたらそのままではなくならないので、早いうちに解消するのが1番です。今回ご紹介した方法の中に活用できそうなものはあったでしょうか?自分にあった怒りの解消方法を見つけて、心も体も健康な状態で仕事に打ち込みましょう。