ブラック企業から転職したからこそ書ける!当時の異常な心理状態と脱却までの日々

私はかつてブラック企業で働いた過去があります。求人票では8時から17時までの仕事でしたが、実際のところ朝の6時半には会社に居なくてはいけない暗黙のルールがあったため、1時間半も早く出勤しないといけませんでした。

もちろん仕事量は膨大でした。しかも19時から始めないといけない仕事もあり、定時の17時に退社するのは夢のまた夢でした。もちろん休憩を取ることも出来ません。仕事が終わるのは早くても23時過ぎ。家に帰ったら、死んだ様に寝るだけ、ただそれだけでした。

そんな日々を送っていると、思考が目の前の仕事で埋め尽くされてしまうんですよね。どういうことかと言うと、「明日、仕事行きたくないな」とか「もうちょっと待遇良くならないかな」とか、普通なら誰でも考えそうな事も考えられなくなるんです。
とにかく辛いとか楽とかそういう概念すらも、消えてしまうのです。「目の前の仕事を片付ける」それを考えていたらいつの間にか1日が終わっているんです。

今考えるとゾッとします。でも、ブラック企業に長く勤めている方の心理ってコレだと思うんですよね。今自分がどういう状況なのか考えるなんて無理なんですよ。そんな余裕も時間もありませんから。
そんな状態で転職なんて選択肢が見えてくる訳もありません。仮にちらっと浮かんだとしても、すぐに仕事と言う濁流に揉み消されてしまいます。




倒れて入院!そこで初めて気付いた、この会社の異常さ

それは、本当に突然の出来事でした。確か午前10時を回った頃だと思います。相変わらず目の前の仕事に忙殺されていて、出来上がった書類を上司に渡そうと立ち上がって歩き出した瞬間でした。

まるで全身骨抜きになった様に体の力が抜けて、倒れると言うよりは、崩落する様に床にひれ伏してしまったのです。私の記憶は、ここで途切れています。

気付いたら病院のベットに居ました

どうやら6時半〜23時までの休憩無し16時間半の苛烈な勤務で私の体は相当なとこまで追い詰められていたようです。考えてみれば睡眠も4時間取れればマシな方でしたし、食事も夕食だけしか食べて居ませんでしたので、当然の結果といえます。私の体重は入社直後の健康診断の時と比べて20キロも落ちていたのです。私の身長は172センチですが、出た数値はなんと45キロ、、

お医者さんは「倒れただけで済んで、不幸中の幸いだったと思うよ。もう少し遅れてたら餓死してたかも知れない。とにかく今日から入院しること!いいね?もう君の体は筋肉も脂肪も何もかも枯渇寸前だからね。」

ここまで言われて私は初めて気付いたのです。「体が餓死寸前まで追い込まれていたのに、なぜその前に気づけなかったのだろうか」と。

 

ここでようやく脳に蔓延っていた仕事と言う麻薬を取り除くキッカケを掴めました。
そして、それと同時に、毎日の様に見舞いにやってきては、「いつから復帰できそう?」と尋ねてくるデリカシーのかけらも無い会社のお偉方

私はだんだんとこの会社に対して、疑問と不信感を抱いて行きます。しかしそれでも「復帰」以外の選択肢を持つまでには及びませんでした。

入院とカウンセリングでどれだけ心が追い詰められていたのか痛感

入院してから、まず驚いたのは幾らでも寝れてしまうと言う事です。
本当に冗談抜きで食事とリハビリとトイレ以外は全部寝ていました。毎日20時間以上は寝ていたと思います。
あまりにも寝ずきていたので、心配になり、担当の精神科医に聞いてみると、「あなたは知らないうちにどんどんストレスを溜め込んでいると思います。脳はそれだけダメージを抱え込んでいたという事ですから、今は生活リズムとかは気にせず思い切り寝てください。まずは、脳を休ませましょうそれが治療の第1歩です。」そう言われました。

その時の私は、あまりピンと来なかったのですが、今となってはその意味をはっきり理解しています。
どう言う事か。

脳は、自ら進んで思考を仕事だけに向けるように仕向けた訳では無いのです。むしろ、苛烈な仕事量をこなす為に消耗覚悟の捨て身適応を余儀なくされていたと言う事です。これでは脳が疲れて当然です。

恐ろしいのは、体の消耗を感じ取れないどころか、脳自身の消耗にすらも気付けないほどに心身を追い込んだ労働環境です。
そんな事を知る由もなく当時の私は、「とにかく精神科医がそう言うなら」と遠慮なく毎日20時間ほど寝て寝て寝まくりました。

そして1週間が過ぎようとした時に変化が訪れます。
気持ちがどんどん落ちて来るようになりました。長いトンネルの中を歩いているような先の見えない漠然とした不安を抱えるようになったのです。「自分はこの先どうなるのだろうか」「いっそ消えて無くなったらどれだけ楽か」など完全に病んでしまいました。まさか寝すぎた事で精神に異常をきたしてしまったのか??

たまらず精神科医に相談すると「これで治療のスタートラインに立てましたね。」と微笑みながら語りかけてきました。私は肩透かしを食らったように呆然としてしまいました。そんな私を安心させるように続けて

「良いですか?今あなたが感じている不安や焦りこそが本来脳が伝えたかったSOSなんです。今までのあなたは、そのSOSすら発信出来ない精神状態でした。それはとても危険な事なんです。痛覚や心理的な苦痛を感じ取れないと、本当にあなたが、知らない内に死んでしまう危険が高まるんです。ですから、どんな形であれ、SOSを発信出来る様になったのは前進ですよ!たくさん寝た事で脳が少し回復して、今の状態を見極め、不安という感情によって、SOSを出せたんです!これからは、SOSをしっかりと受け止めて解決できるように一緒に頑張っていきましょう!」

私は思わず泣いてしまいました。そうだったのか。これが本当に自分が、自分の脳が伝えたかった本音なのかと。その瞬間に一気に溜め込んでいた物が溢れる出た感覚を持ったのは今でも忘れられません。

もちろん、気持ちは落ち込んだままですし、相変わらず漠然と強い不安感に煽られ続けてますが、それでも、脳がちゃんと危険を知らせてくれる事が出来てるようになった。異変に気付けるようになったのは私にとってそれらを克服するには十分すぎる程の希望の光でした。不安さえ感じ取れれば、誰かに助けを求める事もできるし、プロである精神科医に話すこともできますから。

その後はカウセリングを頻繁に受け、気持ちの落ち込みもだいぶ解消されてしました。気持ちが楽になると今度は筋力回復の為のリハビリの効果をしっかりと体感できるようになるんですよね。

言い方を変えると体の疲れをしっかり感じ取れる様になりました。本当に嬉しかったです。これが出来なくなったばっかりに私は餓死寸前まで行ってしまった訳ですから倒れる直前までとは明らかに動きが軽くなりました。同じ歩数にしても本当に歴然の差でした。

そうして自分と向き合える様になり、出した結論は転職でした。

私は入院生活の中で自分に問いかけてみました。この後会社に戻り、あの日々を過ごす事をどう思うか。
答えは明白でした。私の脳と体は「絶対に戻るな!戻らないでくれ」と語るかのようにSOSを出しました。そして私自身も戻る事は考えられないと思っていましたので決断しました!「転職しよう」と

まとめ

この時の判断は今でも正しかったと胸を張って言えます。ただ、もし「転職」という概念が最初からあれば、もっと楽だったのではと今でも思い返します。
自分の体験談は極端すぎるのかも知れません。しかし、多かれ少なかれ自分のSOSに気付かないという事は誰にでも起こり得る事ではないでしょうか?
ですので小さな疑問でも絶対に無視せず、向き合う事を実践して欲しいです。そして、もし転職というワードを浮かべたならば行動あるのみだと思います!私のような体験をする前に是非、ご自身と向き合ってみてはいかがでしょうか。

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