転職時に確認すべき項目3選!

「あの同僚、上司が嫌だ」「給料が上がらない」「残業が多い」など、もう転職してやる!と思う理由はたくさんありますよね。でも本気で転職しようと思った時、ちょっと考えてみてほしいのです。

転職で必ずしも当たりクジを引いて、転職して良かった!となるとは限りません。もちろん転職先のホームページを見て企業情報を確認し、面接で上司や社長と話しをして、職場の雰囲気を確認し、ご縁があれば入社ということになります。

私も前の会社には給料と方針に不満があり退職をして、新しく転職先が決まった時には「あー良かったぁ~、これで一安心。新しい職場で頑張ろう!」なんで思っていました。あの時の浮かれていた自分を蹴り飛ばしたい!!

転職先はなんとも居心地の悪いカスみたいな職場でした。こんなことなら、前の会社の方が良かったと後悔しました。この経験を通して、転職時に確認しておけば良かったと思うことをご紹介します。




会社(事業部)の離職率と離職理由を確認

面接日は職場ぐるみで猫をかぶっている

面接日は職場ぐるみで猫をかぶっていると思った方がいいですよ。
今勤めている会社へ面接に行った日のことを思い出してみてください。「ドキドキしながら面接に行ったけど面接官も話しやすいし、明るい職場で雰囲気良さそう♫」なんて思いませんでしたか?当たり前です。会社の評判に関わりますから、そりゃ感じ良く見せるでしょう。複数回、会社を訪れたとしても、それだけでは本当の職場の雰囲気や人の良さは分かりません。

素敵な職場のアピール

実際、私は転職前に人事に携わり面接官をしたことがあります。早い段階で内心「この人は不採用だな」と思っていても、最後まで感じ良く、熱心に親身に話しをします。店舗見学がある時にはスタッフに周知し、元気に挨拶するよう指示したり、「現場の声としてやりがいを熱く語ってね!」なんて美談を聞かせるように仕向け、素敵な職場をアピールしました。所詮、入社してみないと本当の職場の様子は分かりません。

離職率と離職理由を確認する

そこでぜひ確認してほしいのは、会社の離職率と離職理由です。よく転職サイトの会社紹介に、「人が辞めない会社」「離職率が低い会社」なんて仲の良さ、人の定着率をアピールしているのを見たことありませんか?それ、疑った方が良いですよ。

私が転職した会社は離職率がほぼ0%とホームページに載っていました。社長曰く、今までに正社員が1人しか辞めていないから、ほぼ0%は嘘じゃないそうです。いやいや!計算おかしいから。実際設立してまだ3年ほどの歴史の浅い会社でしたが、離職率は正社員のみのパーセンテージで、アルバイトは含まれていなかったのです。

正社員はスタッフ総員数の10分の1ほどしかいなかったですし、実際アルバイトは入れ替わりが激しかったです。離職理由は体調を崩してなどそれらしいものでしたが、本当はどうだったか分かりません。退職者の多くは人間関係が原因だと言われています。面接官に聞いて正直な答えが返ってくるとも限りませんが、突っ込んで聞いて確認した方が良いと思います。人が多く辞める会社には絶対に何かあります。

行動指針があり評価基準は明確になっているか

私こんなに頑張ってるのに認めてもらえていない!ちゃんと評価してもらえていない!と不満に感じることはありませんか?それは評価基準が明確になっていないからかも知れません。
私の転職前の会社にはクレドがありました。クレドとは「志」「信条」という意味で、経営理念を元にした行動指針を示したものです。例えば

  1. 私たちは◯◯を目指します。
  2. お客様に◯◯であることに努めます
  3. 常に◯◯を考えて取り組みます

などなど。なぜこれが大切かというと、まず経営理念を体現するために自分が日々心がけるべきこと、やるべきことが明確になるため仕事がしやすくなります。そして、これが体現出来ているかどうかが評価基準の1つになります。

社員の実績を評価する時に、売り上げや会員数など数字で分かるものは評価しやすいですが、誠実にコツコツ頑張ってますという姿勢や態度は数字にできないんです。でも一番見てほしいところでもありますよね。これが、クレドまたは評価基準として明確になっていることで正当に評価されていると感じることができるのではないでしょうか。

転職後の会社にクレドはなかった

転職後の会社では経営理念はありましたが、クレドありませんでした。半期ごとの評価は自分が立てた目標をどれだけ達成したかのみ。自分で目標を立てるということは、個々で内容は違うしボリュームも違います。私はなるべく数字化できる目標を立てましたが、他の人の目標は分かりません。正直、日頃の評価は上司の好き嫌いが大きく左右していたと感じています。それって正当な評価とは言えませんよね。

また、あの人の意見がいつも通って、私の意見は反対されるなんて感じたこともありませんか?仕事の考え方も人によって違って当たり前です。アイデアの良い悪いはあくまで個人の判断です。企業理念に沿っているか、行動指針に則っているかで見極めるべきです。

クレドが無い会社を否定するわけではありませんが、もしあなたが会社に正当に評価してもらいたいと思っているならば、評価基準が明確になっていることを確認することをお勧めします。会社にいる以上、業績を上げることも大切です。でもいくら業績が良くても人を馬鹿にして働く人だけが良い評価を受けるなんて納得いきませんよね。業績も仕事に取り組む姿勢も平等に評価してくれる基準があることは大切だと思います。

充実した研修制度があるか

「やって覚えろ」の時代はとっくに終わっています。それなのにも関わらず、簡単な研修しかせずその後のフォローもないまま新人の研修期間を過ごしました。もちろん現場で経験を積むことは大切です。固定観念に囚われず自分なりのサービスを考え、力をつけていくことも大切です。でも私はこう考えます。研修は成長のための最低限の基礎だと。どんな頑丈な城も土台が弱ければ崩れます。私は研修のメリットについて以下のように考えます。

  1. 基礎が身につく
  2. 業務の質を均一にする
  3. 共通の認識ができる

自己流で身につけたやり方は他の人が行っても同じ成果を出せるとは限りません。でも研修があることで業務のやり方が分かる、出来るようになり基礎が身に付きます。

そして人によって異なりがちな業務の質を最低限は均一化できます。もちろん基礎をさらに発展・改善していくのは良いことです。しかし基本はこうだよね、という共通認識があるって大事です。みんな自分が正しいと思いがちですから。

特に自我が強い人や経験値を積んできた人ほど、そう思いがちですよね。自分のやり方が正しいかどうかではなく、会社の経営理念や方針に沿った基本を忘れないためにも、土台となる研修の役目は大きいと思います。

転職前の会社は研修制度もしっかりしていた

転職前の会社は研修制度もしっかりしていました。行動科学を取り入れて、望ましい行動がリスト化されていました。みんなが理論的に成功するための努力をしていました。リストについては細かすぎて苦手と感じる人もいましたが、研修という面でも評価という面でも役に立っていたことは確かです。転職後、何もない状態での新人期間を経験して見て、これほど違うのかと実感しました。

ある程度社会人経験を積んでいますから、決して指示されなければ来ないということではありません。私が取った行動に対して、それって違うと思うんだよねと指摘されても、違うと思うなら取るべき行動を明確にしてくださいって思うんです。上司の価値観と違う=私の判断が間違っているで指摘されても改善のしようがありません。共通の知識、認識を得るために研修制度はしっかりしていた方が良いと思います。

まとめ

転職後、私がいかに井の中の蛙、大海を知らずだったかを知りました。前の会社にも不満はありましたが、転職後の会社に比べたらしっかりしていて一緒に働く人も良い人たちでした。恵まれていることに気が付かず、自分が甘かったと反省しています。

社員が働きやすい環境を作ることは会社の義務だと思っていますが、仕事をする上で感じる不満全てが会社の制度や周りの人の責任だとは思っていません。その会社を選んだのは自分、入社後にどう考えて行動していくかも自分です。だからこそ、会社を見極め、少しでも良い会社に転職したいものです。

今回記載した内容は、今後、自分が楽しくやりがいを持って働くために、会社に求める条件でもあります。少しでも良い会社に巡り会えるように、ぜひ皆さんも働く上で大切にしたいことを考え、その会社に何を求めるのか考え、良い転職をしてください。

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