前職では大手芸能事務所に所属してマルチタレントとして活動をしていました。
マルチというのは、活動の範囲が広がり良い面が多く感じられますが、自己で決定権できることがなく、将来のビジョンも瞑想してしまいました。一度きりの人生のチャンスを逃してしまうと思い、思いきってフリーモデルに転職しました。
前職は大手芸能事務所のマルチタレント
前職の仕事内容
大手芸能事務所に限らず今はマルチタレントを所属させたい芸能事務所が多いと思います。理由は単純で、そういう市場が広がりつつあることと、マルチに活躍できるほうがメディアへの出演度も上がり収入が増えやすいからです。
私は女優に憧れて、某芸能事務所にオーディションに勝ち抜き所属しました。
自分のしたいことは、オーディション中にも何度も伝えていたので、当然その仕事が出来るのだと思っていましたが、いざ当てられた仕事はアイドルになることでした。丁度時代はAKB48の成長期でアイドル戦国時代とも呼ばれていました。
とりあえずアイドルといえば、多くのテレビに出演できることも間違いありませんでした。事務所が大きかったのでタイアップもあり、仕事は途切れませんでしたが、自分の夢とは別の仕事であることには変わりなく、このままで良いのかつねに不安でした。
前職を辞めた理由
一番の理由はアイドルであることで、恋愛を控えるよう指示されたり、露出の多い衣装でステージに立つことが多かったり、アイドルの形が変化してファンと握手会をすることが当たり前という時代で、その場ではファンの方々と楽しく過ごせても、やはり自分のしたいことに近づいていかない感覚や、別のイメージが定着してしまうことにすごく不安がありました。
今後についての話し合いや生活のフォローはしっかりとしていましたが、おそらく大手芸能事務所であるほど、昔ながらの手法で進めることが多くしばらくは自分のやりたいこと以外やるのも仕方なく、有名になれば自分のしたいことができるようになる。という話でした。
辛抱強くない私にとって、傲慢かとも思いましたが耐えらず悶々と日々を過ごしていました。ある時このままでは自分のチャンスを逃してしまうと思いやめることに決めました。
現職はフリーモデル
現職を決める上で重視したこと
大手芸能事務所をやめることには大きな覚悟が必要でした。
なので一度きりの人生であることを心に何度も言い聞かせ、次は必ず自由に自分のやりたいことだけをする。と決めていました。
某芸能事務所を辞めてから、フリーになり自由を手にいれたのですが、急にフリーになったところで年齢も若く、人脈もなく仕事があるわけがありませんでした。2年ほど休暇も含め悩み、ネットで調べたり、本を読んだり、フリーで活躍する知人にどうやったら仕事ができるのか聞き自分なりに考えたところ、やはり現在の日本では多くの仕事は事務所を通してオファーされているということでした。
芸能事務所にはいらず、どうやって事務所を通して仕事を取るか、調べぬいたところどうやら、モデル事務所という市場とタレント事務所という市場は全く違うことを知りました。
モデル事務所は登録という名目に近く、フリー(個人事業主)でありながら、事務所から仕事をいただくことで、ギャランティを別け合うことになります。
そのため、事務所の信頼を得れればお仕事をいただける、派遣サービスに近いものだと思います。
使った転職サービス
ネットのデビューという仕事紹介サイトは何度か利用しました。あとは転職サービスではありませんが芸能事務所をネットの電話帳サービスで探して検索したりもしました。
日本には本当に多くの芸能事務所があって驚きました。芸能という仕事に憧れる人が多いわりに芸能関係の就職サイトがほとんどなく驚きました。情報に関しても乏しく、憧れていても不安に思って諦めてしまう人も多いんではないかと思うと残念です。
今の職場で働いてみて
今の登録させていただいているモデル事務所は、フリーである個人としっかりコミュニケーションをとって、紹介してくれます。仕事の種類も個人の求めるものだけで、それぞれの得意な分野も汲み取って仕事を紹介してくれるので、本当にたのしく仕事ができています。
いままでは事務所に決定権全てがあったので、仕事先で出会った人とのコミュニケーションも小さなものでしたが、今は仕事先に自分でアピールができるのでコミュニケーションが広がり人脈や、親しい友人もできて私生活も充実しています。
スケジュールも空いている日だけで仕事を入れてもらえるので、プライベートも充実させることができています。
そのお陰で、結婚もすることができて、今は子どもいます。某芸能事務所にいるときは、恋愛などにも頭が回らないほど自分の気持ちを整理することに精一杯でしたが、自分のやりたいことを求めて思いきって転職したことで、多くの自由と幸せを手にいれることができたと思います。