普通の社員食堂の栄養士から国家資格を習得し、資格を生かした特定保健指導員へ




前職は社員食堂の栄養士

前職の仕事は、某製薬会社で働くサラリーマンが利用する社員食堂で昼食や夕食の献立作成と栄養価計算に携わっていました。

売上を上げるにはいかに材料費を抑え、短時間で大量提供する事の為安価な冷凍食品を頻繁に取り入れる事が多く、しかも勤め先の食堂はカフェテリア形式だったため、栄養バランスを考えたメニューをだしてもそれ以外にいろいろな単品のおかずを用意していたので、カロリーオーバーや偏った食事をしている人達があまりに多いのを目のあたりにしていました。
最近では、メタボリックシンドロームであるサラリーマンが増えているのもそのような食環境では納得せざるを得ない状況でもあり、もっと食事の正しい知識やメタボリックシンドローム予防の食事習慣を社員の方々が知っていたら、選ぶメニューもどんなに違いがでてくるのだろうかと考えたりしていました。

このままずっとこの仕事を継続していいものかと。そんな矢先に国家資格である管理栄養士ではなかったため、人員整理で解雇となり、それをきっかけに国家資格を習得し、前から関心があった特定保健指導員として転職しようと決意しました。
解雇されたのは悔しく、歯がゆかったですが、もっと多くの人々の健康の為に特定保健指導の仕事に従事したいと国家試験合格の為に学校に通い猛勉強して一年後の管理栄養士の国家試験に臨み、40代後半という年齢ではありましたが、無事に合格する事ができました。

国家資格である管理栄養士にはれてなるが、仕事に就けず様々な派遣会社に登録

なんとか管理栄養士の資格はとって、保健指導の求人を探し始めました。保健指導の仕事は圧倒的に派遣会社に登録して会社を紹介してもらうものが多かったので、何社もの派遣会社に登録するために出向き、登録会に幾度となく参加したりしていました。

ちょうど応募していた時期がこれから保健指導が繁忙期になる時期であった為、いろいろ求人があり採用試験を受けましたが、そこで必ず聞かれるのが「今までに保健指導の経験がありますか。」で、管理栄養士になったばかりと伝えるにすぎませんでした。

結果は、今まで保健指導の経験が全くないのでどこの会社も未経験者は即戦力にならないと不採用の連続でした。

保健指導というのは面談と電話での指導とがあるので、どれかには仕事につけるのではと淡い希望を抱いてましたが、それも難しい状況が続き、半年経っても仕事に就けないでいました。

せっかく頑張って資格をとっても保健指導員として働けないなら管理栄養士として違う職種につくしかないのだろうかと、半ば諦めていた時にハローワークの求人に未経験者でも可能という会社を見つけて応募しました。

登録した派遣会社や使った転職サイト

  • RDサポート
  • パソナ
  • セフティライフ
  • アソート
  • リクナビ

現職は特定保健指導員

保健指導をしたいという熱意を組んでくれた会社と縁があって就職する事ができ、念願の保健指導に携わる事が出来るようになりました。

入社してからは先輩の指導の元、保健指導とは、メタボリックシンドロームとはなどの講義と面談のロールプレイなどさまざまな研修を受けました。

しかし、同期入社が数人おり、みな栄養指導等の経験者であり、私一人面談のロールプレイがうまくできず、何度も繰り返しロールプレイをしていました。

なんとかロールプレイがものになった一週間後にはひとりで面談の為に会社訪問して保健指導を始めました。あとから聞いた話では1番最初の面談には通常先輩が1度は同行して面談の様子を見させてくれるはずが、繁忙期に入社したので全くの未経験でも何事も経験と独り立ちさせてくれたそうです。

現職で働いてみて

今まで面談した方々は学校の先生、タクシーの運転手、保険会社、運送業者、土建業者、機械メーカー等々にお勤めの方、年代は30代後半から60代、男女問わず、アルバイトから社長さんといろいろな肩書の方々とお会いしました。

みなさん健康診断の結果でメタボリックシンドロームに該当する方やこのままの生活習慣ではメタボリックシンドロームになる危険性がある方でした。

性格もいろいろですし、悪い結果を受けて自分の健康に関してとても関心を持つようになった方や全く無関心の方、逆に他人からとやかく言われたくないと拒否する方もいました。

ある方は面談当時はまったく生活習慣を改善する気はなく、こちらから改善策を提案するも、むげに扱われてしまった方がいましたが、半年たって様子を伺った際は、試しに言われたことをやってみたら体重が減り、数値が改善したと喜ばれていました。

対象になる方はいろいろな方がいるので、その中にあってもその方の気持ちを聞き出し、傾聴したり、ほめたり、励ましたり時には謝ったりする事で自分の健康について関心をもつ方が増えたり、あなたに担当してもらったおかげで体重が減り、検診結果がよくなったと嬉しいお言葉を頂くと本当にやりがいのある仕事で、頑張って資格をとって保健指導の仕事についた甲斐があるなとつくづく実感し、嬉しく思います。

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