前職は看護師
前職の仕事内容
患者さんのお世話。夜勤あり。医療処置の介助。患者さんへの指導など。
看護師を辞めた理由
キツイ、キタナイ、キケンの3Kで本当に辛かったです。夜勤をしては肌あれ、生理不順、便秘になり身体もボロボロでした。女同士の職場で喧嘩やイジメのようなことも周りで起きていました。それを見ているのも辛かったです。
看護師はドクターと患者さんとの間に挟まれ板挟み状態。ドクターからは理不尽なことで怒られ、自己中なスケジュールに振り回されていました。患者さんから医師への文句や愚痴、怒りの声をぶつけられます。
一番は命を預かっているプレッシャーが重過ぎました。患者さんからのやつあたりで叩かれ噛まれるということもありました。
お給料はよくてもわたしの心と身体が持たないと思い転職を決意しました。また、子どもがまだ幼く夜勤をしていると、子どもとの時間が削られて寂しい思いをさせてしまい、夫ともすれ違いの生活になってしまっていたので家族との関わりも見直したいと思いました。
子どもは夜に私がいないと不安になるようで、夜泣きをしてしまい、夫にも苦労させてしまっていました。自分の幸せはやはり家族の幸せだなと強く感じるので転職したい気持ちが高まりました。
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転職後はカフェ店員
転職までの道のり
看護業界ではよくあることですが看護師不足の時代です。本当に辞めさせてくれません。わたしは早い方ですが1カ月以上、上司ともめました。しまいには喧嘩別れのような状況でしたが、それでも退職することに渋られました。
辞めるだけでかなり精神がすり減ったように思います。あらゆる手で引き止めてくるので、こちらもたくさん理由を考えておきました。絶対辞めますという強い心を持ち、ブレずに隙をみせないよう毎回の話し合いに挑んでいました。
周りからも資格があるのにもったいないと言われることがありましたし、自分でもそう思いましたが、人生楽しくなきゃ意味がないと言い聞かせ転職に至りました。かりに看護師に戻りたいとなっても、再就職には苦労しないであろうと自信もあったので保険のような安心感もありました。
カフェ店員に転職したかった理由はカフェ巡りが楽しみだったから
もともと両親が飲食店を営んでいて、興味がありました。自分が前職時代の唯一の楽しみがカフェ巡りで一息つくことでした。
今やカフェブームで家のように仕事をしたり勉強をしたり、個々の空間として活用する人が増えました。そのカフェの魅力とさらにお客様の幅を広げ、楽しんでもらえる空間作りを学びたいなと思いました。
趣味を仕事にするのはまた違うだろうと思ったし、現に飲食店で働く両親の背中をみて苦労することは承知していました。しかし、店員としてカフェに携わってみたいと思い決意しました。
どうせなら個人のカフェで働いてみたい
チェーン店で基礎を学ぶこともありなのかなと思いましたが、マニュアルのない個人でやっているお店を選びました。マニュアルがあれば必要最低限のことを守り実行すれば成り立ちます。私自身もチェーン店に行こうという日と今日はあのカフェに行こうと思う日があります。
チェーン店に行きたい日は無機質といううか、一人でぼーっとしたいときです。店員さんのお顔もよく覚えていないです。個人のカフェに行くときはあのお店のあの店員さんに会いたいな、あのコーヒーが飲みたいななど、カフェに行く理由がいくつか頭に浮かびます。
どうせやるなら個人のカフェ店で働いてみたいと求人を探しました。子どもがまだ幼いので休みに融通がきけば良いなと思い面接の時点でしっかりと質問をさせてもらいました。夜は子どもと過ごしたいので、夕方までのシフトを希望する旨も伝えました。面接の時点で自分の思いをしっかり伝えられたのでよかったです。(聞いて頂けてありがたかったです。)
今の職場についてみて
とにかく楽しいです。いつも通っていたカフェにたまたま求人が出ていたので思い切って応募してみました。雰囲気がよく、スタッフが少ないので和気あいあいと仕事をしています。
今は接客をメインに働いています。ただ注文をとって料理を運んででは、ロボットにでもできます。私が癒されたように、お客様に居心地によい環境を提供できるよう日々勉強です。看護師時代では患者さんの性格や状況を把握して慎重に接していたので、そのことが役立っているように感じます。
ひとりで来店されたらあの席がいいかな、子連れだったらあそこがいいかななど考え、一つの店なのですが各自それぞれ居心地がよい空間を作れるような席案内も気をつけています。
お給料はもちろん看護師時代にくらべたら安いですが、充実感と心の余裕が全く違います。子どもへの理解もあり、急な熱のときなどもお休みや時間休をいただけます。それは本当に助かっています。
前職では急なお休みをいただくと嫌な顔をされていたので、私的にもかなり心が楽になりました。子どもも笑顔が明らかに増えて、癇癪を起こすことがほとんどなくなりました。やはり親の精神状態は子どもに伝わっているのだなぁと痛感しました。