私は現在事務(総務)のお仕事をしています。
前職は美容部員のお仕事をしていましたが、どうしようもない事情があり、転職することになってしまいました。ですがその転職活動中、どうせ転職するなら今よりもっと良いところへ…という高望みをしたせいで随分と転職期間が長くなってしまいました。笑
元々面接は苦手ではありませんでしたが、その際に面接をたくさん受けさせていただきなんとなくコツが掴めたのでご紹介させていただきます。
まずは、なんといっても第一印象
よく本などでも第一印象で全てが決まる。とか言いますよね。
その通りだと思います。私もそう思ったので特に清潔感には気を付けていましたし、女ということもありなるべく自然に綺麗に見える化粧の研究など「見た目」に対してはかなり気を使っていました。
幸い、第一印象は良い方で愛想が良いね。と言われることが多く面接はだいたい好調。
そんな風に調子に乗っているときに、希望順位が高い企業でやらかしてしまいました。そこの企業は、会社は少し小さいものの、当時その業界は右肩上がりで休日が多く、お給料もよく自宅からも通いやすい場所とてもよい企業でした。面接当日いつも通り、見た目を自然にバッチリ決めて企業のインターホンを押したところ、なんとでてきたのは社長本人!なのはいいんですが見た目が結構個性的というか強面な方だったんです。
少し「怖い」と思ったのが顔に出てしまったのでしょう。自分でも顔が引きつっているのがわかりました。途中からは慣れてきて笑顔も自然になりましたが、ここで私は人生初めての「落ちる」という経験をしたんです。
もちろん、落とした原因は当時の社長本人にしかわからないので断定はできません。ですが自分が総務の仕事をしてみて、よく第一印象といいますが本当にほんの数秒で合否を決めていることを実感しました。
このように、自信満々ではりきっていても最初の出だしで…ということが稀にあります。なのでどんな面接も適度に「緊張感」をもって臨むことが大切だと痛感しました。
難しいですよね。慣れすぎてもそれはそれで思っていることが顔に出やすくなってしまっていけないんです。
最初はとにかく会話を楽しもう
あなたの目の前にいる面接官、面接をしてる間にこの人どれくらいできるんだろう。
正直そんなこと見ていません。書類選考の段階で技能が採用基準に満たされてない人はふるい落としています。
専門的な職種だとしても、専門用語を出して1つ質問すればそれだけで理解度がわかります。
では、いったいどこを見ているか。
とにかく長く続けてくれるか
みなさんが思っている以上に、新人採用にかける費用は高いんです。すぐに辞めてもらっては本当に困ります。少しくらい物覚えが悪くたっていいんです。
真面目にコツコツと働いてくれる信頼できる人を企業は求めています。
職場の仲間と馴染めそうか
仕事の出来が悪くても、愛嬌があればみんな許してくれます。「愛嬌」って大事なんです。全てをチャラにしてくれます。
そして、少しでも雰囲気の悪い人が入ると会社の風土が乱れます。合う合わないはありますよね、なので嫌なことがあっても笑って流せる協調性のある人がとてもありがたいんです。
面接官と楽しく話ができるか
全く会社に関係ない話をするときよくありますよね。あれは人柄を見ています。そして面接の決定権は人事にあるので第2面接がなければ、あなたの目の前にいる面接官が決定権を握っています。
上司も可愛い部下が欲しいんです。仕事のできるできないの細かいことは入社してからでないと見当がつかない。
ならば、同じベレベルの人を並べて楽しく会話のできる人を選びます。
面接官も人間なんです。笑
最後に企業の要望と応募者の希望が一致するか
その求人が、急募の場合即日勤務可能な人を優先します。転職は既卒の採用で「即戦力」を求めている会社が多いので、大体が急募です。
とにかく早く人材が欲しいんです。なので案外、即日が大丈夫かどうかも採用基準に大きく影響しています。基準というより決め手といった方が近いかもしれません。
あとは給料などの交渉。ここは値を上げすぎなければ(身の丈に合った相場)あまり採用基準には響きません。
もちろん低コストの方がいいですが、人材選びを間違えるよりはコストが低くなるからです。
業種別の需要の差
先ほどスキルは関係ない。印象が全て。という話をしましたが、応募者が多数いる場合や業種によってはまた変わってきます。
事務の仕事は倍率が高い
特に難しいと言われているのが、事務系のお仕事。
事務の仕事は、PCの進化で手作業の必要性が少なくなっていることもありますが、なんといっても募集枠が少なくかつ入社したら辞めない人が多いので回転率が著しく低いです。
それだけ人気の職種と言ってしまえばそうなのですが、疑問なのが相当お給料の低い事務でも応募が何十件もきたりするんです。なんででしょうね。
スキルも大事
ということで事務系のお仕事は少し採用基準が異なってきます。まず、回転率がとても悪いので入った人は滅多に辞めません。なので必然的に長期間勤めてくれる人。という採用基準が消滅します。そこで出てくるのがスキルチェックです。
みなさんは書類でのスキルチェックは合格しているので、対面でのスキルチェックですね。
これは基本的にオフィスソフト(ワード、エクセルなど)がどこまで使えるか。と問われて全部口頭で回答できるくらいには理解しておいた方がいいでしょう。
現代はPCが使えるのが当たり前の時代で、接客業でさえ使用する機会が多いので簡潔に説明できない人はこれを機に覚えておくととても役に立つと思います。
接客業の面接は、笑顔とやる気を大切に
接客業に関しては、学歴や経歴は極端におかしくない限りは見ていません。
不審な点があっても、きちんと理由を説明できれば大丈夫ですし、それが少しごまかしていようと問題はありません。
接客業は「女優」と言われるように。いかに思っていることを顔に出さないか、良い意味でお客様を欺くかが重要になってきます。
業種を経験してみて、面接官数人に良い印象を与えられないようではいけません。
たとえ不器用でも、真面目に熱意があればそれは伝わります。
サービス業の面接官は、他の業種より表情を見る能力にとても優れているので常に笑顔で、入りたいという気持ちを熱心に伝えましょう。
この業種は、印象だけで合否を決めていると言っても過言ではないでしょう。
終わりよければすべてよし
帰るときも重要です。ドアをバンッと閉めてしまったらそれだけで「不採用」…。
そんなことは全くありませんが、印象を良く見せるために面接をしてくださった相手の方への敬意を込めて綺麗に退室しましょう。
普段の癖や、しぐさはこういう少し気が抜けた時に悪い習慣として一気にでます。
長話をしていると、見るからに面接中にソワソワしている方がいますが本人はあまり気づいていないつもりでも周りから見たらとても目立ちます。凄くマイナス点になるかと言われたら人というのは集中力が長く続かないものなのでそうでもないですが…
一度きりの面接、同じような方がいたらほんの些細な差や印象で決めてしまいます。
あの時こうしとけば良かった。と後悔しないようにしっかりと準備して万全な体制で挑みましょう。
最後に
私のように面接をこなしてきたからと慢心してしまうことはあってはいけません。
本などでもよく見かけますが「慢心」というのは本当に大敵で少し油断をした隙にピョコっとでてきます。
みなさんはそのようなことがないよう頑張ってください。