私の略歴をまず説明します。
私は大学卒業後、油剤メーカーに営業職で就職しました。
3年勤務した後、現職である海外進出企業向けコンサルティング会社に転職をしました。
最初の会社は油剤メーカー
大学を卒業し、入社した会社に3年勤務した時に転職活動を行いました。
最初に入社した会社は、油剤メーカー(機械油等)で、営業職。新卒での就職活動の時、第一希望の業界はプラントエンジニアリングでした。
国際的な業務をしてみたい、というのが一番の志望理由でした。
そのために、途上国支援を行っているNPO団体にボランティアとして参加したりして、就職活動への準備を整えていきました。
今思えば、エライ大雑把な志望理由で、おまけに、その当時は英語もろくに話せないレベルだったので、プラントエンジニアリング会社から合格が得られなかったのは当然だと思います。
非常に厳しい業務環境(とても怖い上司に怒られまくったり、残業も毎日11時頃まででした)で、3年間、営業を行い、それなりに実績を積んで、顧客(主に自動車メーカーおよび関連企業)との交渉などもできるようになり、仕事の楽しみも何となくわかってきました。
転職活動への準備
それなりに仕事は順調でしたし、楽しんでおりました。
顧客にも非常に可愛がってもらっていたと思います。ただ、仕事は国内でした。
同じような業務の繰り返しでマンネリ感も感じ始めていたこともあり、学生時代、憧れていた国際的な仕事がしたい、という夢がまた蘇ってきました。
ちなみに大学卒業後も、途上国支援を行っているNPOでのボランティア活動には、何となく参加していました。
たまたま、ボランティア仲間に国際援助関係の仕事をしている人間がいたので、転職の相談に乗ってもらいました。
また、転職支援会社にも登録し、国際的な仕事ができる会社の紹介もいただきました。
ちなみにどこに転職するか、どんな仕事をしたいのか等の検討は仕事の合間に行っていました。
ただでさえ、忙しい仕事の中での転職活動は本当に大変でした。
土日が潰れることも多々ありました。
特に転職活動をしていることは会社の人には黙っていたので、仕事の合間に転職支援会社に連絡をしなければならない時もありました。
しんどくて、またその時の仕事が別に嫌だったわけではなかったので「もう転職活動止めようかな」と思ったことも何度もありました。
しかし、苦しさを感じるたびに「ここを乗り切れば、希望の仕事ができる」と自分に言い聞かせ、転職活動を続けていきました。
なお、志望動機も最初は「国際的な仕事がしたい」という漠然としたものでしたが、転職支援会社の担当者との話し合いや、また知人を通じて紹介のあった業界の人からお話を伺ったりしているうちに、「国際的な業務を目指している会社のコンサルティングがしたい」と徐々に具体性を増してきました(今思うとこれでもまだまだ非常に曖昧な志望動機だと思いますが)。
ちなみに、転職支援会社からは、同業(機械油メーカー)の紹介もありました。
その当時勤めていた会社より、良い条件だったので非常に心が揺れるものがありました。
ただ、初志貫徹で、志望業界は変更しないようにしました。
転職活動を2か月くらい続けたところで、漸く希望の業種の求人を見つけ、試験を受けてみました。
運良く、内定が数社からもらえ、あとは退職手続きをすることになりました。
退職手続き
正直、転職先を見つけるより、退職手続きのほうが心身ともに疲れました。
当時の上司(課長)には本当にお世話になったので退職の件を伝えるのは本当に苦しかったです。
内定を得た後、上司に退職したい旨を伝えなくてはいけません。
ただ、他の社員に話を聞かれたくなかったので、上司と二人にだけになるシチュエーションを待っていました。
幸い、その日は同じ課の社員は早く帰宅し、19時ごろには上司と私の2人だけになりました。
上司も私が何か言いたい事があるようだと察し、「今日はたまには二人で飲みに行くか」と誘ってくださいました。
飲み屋で、なかなか「退職したい」と言えずに戸惑っていると上司が「いやー、今日は何の失敗の話だ?俺も若い時は失敗を沢山やったよ。」など色々と話をして場を和ませてくれました。
一時間ほどして、勇気をもって退職したい旨とその理由と言ったところ、非常にびっくりした表情で「きっとお前は疲れているだよ。一晩考えろ」と言ってくださいました。
次の日、会社に行くと上司と部長に早速呼ばれました。
部長からは、「これからって時にお前何言っているんだ」とお叱りを受けました。
課長からは「人事部に早速聞いたら国際営業部で受け入れるって言ってくれた。そっちに移ったらどうだ」とお話をいただきました。
非常に光栄な話でした。
しかし、折角のチャンスなので、そのお話は辞退し、どうしても転職したいと伝えました。
ただ、上司が一晩のうちに、人事部と相談してくださった事は、とても有難く、申し訳ない気持ちになりました。
その後、退職し、現在の職場に移ることができました。
今のところ、ちょっと希望していた業務とは違ったと思いつつ転職先でも仕事は順調です。
ただその時の上司のご厚意は今でも忘れられません。