私が転職しようかと思い始めたのはちょうど入社してから一年が経とうとしていた時でした。新入社員が入り私も2年目ということになり、これから頑張っていこうと思う時期ではありましたが、一年目から感じていた仕事への不満や不安、上司との関係など、今まで溜まっていたものが2年目に入り、少し慣れてきた自分にドンとのしかかってきたように感じたのです。
焦りや不安
仕事への不満や不安などはやはり誰しもがあるものだと思うのですが、私の場合は就職活動で頑張り、自分では入れたこと自体が奇跡のような大手の会社でした。焦りや不安などが同期達よりもより強くあったのだなと、今になって考えてみると思います。
同期たちに負けたくない、勝たなければいけないと言う気持ちが強くなっていたのです。
そんな時、上司から言われた言葉が普段ならば叱咤激励と思い頑張らなければいけないのに自分の身に入ってこず。上司を逆恨みしてしまうようなところまでになってしまっていたのです。今となれば中・長期的に考え、自分なりのスピードで成長していくプランを考えて臨めばよかったのだと感じています。
仕事ばかりの毎日
仕事ばかりの毎日になっていたのもよくなかったなと思います。私はもともとはお酒を飲むのが好きで、外にも毎日のように飲みにいってしまうほどにお酒が好きでした。平日はもちろんのこと週末も自分磨きをして、皆よりスキルを高めなければいけないという考えに陥り、今まで楽しみにしていた外での飲み会もおろか、自宅での晩酌すらも自分を律する為にやめることにしました。
もともと趣味のそんなに多くない私でしたので、外に飲みに行かなくなってしまうと他人とのプライペートなコミュニケーションの場がなくなってしまうという形になり、思考自体も自分の中で内向きに。
今思えば飲みに行けば愚痴になってしまうかもしれないのですが、聞いてくれる人がいて、そんな愚痴もお酒の力で笑いに変えてくれていたかもしれません。
仕事の人との付き合いは利害関係もあり、なかなか自分の思ったことをしっかりと言えずに相手に合わせてしまう場面が多く、ストレスになっていたのだろうと思います。
やっぱり話をしたり聞いたりする事は大事
利害関係がなく、自分の考えやくだらない話をきいたり、きかせてくれる人がいるというのは仕事だけでなく、プライベートにおいても大事なことなのだなと強く感じるようになりました。現在は毎日とはさすがにいきませんが週末を含めて2、3日は飲みにでて様々な方との交流をもつようにしています。
1人で飲みに行き、もしも嫌な人がいたとしたら、サッと会計して出てきてしまえばいいだけなのでストレスを溜めることなく趣味としてお酒を飲むことができています。
大切なのはコミュニケーションをとる事
やはり、人間は社会的な動物なのでどうしても群れや組織の中で生活をしなければなりません。そういった時にやはり大事になってくるのはコミュニティの中でしっかりとコミュニケーションをとることなんだなと思います。コミュニケーションを取るということはなにも、自分の言いたいこと伝えたいことを相手に話すことだけではありません。
むしろ伝えることに偏り過ぎる方が良くないなというのが転職をしてみて感じることでした。コミュニケーションとは相手が伝えたいこと言いたいことを自分の中でしっかりと整理をして、自分の中でそのことに対するレスポンスをすることが重要なのだと言うことです。つまり、簡単に言えば、聞き上手になるということなのだなと言えると思います。
転職しようと頭がいっぱいになっていた時は誰の話も入ってこないものでしたが、もしその時の私にしっかりとしたコミュニケーションをとる余裕があったとしたら、同僚や上司の方のアドバイスもしっかりと自分の中に吸収して、転職しようと決めたその日から抜け殻のようだったわたしの心持ちももっと前向きになっていて、無駄な時間を過ごしているようなことはなかったのではないかなと感じます。
転職をするときに心がけた事
次に実際に転職をする際に私が気をつけたことなのですが、まずはじめに述べたように最初に入社した会社は大手の企業でした。大手の企業の良いところはもちろんたくさんあり、就活生の方は皆こぞって大きな会社を受けたがると思います。
私自身もそんなうちの1人でした。そして、私は見事入社を果たし喜び勇んでいたものでした。しかし結果は先にも述べたように気持ちが空回りしてしまい、期待とは裏腹の結果になってしまいました。
辞めた当初はこんな会社辞めて当然だと思いましたが、今となってはこんな私を採用していただいたのに、裏切るような形になってしまったことを深く反省し申し訳無いという気持ちもあります。会社を辞めよう、もしくは辞めた後に、その会社や元上司や同僚の悪口や不平不満を言うのは辞めようと思いました。
会社選びの基準
次に私が実際に転職する際に会社を選ぶ基準にしたことをお話したいと思います。私は今、地元の中小企業で営業職として仕事をさせていただいているのですが、私が現在の会社を決める要素は2つありました。
まず第一に自分が充実できるか
仕事は遊びではないので楽しいとか満足できるというのはどこか変だという方はいらっしゃるかもしれません。私があえて充実という言葉を使わせて頂いたのは辛くても、苦しくても充実していると感じれるのならばその仕事は一生やりたいと思えるのではないかと感じるからです。しかし、入る前から充実なんてしていけるかどうかなんてわからないではないかと言われてしまうと思うのですが、それが転職の強みではないでしょうか。
前の職場で自分がなぜ充実できなかったかを考え、それを引き算していった会社だったり、仕事内容に的を絞れば少なくとも前よりは充実した内容で働ける可能性はでてくるのではないでしょうか。
しかしあくまでこれは私の私見です、社会は甘くないので壁にはぶつかることは多々あると思います。しかし、気づいたら一度失敗している身ですから何事も一兵卒として前向きに捉えれるかもしれません。
第2に重要視していたことは、働いている人の表情や雰囲気で
説明会や見学会のようなものをやっている企業も多くあるでしょうが、何と言っても表情や雰囲気が大事であって、充実している方の話し方ってどことなく感じれるものなのです。
充実とは単に楽しいだけのことではないです。苦しくても辛くてもやり切れるそんな感覚のことを言うと思います。綺麗なことだけを綺麗なまま見せようとする企業は少し私は合わないかなと思ってしまいます。
まとめ
以上が私が転職しようとしてから実際に転職するまでの体験談です。あくまで私見なので、やはり自分がなにかを感じ取れるような心持ちが誰にしても共通する大切なことではないでしょうか、内に向いてしまうのが1番の敵ではないでしょうか。