転職の鍵は、求めている企業と求められている人材像を研究し、マッチしているかを見極めること

私が転職をしようと思ったきっかけは、新卒で入った会社が消費者金融で、いわゆるブラック企業だったからです。15年以上前のことですが、当時はまだ残業時間も規制されていませんでしたし、サービス残業は当たり前でした。
何よりもパワハラがひどい職場でした。罵声を浴びせられるのは日常茶飯事で、離職率も高かったです。営業ノルマが厳しく、うつ病になって連絡の取れなくなる社員はたくさんいました。

今の時代ならパワハラで訴えたら勝訴できたと確信できますが、その当時はまだ新卒で社会に入ったばかりで会社の右も左も分からず、労働組合や人事にかけあってみようと言う気にもなりませんでした。

結局、胃炎などになり、入社4か月で退職してしまいました。次の就職先を確保せずに辞めてしまったので、とりあえず派遣に登録し、何社か勤務しました。




目先のことよりも後々のことを考えて会社探しをすればよかった

その後は派遣以外でいろいろと職探しをしましたが、経験不足によりあまり良い結果に結びつかず、職歴がないのは致命的だと実感しました。
第二新卒の採用枠でまた就職活動をすれば良かったのですが、第二新卒は研修などがあり、すぐに就職できる見込みがなく、一人暮らしだったこともあり、当面の生活費は確保しなければと思い、すぐに働く選択をしました。

しかし、目先のことよりも後々のことを考えて、きちんとまた就職活動をして長く勤められる会社を見つければよかったと思いました。派遣は即戦力を求められるので、事務職でも受付や、お茶くみやコピーとりなど、雑用係のような仕事しか受からず、ずっとこれを続けていても仕方ないなと思い、働きながら資格を取ることにしました。

希望職種は事務だったので、マイクロソフトオフィスのワード、エクセル、パワーポイントのスペシャリストの資格を取得し、経験がなくてもやる気はあることをアピールできればと思いました。

転職エージェントのメリットとデメリット

資格取得後は、自分でネットで求人を探すのと並行して、転職エージェントを使って、就職活動をしました。
転職エージェントを使ってよかったなと思ったことは、履歴書の添削や面接の練習をしてくれますし、たくさんのアドバイスがもらえたことです。

退職理由と自己PR、志望動機を考える

入社4か月で退職してしまった理由も、後ろ向きな理由ではなく、これがやりたい、などの前向きな理由ならマイナスポイントにはならない、など納得させられる退職理由を考えてもらいました。

さらに自己PRから志望動機、私が入社したらこれだけ御社に貢献できます、というような面接の王道の質疑応答から、志望する会社の求める人材像なども教えてもらえます。資格も、些細なことでもいいので、書けるものがあれば自己アピールにつながるのでどんどん書いてください、ということだったので、マイクロソフトのオフィスの資格をとっておいてよかったです。

実務経験がなくて不安でしたが、入社してしまえばどうとでもなる、と入社後に思いました。
また、転職エージェントでは、志望するぴったりの職種の企業が万が一なくても、興味のある業種の企業を紹介してくれたり、自分で探していたらこんなにたくさんの求人を探すことはできないと思いました。

このように、面接や履歴書の添削など本来なら自分でやらなければならない面倒な手続きを代行してくれるのと、非公開の求人を紹介してもらえることがメリットであったと思います。

乗り気でない企業に応募を勧められる

デメリットは、やはり転職エージェントは企業から報酬をもらうのが目的ですから、あまりこちらが乗り気ではない企業にも、わりと強引に応募を勧めてきたりします。

とりあえず受けてみてから考えませんか、というようにうまく営業されることです。また、担当者によっては、こちらの気持ちに寄り添って本当に親身になってくれる担当者もいますが、あなたには無理です、などかなり厳しいことを指摘してきて、自信を失くしてしまいそうになることもありました。

しかし、自分の気持ちを強く持って、本当に就きたい職や求めている企業というのをはっきりと決めていれば、強引な押しにも対応できると思うので、どちらかというと、メリットの方が大きかったです。結局のところは、転職エージェントから何社か紹介してもらって選考も進みましたが、最終的には自分で調べて応募したところの企業に決めてしまいました。

決め手は、前職のこともあり、社風を第一に優先して選びました。離職率が低いことや、社員の教育制度がきちんと整っていて、社員を大事に思っている企業です。実際には内部のことは入社してみないと分からないことが多いのですが、面接をした時の雰囲気や面接に行ったときの社員の対応など、自分の直感を信じて決断しました。

転職エージェントの方にもその旨を伝えたところ、普通に喜んでくれたので、トラブルになったりせずにスムーズに転職活動を終えることができました。転職エージェントだと、内定をもらってから、入社日の調整などの最後まで手続きをおこなってくれますが、自分で応募した場合は、メールや電話ですべて直接やりとりをしなければならないので、緊張もしましたし、その点は面倒でした。

転職活動を通して学んだこと

数多くの面接を受けて実感したことは、たくさんの応募者をみている面接官は、その人が嘘をついているか、ついていないかを簡単に見破ってしまうということです。
例えば、志望動機も、マニュアル通りのとってつけたような答えよりも、少しつたなくても自分の言葉で思っていることや感じていることを素直に話した方が好印象だと思いました。

自分を騙すこと

応募する会社が本当に興味のある企業ならしっかりとその企業について調べると思いますし、たいして興味がない会社にはそんなに面接官を惹きつける志望動機は言えません。そこでコツとしては、本当にそう思っていなくても、思っていると自分をだますことです。そうすれば素直に言葉が出てきますので、嘘っぽく聞こえなくなります。

自分と向き合う

しかし、やはり大切なことは今までの自分ときちんと向き合うことだと思いました。また、転職活動では新卒のときと違い、当たり前ですが、いままでやってきたことをしっかりと見られるのだと思いました。特に女性は、今後の可能性よりも過去の実績を重要視しているよう感じました。

まとめ

たいして職歴がなかった私ですが、パソコンの資格を取っていたことで最低限のパソコン操作はできることはアピールできましたし、職歴がなかったからこそ取得しておいてよかったと思います。しかし、こちらがいくらその会社を魅力的だと思って採用されるための努力をしたとしても、企業からしてみたら、必要ない人材であったりもします。お互いの利益がマッチするのは、本当に縁なのだなと強く思いました。

せっかくの縁なので、こんな自分を採用してくれた会社には、できる限り貢献しようという気持ちが芽生えましたし、ここをステップにして、新たな道へ転職という考えではなく、長く勤められればいいなと思いました。

結婚や出産をしても続けたいと思っていたら、その実績を調べ、女性が働きやすい職場であることを面接でも確認しておくことが重要です。
このように思っていたので、私が選んで採用された企業も、長く勤めてくれる人材を求めていましたし、お互いの希望がマッチしていたのだと思います。

自分が求めている企業と求められている人材像をしっかりと研究し、マッチしているかを見極めることが転職活動を成功させる鍵ではなかと思います。

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